SSブログ

勤続15年の記念品 バンビ〜ノなべを貰う [日常のなかで]

15y111.jpg
勤め先のUS本社から記念品が届いた。なんでも勤続15年の記念品とのことだ。
ナベとフライパンのセットだ。

15y112.jpg
さっそく開封。さすがにアメリカンなサイズだ。全体的に大きめだった。

15y113.jpg
丁度フライパンを買い替えようとしていたから助かった。
取手もステンレスでプロ用みたいでカッコいいな。
このタイプのパン(テフロン加工でないパン)が使いやすいとは新しい発見だった。

15y131.jpg
ナベの深さは深め。意外と使いやすい。

15y161.jpg
15年間で、記念品貰えたのは初めてのような気がする。
もし昨年に15年を迎えていたら記念品はなかっただろう。
何故なら、こうしたプレゼントの行事は景気が悪くなると真っ先に中止になるから。
そして景気が回復すると復活する。
つまり、入社5年目と10年目は丁度景気が悪い時期と重なってたのだ。

早速使ってみた。使いやすい。
特に深いナベは洋風の料理には使いやすい。フライパンもテフロン加工ではないので使い辛いかと思ったが、これが使いやすい。しかも綺麗な焼き色がつく。
料理の間中、布巾をたたんでパンの取手に巻いて使う。ちょっとプロっぽくて楽しい。
それを見た下の娘がナベに名前を付けた。
”バンビ〜ノナベ”だそうだ。
何故?と聞くと、
TVで昔(2007年)やっていたバンビ〜ノというドラマにでてきたナベみたいだからだと・・・・・
何じゃそりゃ?と聞くと、小耳にはさんだ嵐マニアの上の娘が説明を始めた・・・・  
・・・・・・彼女が嵐を語り始めたら大変だ、終わらない・・・・・・・聞いているこっちの頭がパニックになる。
アイドルにハマっている年頃の娘の相手は大変だ、その知識も半端じゃない。
このパワーの半分でも学業に使ってくれたらすばらしいのにな。と、思うが自分の昔を思えばとても言えない。

でも、まあ、なかなか役に立つものが貰えた。





古民家に寛ぐ つくばの蕎麦3 みずほ村市場 蕎舎 [茨城の蕎麦]

sby111.jpg hasu112.jpg
ひたちなか市での仕事は午前中で片付いた。その帰りに蕎麦を楽しみたいが時間的に一番混んでいるタイミングだ。
ひたちなか市界隈は諦めて帰り途中の筑波あたりで楽しもう。ならば時間的にも空く頃だろう。
つくば市で農業法人が経営する蕎麦屋があるという。店構えは古民家で趣があるそうだ。
聞くところによれば十割りもあるとか。
・・・・
今日の蕎麦屋は決定!

新しく出来た道を通り、工事中の終点からすぐだ。
農産物の直売所がある。その並びにある古民家が蕎舎(そばや)だ。
古民家の前は蓮沼が広がり、ウシガエルの鳴き声がうるさい程に聞こえる。
蓮の葉の繊細な色の混じり具合と水滴の妙を撮影してみる。残念ながら携帯画像では色が表現できなかった。

sby112.jpg sby126.jpg
大きな農家で、左側には水車小屋がある。
小屋を覗けば蕎麦が挽かれていた。

sby113.jpg sby114.jpg
入り口は農家としての歴史を感じさせる。
県内の古民家をここに移築したと説明書きにあった。

sby116.jpg  
廊下奥に水車が見える。これは水車の内輪部。

sby115.jpg sby117.jpg
茶は麦茶。暑い日には嬉しい。
品書きを見ると、今の季節は冷たい蕎麦のみとなっている。
蕎麦の種類は2種。普通の盛りと十割だ。
迷わず十割としたいが・・・・品書きの中の説明によれば、何と量に差がある。
盛りは150g、十割は130gと記載されている。これは少ない。
価格は十割、1029円そして盛りは819円。大盛りの価格が書いていない。
聞けば大盛りは設定がないとのこと。
蕎麦で足りない方は・・・との記載とともにトロロご飯の案内があった。
土間にある竃で炊き上げたご飯と地産のトロロ、だそうだが、何もトロロが食べたくて来た訳ではない、蕎麦が食べたいのだ。
仕方ない、十割を頼む。130gでは足らないのは確実だが。
古民家内部の造りを楽しみながら待つことにする。
大きな民家である。窓からの光は奥まで届かず、奥の間は薄暗い。
なかなか良い雰囲気だ。気持ちが落ち着く。このような空間は実に寛げるのだ。

sby118.jpg
やってきた。確かに少ないが先日の店より気持ち多いかもしれない。
蕎麦は細く、薄く緑がかっている。香りが良さそうだ。
粗挽きのようで蕎麦の表面は粗く、透明感はない。

sby121.jpg sby122.jpg
さっそく手繰る。蕎麦の香りが口の中に広がる。
美味しいではないか!汁をつけたくなくなる程に香りと甘味がある。

sby120.jpg sby119.jpg
汁はどうか?汁を舐めてみる。
ちょっと重めだ。甘過ぎる訳ではないが甘さを感じる。酸味は少なく、塩辛さは強くない。
爽やかさとは対極にある味わいで輪郭は甘く凛とした透明感は無い。野暮ったいがしっかりとした旨味がある。
これはこれで極太田舎そばに合いそうな汁だ。
山葵を舐めてみる。山葵も悪くない。清涼な香りが鼻から頭の頂点へと突き抜ける。
蕎麦を汁に浸けて啜る。美味い、啜れば蕎麦の香りが充満し、次に汁の旨味が舌の上に広がる、旨味を味わっていると蕎麦の甘味が重なりあってくる・・・再び手繰る。美味い・・・が、蕎麦がもうない。
足りない。不完全燃焼だ。
十割とはいえ、この場所(つくば市)でこの量(130g)、これで1029円は高い気がする。
大盛りの設定がないくせに量が少ないのは如何なものかと思う。

sby124.jpg sby125.jpg
蕎麦湯はサッパリとしたタイプで、特別な事はしていない。
シンプルさに好感がもてる。

食べ終わり、外に出る。
ついでに農産物の販売所を覗いてみる。
美味しそうな野菜が一杯だ。例えばトマトだけでも生産者ごとに試食がある。
キュウリ、茄子、ごぼう、ピーマンなどは軽く調理され味もついている。
そして試食品の大きさもダイナミックだった。
試食してみる、これが美味かった。新鮮な野菜はやはり美味しい。
米の試食に小さいおにぎりの山積みだ。
米の生産者ごとに食べ比べる。
同じこしひかり種だが味が確実に違う。
田の違いだけでこんなにも味が違うのか・・・新しい発見だった。
蕎麦だけで足りなかった腹だが野菜の試食でいっぱいになってしまった。(実に美味しかった)
トマトと茄子を買って帰ろう。


もう一度蓮沼の方に行くと、沼の向こう側で何かが動いた。
馬だ!
随分と人懐っこい。そばに行くと、近づいて来て足下の草を食む。
食みながらも視線は外さない。
横に移動すると一緒に移動してくる。

uma114.jpg uma113.jpg

uma111.jpg uma112.jpg

蕎舎(そばや)
茨城県つくば市柳橋496
029-856-1090
火曜定休
11:00〜20:00




悪魔の誘惑か メタポ一直線 メタポリタン・チーズケーキを作る [甘味]

mck135.jpg
前回のチーズケーキは物足りなかった。やはりカロリー控えめのチーズケーキでは役不足だ。
奥さんが以前使用していたレシピのチーズケーキが好みだが、高カロリー仕様のメタポ一直線レシピのため封印されてしまっている。
だから奥さんはこのレシピはもう使ってくれないのだ。(ダイエットに勤しんでいるから?)

このところ作ってくれるチーズケーキを出されてもライトなチーズケーキで物足りない。
買ってくるチーズケーキも同様だ。最近では重いケーキは売れないのか、どの店も軽やかなチーズケーキしかない。
それはそれで美味しいのだが、時折強烈に重いチーズケーキが食べたくなる。
悪魔がささやく”封印されているのなら自分で作れば良い”と。
さらに言う。
メタポが心配だと?高脂血症と脂質代謝異常を指摘されてるだと?高カロリーだからこそ美味しいのだ!違うか?体が欲しがっているのだ。
こってりと甘く重いチーズケーキを濃いコーヒーと合わせたときの快感を忘れたのか?
ネットリとした食感と、舌にまとわりつく脂分、それを消し去るコーヒーの酸味、素晴らしいアンサンブルではないか!
だいたいお前の高脂血症とコレステロール値異常は家族性で遺伝だ。遺伝なら値が高くても(多分)正常なのだ。
誘惑に負けた、我慢出来ない。作ろう。

でも、いつ作るか?奥さんが不在の時がよいのだ。
奥さんのレシピをまねているから居る時に作るとなにかとうるさいだろうから。

チャンスは来た。
今日、奥さんは買い物に行く、鞄問屋の在庫一掃バーゲンセールの案内がきたからだとか。
(確か前回は自分も行って1000円で買ったイタリア製の鞄を仕事に使っている。)
今回、下の娘も一緒に行く。
娘の鞄も買うから仕方ないか、しかしアシスタントが居なくなるのは寂しい。
二人は浅草橋に出かけた。(随分渋いところに行ったものだ。)
まあ、このスキに作ろう。
mck111.jpg
以前さりげなく聞き出した分量をもとに材料を集める。
クリームチーズ250g、サワークリーム200g、薄力粉30g、卵3個、そしてグラニュー糖は恐怖の170gだ!
最近目にするレシピでここまで砂糖の多いレシピは見かけない。
さあ、製作開始だ。今日はアシスタント(自分がアシスタントだったかも)が居ないから忙しいぞ。

mck112.jpg
室温に放置しておいたクリームチーズ250gをホイッパーで混ぜて・・


mck113.jpg
室温に放置しておいたサワークリーム200gを加えてさらに混ぜる。


mck114.jpg
別のボールに卵3個とグラニュー糖170gを入れて・・・・凄い量の砂糖だ!これは恐ろしい。

mck115.jpg
混ぜ合わせて、グラニュー糖を良く溶かす。

mck116.jpg
グラニュー糖が溶けた卵液を少しずつベースチーズと混ぜ合わせながらホイッパーで混ぜて・・・・・

mck117.jpg
薄力粉30gを振るい入れる。アシスタントが居ないと忙しい。

mck118.jpg
ヘラでかき混ぜたら・・・・甘味を締めるためにレモン果汁を大さじ1/2程入れた。
本当はレモン果汁を入れるとケーキの味がレモンに支配されてしまうから入れたくはないが。

mck119.jpg
型に入れよう。170℃で余熱しておいたオーブンに投入し170℃で50分焼く。

mck120.jpg
おーっ、膨らんだ膨らんだ。随分と盛り上がったもんだ。

mck121.jpg
粗熱を取って、

mck122.jpg
冷めれば萎む。いい感じだ、ラップして冷蔵庫に寝かす。

mck131.jpg
いい感じに完成。

mck132.jpg
砂糖が多いから表面が艶やかで綺麗だ。ネットリ感があり、テカテカ輝いた表面は甘味の重さを保証してくれるようだ。ついでに体重の増加も。

一寸切って断面を確認。期待通りだな。
mck211.jpg
このままラップして冷蔵庫に一晩寝かせる。味が馴染み、生地も締まって味わい深くなる・・・・・はず。
楽しみだ。


香り高い蕎麦と強い汁  鎌倉の蕎麦 手打ち蕎麦 鎌倉一茶庵 [神奈川の蕎麦]

鎌倉まで紫陽花を見に来た帰り、鶴岡八幡宮前の鎌倉一茶庵に寄る。

kia011.jpg

駐車場も満杯、中に入れば既に満員だ。少々待たされる。店内は広いが席数も多い、従って圧迫感を感じるほどに窮屈だ。

kia012.jpg  kia013.jpg

ようやく席が空く。お茶は出てこない、水のみだ。せいろ、田舎、十割とありどれにするか迷う。が、やはり十割で決まりだ。1100円で大盛りは315円増し。若干価格は高めだ。観光地だからしょうがないか。

薬味と汁が出てきた。薬味は葱、辛味大根、それに山葵だ。山葵の香りは十分にあり辛味も多すぎない。大根も美味しい。蕎麦を待つ間、汁を味見した。

随分しっかりした汁だ。辛味、酸味、甘み、どれかが吐出しているわけではない。が、結構濃く、旨味もある。味を確認するためになめ、少し飲む。確かに濃すぎることはなく、そのままでも飲むことができる程度に濃い。昔はこのような汁が好きだったのだが、最近は辛く感じる。もうちょっと軽やかなほうが好みだ。歳だろうか。

蕎麦が来たが・・・・・量が少ない。極細打ちで、表面は艶やかだ。観光地、しかも古都ゆえに客層は年輩者が多いためもあって量が少ないのかも。普通盛は悲しいぐらいに寂しい盛だった。

kia015.jpg kia014.jpg

啜る。蕎麦の香りが口中に広がる。ここまで細打ちなのに蕎麦の香りが立っている。残念なのは器だ。プラスチック、悲しくなる。 観光地で諸経費が高く、客数も多いからプラスチックなのだろう。理解できるが味気ない。

kia016.jpg kia017.jpg

 汁を浸けて啜る。蕎麦の香りが鼻に抜け、汁の旨味が舌を喜ばせる。その旨味はだんだん蕎麦の甘みに変わってゆく。ここまで細いのにここまで香りがあるとは。さすが足利一茶の系統だ。

kia018.jpg kia019.jpg

蕎麦湯はサッパリとして口直しに最適なタイプだった。

極細打ちでも香りが高く、美味しかったのだが器には興ざめだ。しかも蕎麦の量が少なめだ。また観光地ゆえに座席数が多く、隣との間隔が狭い。それ故ゆっくり寛げないのも残念だ。それに蕎麦茶も欲しい。

鎌倉一茶庵 

℡0467-22-3556

神奈川県鎌倉市雪ノ下1-8-24

 

 


北鎌倉の紫陽花を楽しむ3 東慶寺 [日常のなかで]

tk116.jpg

明月院を出た頃には雨は既に止み、雲の切れ間から青空ものぞいている。気温湿度ともにあがり、粘度が高くなった空気が体にまとわりつく。腕を振り、足を進ませるごとに空気の抵抗を感じる。梅雨らしい梅雨だ。しかし今年の梅雨は例年より気温、湿度が高いような気がする。東慶寺まで粘度の高い空気の海を泳ぐように歩いた。

tk112.jpg

ここにも理の花がある。思わず平家物語の一説を口ずさむ。

tk114.jpg

白い紫陽花が綺麗だ。清楚な白が目に眩しい。

kk112.jpg

見事に純白の紫陽花。品格さえ感じる。

tk111.jpg

雨上がりの紫陽花は艶やかで、東慶寺の紫陽花も見事だ。ただ、紫陽花の絶対量は明月院に比べれば少ない。

2mg556.jpg 

境内の紫陽花も綺麗だ。明月院のような一面の紫陽花ではないが、他との調和が取れている。(明月院の紫陽花は他との調和は無く、全てが紫陽花だ)

tk118.jpg

苔蒸した風合いが見事だ。

tk123.jpg

境内中ほどには菖蒲園がある。

tk124.jpg

tk125.jpg

tk126.jpg

なかなか綺麗だ。この菖蒲園を愛でながら茶が飲めるよう、茶屋があるが、残念だが先ほど飲んだばかりだ。今回は諦めよう。菖蒲園の周囲にもいろいろな草花がある。

tk127.jpg

つい指先ではじきたくなるような愛らしさ。

tk128.jpg

奥までゆくと緑が眩しい空間になる。緑が綺麗なのは良いが、視線を下にすると・・・周りは墓石。怖がりだから、あまり長居はしたくない。戻ろう。

tk133.jpg

tk134.jpg

もう一度紫陽花を愛でる。葉の上の水滴が涼しげだ。見るだけで清涼な風が吹き抜けるようだ。

tk115.jpg

名はわからないが、素晴らしい香りだった。透明感のある白い花びらも素敵だ。

いい加減、腹も減った。せっかく鎌倉に来たのだ、蕎麦を食べて帰ろう。十割蕎麦を。さらに気温が上昇した鎌倉を北鎌倉から鶴岡八幡宮方向へ歩く。歩くたびに毛穴から汗が吹き出る。皮膚の上で水滴となっている。紫陽花の葉の上の水滴は涼しげだったが、腕の表面の水滴は暑さが増す。


北鎌倉の紫陽花を楽しむ2 明月院 [日常のなかで]

2mg555.jpg
小雨になった。もう雨は止んでゆくだろう再び紫陽花を楽しもう、と家屋から外にでる。
枯山水の庭の左手には
2mg112.jpg
これは・・・沙羅双樹の花

2mg113.jpg
ならば、この落ちた花びらこそが”ことわり”、盛者必衰のことわりなのだ。



さらに行くと山門がある。
2mg114.jpg 
門には紫陽花が一輪。柱の枯れた色彩と鮮やかな紫陽花の色彩の対比が美しい。


2mg115.jpg
紫陽花を楽しんでいると又雨粒が落ちてきた。かなり激しくなってきた。

2mg116.jpg
明月院の中の茶屋で雨宿りだ。
今日は雨は降らないと予報でいっていたが・・・・・

2mg111.jpg

2mg171.jpg

2mg121.jpg


2mg122.jpg
抹茶セット700円を頼む。お茶を味わっていると茶屋の庭先の木で何か動いた。

2mg212.jpg
リスだ。枝をかじっている。


2mg213.jpg
適当な長さに整えると

2mg217.jpg
ダッシュ!

2mg2181.jpg
速い!一瞬見失うが・・・・

2mg137.jpg
枝をくわえて屋根の上に現れた。

2mg135.jpg
間合いを計って、向こう側の松の木に飛び移る。みれば彼は新築家屋を建築中だった。

2mg221.jpg
雨の中何度も往復する。

2mg223.jpg
まったく良く働く。

2mg151.jpg
雨の中、茶屋の庭先でリスの観察を続ける。結局雨宿りになっていない。

2mg159.jpg
彼は休む事無く働き続けた。こんなに葉が茂った枝をくわえて飛び移る姿は圧巻だ。
まさに枝が飛んでいるようだった。


いつのまにか雨もあがった。
雨あがりの紫陽花を愛でながら明月院をあとにする。
2mg182.jpg

2mg188.jpg
雨上がりの紫陽花はその色彩が一段と映える。

ふと空を見上げれば雲の切れ間から青空も見える。
午後は晴れそうだ。このまま東慶寺にいってみよう。




北鎌倉の紫陽花を楽しむ 明月院 [日常のなかで]

mg_112.jpg mg_111.jpg

近所の紫陽花が綺麗に咲いている。きっと北鎌倉は紫陽花で覆われているだろうな。
そう思ったら最早心は上の空、頭の中は紫陽花でいっぱいになる。
行くしか無い。が、休日は人が多くゆっくり観られない。ならば平日だ、しかも朝一番に行ってみよう。
休みを取って朝7時に出かける。東横線、横須賀線を乗り継いで8時すぎに北鎌倉に到着した。

mg_211.jpg
上り方向の通勤の人々を横目で眺めつつ、下りホームの溢れんばかりの学生達とともに改札を抜ける。

test333.jpg
明月院に行く途中の道々にも紫陽花は一杯だ。

test334.jpg
久々にカメラぶら下げて北鎌倉に来た為か気分はかなり舞い上がっている。やたらシャッターを押しまくる。

mg_311.jpg
明月院に到着したが開門は8時30分、まだちょっと時間がある。既に長い行列が・・・・平日だよな?

test111.jpg
明月院前の道壁に貼り付くように咲いている紫陽花の群生は

test445.jpg
明月院の紫陽花への期待感を高めるように咲き誇っている。

mg_316.jpg
開門、行列が無くなるのを待ってから入る。入り口の紫陽花の壁が綺麗だ。

test446.jpg
いい具合に色が乗っている。ここにカタツムリがいれば最高なのだが。

test555.jpg
test556.jpg
濡れた花びらが瑞々しい。

test557.jpg
test558.jpg
道々に咲き誇る紫陽花にみとれる。

test222.jpg


test611.jpg
花びらの色合いの素晴らしさ。まるで印象派の色使い。赤と青が細かく微妙な加減をもって混ざりあっている。

test711.jpg
test712.jpg
思わずカタツムリを探したくなる。

test713.jpg

test714.jpg
test715.jpg
目が覚める程色鮮やかな紫陽花の一群があった。静寂感の中の鮮烈な色、ため息が出る程綺麗だ。

mg_418.jpg
紫陽花に導かれるように上に上にと上ってゆく。一面に紫陽花だ。空気が青く感じる。

mg_511.jpg 
明月院といえば紫陽花、そしてこの丸窓。こちら側は俗世界、そして丸窓の向こうは静寂、別の空間を感じる。

test612.jpg
ユネスコへの寄付箱に300円入れれば中に入れるとのこと。 

mg_111.jpg mg_113.jpg
300円払い室内にあがる。
この室内に座する時、無意識に正座になる。畳の上で静寂を楽しむ。
丸窓を眺める、自然と心静かになり実態は無くなり空間と一体となるようだ。
和服の女性が前を横切る。この空間と和服は良く似合う。
しばらく静寂を楽しんだ後、丸窓の向こう側に出てみる。丸窓の向こう側は・・・・雨だ。
天気予報では雨マークは出ていなかったはずだが・・・・・。

しかし、窓の外側の縁側で観る景色と丸窓越しに観る景色の何という違いだろうか。
同じ風景のはずだが、何故こうも違って感じるのか。

test814.jpg
もう一度丸窓から一番離れた場所で丸窓を眺める。
雨音を聞きながら丸窓の向こうの空間を見つめると心は無になる。何も想わず、何も考えず、ただ座して感じるのみ。
この位置から丸窓を眺めれば、窓の向こう側は無限の広がりを持つ。

しばらくここで雨宿りだ。
test811.jpg




蒸し暑い日は寒天が食べたくなって・・・抹茶クリームあんみつを作ろう [甘味]

amt112.jpg
今日も蒸し暑い。こんなに蒸し暑い日はケーキよりも和風の甘味が食べたい。
喉に気持ちいい寒天がいいかな、と思ったら食べずにはいられない。
何にするか?寒天に黒蜜もいいが、アイスと食べたい、となるとクリームみつ豆にしよう。いやいっそクリームあんみつがいい。いや抹茶クリームあんみつにしよう。
まず、ノーマル寒天だ。
kanten111.jpg
12gの糸寒天を800mlの水でふやかして火にかける。溶かして型に入れよう。
kanten112.jpg
もうひとつ作る、12gの糸寒天と800mlの水で溶かしたあとに35gの砂糖と11gの抹茶を加えて抹茶寒天もつくろう。
kanten113.jpg
型に入れて冷やす。
次は餡子。
ank111.jpg
500gの小豆を洗って、たっぷりの水と強火にかける。沸騰して5分程強火のままで灰汁抜き。
ank112.jpg
渋抜き(水換え)して再び火にかけて60分ほど弱火で・・・・
ank121.jpg
柔らかくなったら小豆の75%の砂糖を用意して。今回は黒砂糖と白糖をハーフ&ハーフで。(黒砂糖で作ろうとしたが、足らなかっただけだけど)
ank125.jpg
まず砂糖の半量を投入して煮詰めて・・・・
ank115.jpg
残りの砂糖も投入して適切な水分になるまで水気を飛ばし、塩少々を降り入れて甘味を締めたら完成。

餡子の次は抹茶アイス。
アイスクリームメーカーの説明書に従い牛乳300mlと生クリーム300ml、卵黄2個と抹茶14gを集めて。
ice111.jpg
牛乳、砂糖、生クリームを暖め砂糖を溶かして・・・
ice112.jpg
卵黄と抹茶を加えて冷凍庫で冷やそう。
ice113.jpg
2時間ほど冷やしたらアイスクリームメーカーの出番。
このマシンは年に2度しか登場しない。
娘達の誕生日にしか登場しないのだ。
何故かって?それはメンテ(洗うのが)めんどくさいのと、各部分に残るアイスクリームの量が多く、それらを取るのが大変だから。そう、まるでカニの身をほじる如くなのだ。
先日の下の娘の誕生日用にユニットを冷凍庫にいれておいたのだが、結局31アイスケーキになったために使わなかった。
そして、ユニットはそのまま冷凍庫内にあったのだが、奥さんから冷凍庫の中で邪魔だと文句を言われていて、使うタイミングを計っていた。
ice114.jpg
このアイスクリームメーカーは横浜バンクカードの利用ポイントで貰ったもので何時貰ったのか記憶に無い程古い。
冷凍庫から出したタネを入れて、始動!
ice115.jpg
暫くしてブザーがなってアイスクリームの完成を知らせる。
あける。おー出来ている冷たくて美味しそうだ、が、羽とか導出管とかに詰まっているアイスの方が多い気がする。
必死でそぎ落とす。急げ!急がないと溶けてしまう。
ice155.jpg
アイスをケースに移し、再度冷凍庫へ入れてさらに固める。
ついでに濡れ甘納豆も入れて混ぜる。

アイスが固まった頃を見計らって抹茶クリームあんみつを作る。
ノーマル寒天と抹茶寒天を入れて、
餡子をたっぷり乗せて、その横に抹茶アイスの山を作る。
アイスと餡子の真ん中にホイップした生クリームを添えて黒蜜をかければ完成!
amt111.jpg
やっぱり、暑い夏の午後はクリームあんみつが美味しい。
寒天を噛み砕くときの寒天が崩れてゆく感触と喉に感じる冷やっこさ。
抹茶クリームの冷たさと生クリームのコクが一体となって寒天にからむ。
クリーミーになった黒蜜に覆われた寒天、そこに餡子の重い甘さが追い打ちをかける。
暑い日は和の甘味がいい。
今度は水羊羹でも作ろうかな。




香り高い蕎麦と名脇役の汁 砺波の蕎麦 手打ち蕎麦 福助 [富山の蕎麦]

fs112.jpg
富山(砺波)での仕事も終わった。今日は砺波周辺の蕎麦屋を攻めよう。
福助に行ってみることにする。
359から市街地に入っていく。昔からの細い道を行く、ナビだけが頼りだ。
ようやく田の中に看板を見つけた。矢印に沿って走ると・・・・大きな屋敷がある。ここか。
fs111.jpg fs114.jpg
庭の木々の手入れも行き届いている。
fs113.jpg fs116.jpg
中に入ろう。中は落ち着いた雰囲気で寛げる空間だった。
fs117.jpg fs118.jpg
入り口は広く、室内は座卓とテーブル席がある。障子から差し込む乳白色の光が心地いい。
fs119.jpg fs121.jpg
板間と座敷がある。
fs122.jpg fs123.jpg
奥の座敷は立ち入り禁止。見学のみ可能。
入り口奥には何故か仏像が。
fs120.jpg
品書きを・・・・せいろ、田舎ともに850円、大盛りは300円増しだ。
その時使用する蕎麦粉の個性を気候や天気に合わせ、生粉打ち又は九割で蕎麦切りをしていると記載してある。
田舎の大盛りを注文した。田舎は粗挽きらしい。
まず、汁と薬味が出される。
粗塩もある。まず粗塩で試してほしいとのこと。
fs124.jpg fs126.jpg
山葵は自分ですりおろす。
fs125.jpg fs128.jpg
さっそくすりおろすと・・・・・結構沢山ある。
一寸舐めてみる、清涼な風が鼻を駆け抜ける。辛味は左程強くなく、香りだけが残る。
美味しい山葵は嬉しい。
fs127.jpg
まだ蕎麦が来ないので汁を舐めてみる。
薄いかな?甘味は強くなく、酸味も左程感じないし塩気も押して来る訳ではない。ダシの香りを感じながらも、若干自己主張の弱い汁だ。
fs129.jpg fs140.jpg
蕎麦が来た。田舎蕎麦だが細い。しかし力強さを感じる。
表面は粗挽きらしく荒々しさがあり、色合いもしっかりしている。
fs141.jpg fs142.jpg
蕎麦のみで手繰ってみよう。啜る。
!!!!!何だ!これは!口の中一杯に蕎麦の香りが広がる。咀嚼すれば甘味が溢れんばかりだ。
いままで粗挽きに良いイメージが無かったが、完全な誤解だった。美味い!
食べながら自然と笑みがこぼれる。
このまま何も浸けずに食べきりたいほどだ。しかし、塩で試してくださいと言われたし、と、付いてきた粗塩を振りかけてみる。
fs143.jpg
塩の結晶も荒々しく、粗挽き田舎そばによく似合っている。塩で食すと・・・・美味しいが、塩無しでも十分美味しい蕎麦なのだ。
汁でも試してみよう。蕎麦を汁に浸けて啜ると・・・・これまた美味い!蕎麦の香りと甘味をよく感じる事が出来る。
この汁、自己主張が強くないと思っていたが、成る程、主役は一人で良いのだ。あくまで主役は蕎麦、汁は助演者なのだ。しかし名脇役だ。いたずらに自己主張せず、主役を引き立て、それによって自分の存在感も際立たせる。見事だ。
食べながら笑みが溢れる蕎麦など久しぶりだ。
香りの良い山葵を舐めながら蕎麦を啜る。
沢山の山葵と思ったが、香りも良く、舐めきってしまった。

fs144.jpg 
蕎麦湯はドロッとした蕎麦湯で蕎麦の香りも高い。 

fs145.jpg fs146.jpg
実に美味い蕎麦であった。
富山での仕事が終わったのが残念な程だ。次の富山への出張のおりにも是非来よう。


美味しい蕎麦屋は夜営業していない店も多いが、この店は夜も営業している。
11:30〜14:30
17:30〜20:30
の営業で定休日は月曜日だ。

富山県砺波市林947-1
手打ち 石臼挽き 福助
0763-33-2770









村おこしの蕎麦 富山の蕎麦3 山田清水 雉蕎麦 そば峠  [富山の蕎麦]

TG112_ENT.jpg

再び富山へ出張。砺波にある客先に行く前に腹ごしらえだ。今回は富山市と砺波市の間にある山田清水にいってみよう。ここに気にある蕎麦屋があるのだ。レンタカーのカーナビをセットして出発!

359を走る。山田方向へ曲がろう。おや?カーナビはまだ真っ直ぐを指している。もうしばらく行くとようやく左折指示だ。これは農道では?舗装のしてあるあぜ道といった面持ちの道を進む。両脇の田の稲が綺麗だ。山に入る前から曲がりくねってバイクで走りたくなるような道だ。なかなかマニアックな道を案内するカーナビだな。

先週とは打って変わって梅雨空の下、蛙の声を聞きながら田の間を駆け抜ける。レンタカーで借りたデミオ、なかなかご機嫌な車だ。意外と良い反応をしてくれる。

いくつもの峠を上って降りて、ようやく到着した。看板には雉蕎麦と書いてある、

TG111_kanban.jpg TG128_keshiki.jpg

山の中で静かだ。鳥の声のみが聞こえる。雰囲気は最高だ。

TG129_sobako.jpg  TG130_sobako2.jpg

看板の手前にあった小屋。”こな太郎”と名札が。どうやら水車で蕎麦を挽いているようだ。中を見ると石臼が回っている。

TG112_ENT.jpg

店に入ろう。11時開店で11時20分に到着した。すでに数組のお客さんがいる。 

TG114_MB.jpg  TG115_inside.jpg

品書きを確認。雉蕎麦が名物らしいが、最初の訪問である。評価のため普通に盛をたのもう、。盛700円、大盛りで900円か。ふと、壁に目を向けるとホワイトボードに”十割蕎麦”の文字。しかも10食のみと書いてある。十割蕎麦を大盛りで頼む。

雉蕎麦は温かい汁に浸けて食すとのこと。鴨が雉になった感じになるのか?まぁ、今度試そう。 

TG113_Chya0.jpg

茶はほうじ茶。この店の壁には色紙がいろいろ貼ってある。(知らない人ばかりだったが)その横に新聞の切り抜きもあり、この店の紹介があった。山田清水の村おこしの店らしい。地元のお母さん達の店とヘッドラインにあった。

TG116_soba.jpg TG119_soba1.jpg

蕎麦がきた。細いが細すぎない。丁度好みぐらいの太さだ。粉は粗挽きではないが表面には透明感はなく、上品な表面の蕎麦ではない。昔から農家で打たれてきた蕎麦なのだろうか。

TG120_soba2.jpg TG121_soba3.jpg

蕎麦のみを啜ってみる。美味い!香りが素晴らしい。お母さん達、美味いよこれ!啜った瞬間から香りが鼻に抜け、咀嚼すると蕎麦の甘みが広がる。下手な蕎麦屋なんか目じゃない。これで汁も美味しかったら最高だな。汁を確認する。口に含むと・・・・冷たい!キンキンに冷やしてある。ダシの香りが多く感じる。甘みが強いか、しかし冷えすぎていて甘みがよくわからなくなっている。コクは少なめか。甘みでコクを出しているようだ。キンキンに冷えていなかったら甘みが口に残りそうだ。塩気は強くない。酸味は全体を軽く引き締める程度にある。

蕎麦を汁に浸け啜る。これはこれでOKだ。汁と蕎麦は仲良く引き立てあっている。特別美味い汁とはいえないが、問題ない部類ではある。

TG117_tuyu.jpg TG118_yakumi.jpg

薬味、山葵の香りは素晴らしい香りとはいえない。(まあ、期待していなかったが)しかし、入店時に想像していたより上質の山葵だ。香りはあるし、辛味も丁度良い。

蕎麦を注文する際、ホワイトボードにあった二品が気になった。蕎麦豆腐(200円)と蕎麦ムース(250円)。今回は蕎麦豆腐を試すことにした。いずれにしても随分とリーズナブルだ。

TG122_sobatoufu.jpg TG123_sobatifu1.jpg

山葵が乗り、たれが器に入っている。表面は蕎麦粉の粒粒がよく感じられて美味そうだ。

TG124_sobatofu2.jpg TG125_sobatofu3.jpg

食べてみる。これも美味い!ねっとりとした食感と、喉越しの冷たさ。蕎麦の香りもいい感じだ。たれを浸ける必要はなく、いや、何も浸けないほうが美味しかった。 

TG126_sobayu.jpg TG127_sobayu2.jpg

蕎麦湯を最後に楽しむ。さっぱりとした蕎麦湯。 

この店、完全禁煙は嬉しい。が、店内のTVは要らない。うるさすぎるのだ。外には素晴らしい音が満ち溢れている。風の音、木々の音、鳥の声。駐車場で聞こえていたそれらの音は素晴らしく、滲みる音だったのだ。しかし、店内に入った途端TVの音、一気に俗世界に引きずりおろされた気分だった。

 

雉蕎麦 峠

富山県富山市山田清水10-15   ☎050-3433-5500 (水曜定休 営業時間11:00〜14:00)

 

 

 

今日の仕事は早めに終わった。HOTELに戻り、カウンターでキーを受け取っていると・・・何だろう?ふと目に留まったものがある。

路面電車の旅行者向け割引券だ!梅雨空とはいえ6月の夕方はまだ明るい。乗るしかないな。

cent111.jpg

聞けば、環状線と普通のラインがある。環状線なら一周回ってくればよいから環状線に乗ってみよう。HOTELの前に乗車場がある。

cent112.jpg cent113.jpg

さっそく2両編成の新型がやってきた。乗り込む。後ろのり、前降りだ。運転席の写真がとりたいから最後尾に陣取る。 

cent114.jpg cent115.jpg

さすがに2両編成だ、長い。連結部はフラットで蛇腹もスマートだ。 

 cent116.jpg

 運転席。

cent117.jpg cent119.jpg

メーターフェチとしてはメーターの写真を。

cent118.jpg cent120.jpg

環状線の一部は他のラインと軌道が共通になる。そのため直ぐ後ろに他のラインから入った車両が迫る。一周回ってHOTEL前で降りる。なかなか楽しかった。

 

 

 


濃いめのコーヒーに重い(ベイクド)チーズケーキを添えて [甘味]

ck199.jpg
濃いコーヒーが飲みたい。ちょっと仕事の疲れが溜まっているようで、濃いコーヒーが無性に飲みたい。そこに重い(ベイクド)チーズケーキを添えて。
奥さんの作るチーズケーキは重い。
クリームチーズ250g、サワークリーム200g、砂糖170g、卵3個に薄力粉30gの分量で作るチーズケーキは重く、濃いコーヒーに合う。
しかし、ちょっとカロリーが気になって一気にホールで食べられない。そうだ砂糖の少ないレシピで実験製作をしよう。
またまた娘を招集。

ck111.jpg
ビスケットを探し出す。

ck888.jpg
袋に入れて粉々にして・・・あんまり勢い良くやると袋が破れるぞ!

ck112.jpg
溶かしバターを絡めて型の底に敷く。さて、どんなレシピが良いか・・・・調べてみると・・・・混乱する。
それぞれがあまりに違いすぎる。10人いれば10のレシピだ。しかも類似性はない。
唯一の共通点はクリームチーズを柔らかくして焼いている事。それだけだ。
サワークリーム、生クリームの有無は勿論、全卵であったり卵黄のみだったり、砂糖も20gから200gまでと十倍の開きがある。もう良く判らない。
まあいい、冷蔵庫の中身と相談だ。
クリームチーズ270g、サワークリーム70g、生クリーム200ml、砂糖70g、卵2個、薄力粉を30gを用意した。
ck113.jpg
室温に放置し柔らかくしたクリームチーズをこねて・・・・どうだ?何?ホイッパーの中に絡んで混ぜられない?
貸してみな!・・・・本当だ、意外と難しい。

ck114.jpg
サワークリームも入れて・・・・・

ck141.jpg
生クリームも入れよう。一箱全部な!・・・・・レシピによって使用量がかなり違う。使わないレシピもあるが、今回は賞味期限ギリギリのクリームを見つけてしまったので200ml投入。

ck777.jpg
卵とグラニュー糖を合わせて、良く混ぜるんだぞ。

ck161.jpg
チーズの中に少しづつ投入して混ぜろ、少しづつだぞ、少しづつ・・・

ck162.jpg
薄力粉を振るい入れて

ck171.jpg
砕いたビスケットを敷いた型に流し入れて・・・・・160度で50分焼こう。
焼きかけて半分程時間が経過した。
焼き色が付かない。温度が低すぎたか・・・・修正しよう。
180度にして、時間を・・・・。
慌てて操作したせいか痛恨のミスをしてしまった。時間を再び50分にしてしまったのだ!都合75分焼いてしまった。
ck175.jpg
焼き上がったが・・・・・色黒だ。

ck181.jpg
下地のビスケットも良い色すぎて苦い味だ。まあ、寝かしておこう、粗熱を取った後ラップして冷蔵庫へ。

寝かしている間、写真を撮りたくてバイクでお出かけ。
大黒ふ頭あたりで撮影したら良さそうだと思っていたので本日トライ。
yk112.jpg
大黒埠頭から生麦方向への橋からの眺め。夕日でもあれば良い絵だが。

yk121.jpg
バイクを止めたところから後ろを見ると・・・・公園?行ってみよう。

yk111.jpg
なかなか良い景色だ。

yk151.jpg
気持ちいい!場所柄人も居ないのだ。何故ならロジスッティック倉庫郡とコンビナートしかないから。
丘があり、草の上に寝そべる。鳥の声と遠くから聞こえるチューニングエンジン音(ベイブリッジを走る元気な車の音)が長閑だ。日曜日の昼下がりにふさわしいマッタリ気分である、もう今日はここで寝ていよう。

yk555.jpg
丘の反対側、人がいない。貸し切り状態だ!

yk171.jpg
丘の上の建造物、何だろう?船舶関係であることは判るが。
ここで何とカメラのバッテリーがアウト。夕暮れを撮影しようとしていたが断念。残念だが次の機会にしよう。
しかたない、帰ろう、チーズケーキも待っている。

ck191.jpg
念願のチーズケーキ、スターバックスローストの濃いコーヒーを入れてチーズケーキを食べる。
重い旨味とこってりとした味わいが口中を侵略する。そこに濃いコーヒーを流し込むとコーヒーの酸味が口の中の脂を洗い流し、コーヒーのコクとチーズのコクが合わさって舌の上に覆いかぶさる。
やっぱり(ベイクド)チーズケーキとコーヒーは合う。
が、・・・・・若干物足りない。やっぱりいつものヘビーなチーズケーキの方がこのコーヒーにマッチしている。
やっぱりカロリーが高く、リッチなチーズケーキの方が濃いコーヒーに合うらしい。






南高梅で梅酒と梅サワーをつくろう。 [日常のなかで]

um113.jpg
梅の季節だ。行きつけの八百屋で南高梅の3Lサイズが1kg700円で並んでいた。思わず3kg買った、娘達の好きな梅サワー用に1kg、梅酒に2kg使おう。下戸でも梅酒は飲める。尤も梅酒を飲むのはウチでは一人だけ。奥さんは梅酒など酒ではないと食前酒として勧めない限り飲まない。だから独り占め(飲みきれないが)

um111.jpg
酒屋まで一っ走り、氷砂糖と35度以上の酒を買ってきた。

um112.jpg
泡盛。これで作ったらホワイトリカーより美味いかも。という勝手な想像で泡盛を買ってきた。

um114.jpg
例によって下の娘がお手伝い。梅を洗って水に付け、へたを掃除する。
黒い部分ちゃんと綺麗に取るんだぞ!これで味が変わるから。
竹串で引っ掛けて取り除く。下の娘は細かい仕事が好きで、こういう時は助かる。
上の娘は定期テスト前で追い込み中。だが気が散るのかチラチラこっちに来る。
大丈夫か、おまい?ちったー集中しろよ。といっても自分だって昔はこんなもの・・・・遺伝かな。

um115.jpg
梅をキッチンペーパーで良く拭いて。

um116.jpg
サワー用の小瓶に並べる。梅は1kg使用。

um117.jpg
上に氷砂糖、1kg使用。

um119.jpg
ワインビネガーを500ml、米酢を500ml計って・・・・

um120.jpg
瓶に注ぐ。

um122.jpg
完成。一ヶ月後に完成。
水、または炭酸水で10倍に薄めて飲むのだ。
暑い夏の夜、風呂上がりに最高の一品となる。いまから楽しみだ。

um131.jpg
次に梅酒を作ろう。梅を並べ、氷砂糖を置く、さらに梅、そして氷砂糖、と、梅が2kg、氷砂糖を1kg大瓶に入れる。

um132.jpg
泡盛をたっぷり注いで・・・・一升瓶って重いだろ?気をつけるんだぞ。

um135.jpg
一升入れても満杯にならない。梅は露出している。やっぱり3Lは大きすぎか。

um141.jpg
ならば、昨年作った梅酒を継ぎ足そう。

um142.jpg
そういえば、一寸前にTVで美味しい梅酒の作り方をやっていて、作る時に前の年に作った梅酒を少し入れると味が良くなると言っていた。期待出来るかな。

um148.jpg
半年すれば飲めるが1年〜2年’熟成させるとより美味しいと持っている冊子に書いてあるが、12ヶ月目には飲み干さないと次の年の分が作れない。
前年は10ヶ月目から開封し、12ヶ月目で飲みきった。(かなりの量をご贈答したが)

ん?おまい何しているんだ?気付いたら下の娘は昨年の梅酒の梅を食べまくっている。
um222.jpg
そー言えば、10ヶ月目の時も食べまくってたな。なに、止まらないって、風呂上がりに食べると最高だとーって、どうやら奥さんに似たようだ。アルコール分解酵素の遺伝子を引き継いだのか。羨ましいぞ!







上品な蕎麦と香りの良い山葵に満足する 富山の蕎麦2 達磨 [富山の蕎麦]

dm111.jpg

今週は富山。今日はちょっと時間があるので蕎麦を楽しもう.蕎麦マニアの方ならご存知の高橋邦弘氏の元で修行をされ、達磨グループに数えられる店が富山にあるという。調べると黒瀬北町にある。なんだ、何時も通る道付近ではないか。

さっそく探すが・・・・無い。レンタカーのカーナビもお手上げだ。大体の位置はあっているはず、あとは感だ。迷い、探し、たどり着いた。なんだ、結局川沿いの道にあるんだ。11時30分開店だが11時40分に到着した。しかし、駐車場が車で埋まっている。なんとか一台分の隙間を見つける。

dm112.jpg dm113.jpg

店の中は座敷に2卓、テーブル席が2卓、そしてカウンターが。到着したときはカウンターしか空いていなかった。この時間でこの混みよう、かなりの人気店だ。 

dm114.jpg dm115.jpg

蕎麦茶が出される。やっぱり蕎麦屋にきたときは蕎麦茶がいい。品書きを見る。細打ちと田舎がある。それぞれ840円で大盛りは420円増しだ。初回の訪問だからとオーソドックスに細打ちの大盛りを頼む。大盛りだと二枚のざるに分けて出されるそうだ。

dm116.jpg dm117.jpg

まず、薬味と汁のみが来た。薬味の山葵と大根おろしは少ない。葱は綺麗に切ってあり、瑞々しい表面をしている。待ちきれなくなって山葵を舐める。

!!!

美味い。香りがいい、そして辛味は強すぎず箸が止まらない。もうちょっと、もうちょっと・・・・無くなってしまった。ついでに大根おろしも食べきった。 

dm118.jpg

蕎麦はまだ来ない。ちょっと汁を確認してみるか。舐めてみる。はーっ、ちょっと薄いかな?香りは左程強くなく蕎麦の香りを邪魔しなさそうだ。甘みが残ることもない。酸味もつよくないが若干塩の強さがある。しかし角があるわけでない。特別シャープではなく、ちょっと控えめな性格の汁だ。無論薄すぎはしないが、個人的な好みから比較してやや薄めと感じる。 

dm119.jpg dm120.jpg

蕎麦が到着、まず一枚。 啜ると柔らかな蕎麦の香りがほのかにする。随分上品な蕎麦である。咀嚼してみると蕎麦の甘みは左程増さない。これは汁によって引き立てる必要があるな。蕎麦を汁に浸けて手繰る。汁と蕎麦の絡み具合が丁度良い。上品な蕎麦に控えめな汁。咀嚼して汁の旨味の後には蕎麦の甘みが感じられる。

dm121.jpg dm122.jpg

蕎麦は綺麗な細打ちで表面も艶やかだ。見るからに上品な蕎麦である。途中で再び汁のみを舐めてみる。!?これは・・・・。汁の味が丁度良い。薄く感じなくなっている。 

dm123.jpg

二枚目のざるも来た。この店の汁の量は少なめだ。大盛りの蕎麦を食べきると丁度汁も無くなるぐらいの量である。(汁のみで舐めた分があるのだが、少なめなのは間違いない) 

dm124.jpg dm125.jpg

蕎麦湯。とろっとして香りがいい蕎麦湯だった。 

 

富山 達磨  (営業時間11:30〜15:00  月曜定休)

富山県富山市根塚町小松割507-2    ☎0764-92-3989

 

 

またまた富山の路面電車。

rd11.jpg rd12.jpg

ちょっと短めの車体が三両つながっている。併走してみる。カッコイイな。

rd13.jpg rd14.jpg

 反対側は・・・二両編成になるのかな?これも長い。乗ってみたいな。

 


催眠学習の効果を検証中。英語は昔も今も何故か最強の入眠効果 [日常のなかで]

eng.jpg

実は最近良く眠れる。寝付かれない夜は無いのだ。なぜなら英語の通信教育を聞いているから。

会社の社員教育の一環で通信教育が設定されている。このうち英語に限ってはコースの試験をコンプリートすれば75%が還元される。このような制度があったが今まで特に申し込んだ事はなかった。しかし、今回上司からのお達しは、社として社員教育を強化する方針が打ち出され、各自目標の設定と評価をおこなう。とのこと。つまり、通信教育を申し込み、その卒業試験?に合格しないとボーナスが無いというもの。

これは大変だ。英語など離れて何年たつのだろう?すっかり忘れてしまった。仕事上で読む英文の資料は斜め読みだし、業務上のe-mailの英文は翻訳ソフト様様の状態だ。USへ研修に行ったときはバリバリのBroken Japanese Englishで文法、発音無視の勢い会話に終始していたのだ。(それに仕事での英文に使う専門用語や単位は共通だから何とか通じるのだ。)

さて、どのコースにするか?設定されているコースはいろいろあってビギナーからエキスパートまで各種設定されている。そのなかで価格と内容を鑑みながら選び申し込んだ。いづれも結構な値段だ。しばらくして教材が届いた。CDを聞くわけだが、出張がちな仕事なので家で聞いていられない。上の娘が肌身離さず聞いているipod nanoで試すと具合がいい。これだ!とお父さん専用ipod nanoを購入した。

さあ勉強だ、聞こう。レッスン1~、英文が流れる。繰り返し、繰り返し・・・・・なんかいい気持ちだ。レッスン2~、雲の上に寝そべっているような・・・・・・心地よい英語の発音が遠くなってゆく・・・・・・・ぐぅ~、

お父さん!

娘に起こされる。えっ?あぁ、寝てた?でも気持ちよかった。覚醒と睡眠のはざまのせめぎ合い。何と気持ちが良いのだろう。夢でもなく、現実でもなく、目の前の形あるものが溶け出し形が無くなってゆく。溶けた物体から新しい形が生まれ目の前を漂う。そんな幻覚が現れる。じゃあ、いっそ布団の中で・・・・・と、就寝時布団の中でipodを聞く。意識朦朧のなかで聞く英語。あぁ、気持ちいいなぁ。奥さんは睡眠学習?と冷やかす。音声と一緒に発音していても無駄だった。発音していた英語はいつの間にかイビキに変わった。

しかし英語の音は眠くなる。そういえば昔、学生時代も英語は眠かった。授業中は睡魔と闘い、カセットで英語を聞けば爆睡。この頃だ、雑誌に載っていた広告で”睡眠学習”の文字を発見したのは(今もあるのかな?)。これは効果あるのか?もし、効果があるのなら、この状態でも学習できているという事だよな?よし、効果があるか検証してみよう。

こうして布団の中で覚醒と睡眠の狭間に身をおき、その浮遊するような感覚を毎晩楽しんでいる。昔も今も英会話のカセット(CD)は最強の入眠アイテムだ。英語の発音とリズムが耳に心地よい。酒と違って二日酔いや依存性が無いし、薬物とちがって処方箋もいらない。自然と早寝になって早起きだ。実に健康的である。朝、体が軽いのだ。この教材は健康増進の効果があるようだ。実際の目標はTOEICのスコアを伸ばすことのはずだが・・・・・

今日から富山へ出張。富山は路面電車があって好きな街だ。珍しいから路面電車と併走してしまったりする。前回来たときは試運転中だった新型の路面電車が営業運転していた。三両編成のような構造のちょっと長めの電車で、カナダなんかで走っていそうな形だ。

 201006071852000.jpg

 201006071845000.jpg

路面電車のある風景は好きで、いま宿泊中のホテルの前は路面電車の軌道があって、時おり路面電車の音が聞こえるのが嬉しい。

 

 


31アイスケリームケーキでコールドストーンの風味を楽しもう。 [甘味]

今日は下の娘の誕生日。
誕生日ケーキは何にするか、奥さんはケーキを焼くつもりで張り切っていたが、娘に希望を聞くとアイスケリームケーキが食べてみたいと言い出した。
奥さんは落胆しているが、仕方ない。
アイスクリームケーキ、これは懐かしい。子供の頃に食べたきりだ。
アイスケーキとなると作れない、買うしかない。
子供の頃に食べたアイスクリームケーキはどんなのだったか、チョコ、バニラ、ストロベリーの三色にチョコのコーティングだったか。はっきり覚えていない。しかし、アイスクリームケーキはかなり贅沢な一品だった記憶はある。
しかも、当時冷蔵庫に冷凍庫が無く、買ってきたら完食する事が命じられた。たとえ腹を壊そうとも・・・・・・。
今は31アイスなどで買えるが、昔は31など無かった、どこで買ったアイスケーキだったのだろう。そんな子供の頃を思い出しながら彼女と共に31へ向かった。
bc120.jpg
さあ選べ、下の娘はショーウインドウとにらめっこだ。彼女はチョコアイスが好きではないのと、スポンジが入っていない方がいいという拘りがあってモカアイスケーキに落ち着いた。メッセージを入れてもらい、ドライアイスを付けてもらった。メッゼージを入れる時にアイスクリームケーキの上部のデコレーションを作っていた。
bc.jpg
ロウソクを立てて、火を灯すと、おおっ、誕生日ケーキらしくなった。
bc11.jpg
一気に消すんだぞ!
bc211.jpg
誕生日ケーキにお約束の儀式。10本くらいまでならローソク立てても違和感はないな。でも限界ぽいな、これ以上だと数字のローソクが必要だろう。
bc18.jpg
奥さんはどうしてもケーキを焼きたいと、誕生日ケーキにバッティングしないようにロールケーキを焼いた。
アイスクリームケーキにロールケーキ・・・・・カロリーが心配だな。
bk212.jpg
アイスケーキはジャモカアイスの上にバニラアイスでコーティングしてある。アイスの中にはチョコリボンが入っていてレギュラーのモカとは違った感じの味になっている。
bc15.jpg
奥さんのロールケーキも乗せよう。
奥さんのロールケーキは満足のいく出来栄だったらしく、奥さんは頷きながら食べている。
感想を聞かれる。
食べてみる。一応フワフワのスポンジに仕上がっている。まあ、”プレミアムロールクラスだな。”と答えておく。
クリームの中にはパインと桃、それにバナナ。
プレーンのスポンジ、プレーンの生クリーム、この取り合わせの中にバナナを入れると・・・その瞬間、不思議な事に”まるごとバナナ”の味になってしまう。
たとえ、バナナ意外のフルーツを入れようとも、バナナが入っている以上その味は”まるごとバナナ”の味なのだ。
それだけこの取り合わせにバナナは相性がいいと言う事なのだろう。
ロールケーキを崩して、スポンジに生クリームをまぶす、それにアイスクリームを混ぜて食べると・・・・コールドストーンだ!コールドストーンのセレナーデの味を思い出す。アイス、スポンジ、ホイップを混ぜ合わせれば当然かも。
奥さんの複雑な視線をよそにロールケーキを崩し、アイスをまぶして楽しむ。
奥さんは複雑な顔をしているが、この食べ方美味いんだよ。
コールドストーン風にした31アイスクリームケーキを食べていたが、そういえばコールドストーンもアイスクリームケーキの販売を始めたはず、と、HPで確認すると、何とロールケーキのアイスケーキまである。
今度試してみよう。いや、いっそ製作に挑戦してみようか。


素晴らしい蕎麦と汁、相性の良さが重要 つくばの蕎麦2 那由他 [茨城の蕎麦]

今日はつくば市。行ってみたかった蕎麦屋がある。”那由他”茨城県の県南で人気のある店だそうだ。
今日は珍しく一人仕事ではない。同行者がいる。気の毒だが蕎麦に付き合ってもらおう。
常磐道を桜土浦で降り、354から学園大通りにはいり、学園東を24へ。花窪を右折すればあるらしい。小学校付近と聞いていたが・・・無い。きっとこれは脇道にあるパターンだ、小学校を基準にして入れそうな脇道に入ってみる。
ん?今、蕎麦屋のような店構えがあったような・・・・看板が無いのだ。気を抜いていると通り過ぎてしまう。
tb111.jpg
さっそく入ろう。

tb112.jpg tb142.jpg
暖簾をくぐると張り紙が・・・・”毎日味が違います、それでもよかったら召し上がってください”???シャレかな。

tb114.jpg tb115.jpg
店内は座敷が2卓、個室が2室、テーブル席が4卓と外観から想像する以上に広い。

tb116.jpg
何を頼むか、品書きを見る。つなぎ無しの十割蕎麦、山葵も伊豆の本山葵を使用と明記してある。
期待できそうだ、これはセイロで試そう。セイロ(840円)の大盛り(210円増し)をオーダーした。
同行者は温かいそば、あられ蕎麦をチョイス。

tb117.jpg tb118.jpg
茶はほうじ茶。(個人的には蕎麦茶の方がいいな。) サービスで豆腐をいただいた。最初は何もつけずに、その後で醤油をつけてお召しあがりくださいと言われたが、何もつけぬまま食べきってしまった。大豆の香りと甘味が美味しかった。

tb120.jpg tb121.jpg
同行者の蕎麦がきた。蕎麦の上に揚げた蕎麦の実がたっぷりかかっている。香りが良さそうだ。
ただ、量は少なめか。
手前の竹の入れ物に入っているものが何か説明を受けなかった。が、これが後程とんでもない事態を引き起こす。
何が入っているのだろう?と手のひらに乗せて順番に舐めてみる。
ひょうたんの中身は一味だ。丸い竹の中身は香りがいい。山椒?いや七味だ。山椒の香りが高い七味。
残ったこれは?舐めてみる。とたん口の中に鮮烈な香りと激しい辛味を感じる。み、み、水・・・水を貰って改めて聞くと、これは日本一辛い七味らしい。こんなものを説明無しに盆に乗せておくのは危険だ。
口の中がまだ痺れているが容赦なくセイロが運ばれてきた。

tb131.jpg tb132.jpg
細打ちの綺麗な蕎麦だ。表面も艶やかで、やや緑がかっている。
念のためもう一度水を飲み口を直す。

tb136.jpg tb137.jpg
啜る。香りが素晴らしい。細いのに香りが立っている。無論噛む度に蕎麦の甘味が舌の上に広がる。
喉越しもいいが、一気に喉の奥に送ってしまっては勿体ない。よく咀嚼して蕎麦の味を楽しもう。

tb133.jpg tb135.jpg
汁の味はどうか。舐める。薄くない、しっかりとした味だ。濃すぎる事も無く、そのまま何口でも飲み込める。
コク、旨味もあるが甘さが残る事も無くサッパリとしている。
透明感を感じさせるような切れは無いが、輪郭ははっきりとしている。しかし角があるわけではない。
硝子肌ではなく磁器肌のような味わいだ。
この汁に諏訪の”花”の蕎麦を合わせてみたいと思った。
蕎麦を汁に浸け啜る。蕎麦に汁が絡み、汁は蕎麦の甘味を引き立てる。美味しい。
やはり蕎麦と汁の相性は大事だ。
蕎麦の香りの後に汁の旨味を感じ、咀嚼していくと汁の後ろから蕎麦の甘味が出てくる。
山葵を舐める。香りが良い。辛味より香りが勝り、固まりのまま口に入れても辛さで悲鳴をあげる事もない。香りが口の中に充満し、鼻に抜けてゆく。美味い。山葵はそのまま食べてしまった。

tb138.jpg tb141.jpg
蕎麦湯はサッパリとした蕎麦湯だった。
さすが、人気があるだけの事はある。素晴らしい蕎麦で満足出来た。
同行者も”あられ蕎麦”の香りが素晴らしいと言っていた。
確かに見ていて食べてみたくなった。蕎麦の実を揚げて上に乗せる。食べると揚げた蕎麦の実の香ばしさと蕎麦の香りの素晴らしい二重奏が楽しめるのだろう。きっと。
ちょっと量が少なめなのと、毎日味が違いますと宣言しているのが問題だが。

手打ちそば 那由他
茨城県つくば市上ノ室字カモ山2166-6
☎029-857-7911
火曜日定休
11:30〜14:00&17:00〜19:00




もり蕎麦一品のみで勝負する 諏訪の蕎麦3 手動石臼挽き十割蕎麦 花 [信州の蕎麦]

本日は諏訪へ出張だ。諏訪に気になる蕎麦屋がある。”蕎麦屋 花”、手動の石臼挽きの手打ち十割蕎麦なのだ。蕎麦は八ヶ岳麓産限定ときている。HPを見つけたが、いろいろ拘っているようだ。またHP上の品書きがいい。

 ・・・・・お品書き・・・・

もりそば 1500円

だけだ。おや、当店のそばについて、との題で記載がある。

当店はもり蕎麦一品の店でございます。手動の石臼で、8名様分の製粉に約3時間を所要している蕎麦粉の十割蕎麦。玄蕎麦を自家製粉しています。蕎麦粉(挽きぐるみの全粒粉)を水こね手打ちにしています。一般に石臼の回転摩擦熱により蕎麦の香りが失われるとされているため。毎分6回転以下~毎分12回転以下と低速回転で5度製粉しています。云々・・・・・・・

十割蕎麦と申しましても、つながりの悪い一番粉(更級蕎麦、変わり蕎麦)を使った湯こね十割蕎麦、つながりの良い二番粉、三番粉を使った十割蕎麦、もっとつながりの良い三番粉のみを使った十割蕎麦など多種にわたります。当店の全粒粉の十割蕎麦は一番粉から二番粉、三番粉、四番粉、五番粉を全て使い込んだ全粒粉の水ごね十割蕎麦です。云々、云々・・・・・・・・

はい、判りました行きます、行かせていただきます。という気分になる。それに文面からすると蕎麦は一日8食、せいぜい20食ぐらいしか作れないだろう。だからこそ高い価格なのか。HP上の写真だと隠れ家っぽいし、楽しみだ。

しかし、三番粉までは他店の品書きにその名を見かけたことはあるが、四番、五番は初めてだ。これはかなり野趣あふれる強い蕎麦なのだろう。四番、五番まで使い込んで、食感、喉越しは大丈夫なのだろうか?

諏訪ICを降り、諏訪大社上社に向かう。諏訪大社上社の東参道側鳥居から100mの位置にある。一日に供する蕎麦の数が心配で開店に合わせて到着する。

 ha112.jpg ha111.jpg

幟がいっぱいだ、店はこじんまりとしている。わりと新しいようだ。

ha114.jpg ha115.jpg

入り口前の看板が無言の圧力をかける。これを見て引き返す人も多いだろう。もり蕎麦一品のみの店と高らかに宣言し、1500円というインパクトを与える。これで平然としている人は、蕎麦好きか余程の無神経か、セレブだけだろう。(尤もセレブが盛り蕎麦など食べないか)

”もり蕎麦、1500円”などという文字を見ると、逆に興味が湧いてしまう。普通の蕎麦の倍の価格だ。これで美味くなかったら詐欺である。無論店主も承知だろう。ならば食べさせていただこう、1500円の蕎麦を!という気分なのだ

ha113.jpg

暖簾にある文字は”そ”?、花なんだろうな、きっと。

ha116.jpg ha120.jpg

開店と同時だから誰もいない。内装は蕎麦屋というより山小屋風でウッドが多用され、高原のペンションの食堂という感じだ。テーブル、椅子もしかり。BGMは松任谷由美がエンドレスで・・・・。ご趣味なんですね。テーブルの上のマットも蕎麦屋とは思えない。洋食屋さんに居るみたいだ。蕎麦ではなくハンバーグランチでも注文しようかという気分になる。

ご主人が来て心配そうに言う”うちは盛蕎麦しかありませんが大丈夫ですか?”と。聞けばやはり看板をみてUターンしてしまう人が多いそうだ。そりゃそうだ。

この店は昨年の冬に出来たばかりという。蕎麦は日に8食から16食しか作れず、それゆえに1500円になってしまうそうだ。手間隙かかって16食で、そこから利益をキープしようとすると価格は高くなるのは当たり前だ。でも、自分の大雑把な計算では1500円だと赤字なんだが・・・。

ha119.jpg ha118.jpg

茶と山葵の葉の炊いたのが出される。山葵は好きだが、山葵の葉も大好きなのだ。クレソンみたいな感じで、とても美味しい。苦味と辛味と香りが素晴らしいから。とくに清涼感ある香りは最高だ。この炊いた山葵の葉も清涼感が鼻に抜け、喉にほのかな苦味が残しながら喉の奥に消えてゆく。美味しい。

ha117.jpg ha121.jpg

 一応、品書きはあった。必要ないのでは?箸は割り箸ではない。これは好感が持てる。

割り箸の質にもよるのだろうが、割り箸だと口に入れたときに箸の匂いを感じる。その匂いが邪魔で、蕎麦の香りが味わえない。また、口に入れたときに感じる割り箸の味も邪魔だ。だから割り箸が出てくる店は、蕎麦を食べる前に茶の中に割り箸の先を入れ、十分に湿らせておくのだ。こうすると割り箸から出る匂いや味が少なくなる。

汁と山葵が来た。山葵は本山葵だ。嬉しい。

ha122.jpg ha123.jpg

すりおろそう。する度に山葵の香りが立ち込める。一寸舐めてみると香りが口いっぱいに広がり、鼻に抜けた辛味が涙腺を刺激する。たまらない!最近まともな山葵にありついてなかったから。

 ha124.jpg ha125.jpg

少しすりおろして、残りはそのままかじろう。

ha126.jpg ha127.jpg

かなり存在感のある蕎麦である。細いのに存在感がある。一番から5番まで使った蕎麦は色が黒く、見るからに力強い蕎麦である。蕎麦のみで啜る。なんという香りだろうか。素晴らしい香りが口のなかに一杯に広がる。十割蕎麦で啜ったときから香りが立つ蕎麦は初めてだ。4番5番まで練りこんで香りが強くなっているのだろう。咀嚼すると甘みが増してくる。しかも食感がよい。十割で強い蕎麦、店によっては食感が悪いのもあるが、4番粉5番粉まで使用してこの食感、素晴らしい。しかも喉越しも問題ない。蕎麦のみで食べても問題ない味わいで、油断すると蕎麦のみで啜り続けて食べきってしまいそうな程、香りがいい蕎麦である。

ha128.jpg ha129.jpg

表面は粗いが喉越しはいい。しかも香りが高く食感も心地いい。1500円の価値はある。そうだ、汁、汁を忘れていた。汁を口に含む・・・・・・・・なんだ?これは???。塩が強い。でも汁自体は薄いのだ。塩が強い薄い汁。甘み、コク、旨味が少ない。ダシの香りと塩気のみだ。これは好みではない。ダシの香りは感じるが旨味がなく、コクもない。こんな汁にあの強い蕎麦は無理だろう。一応蕎麦を汁に浸けて食す。ダメだ、完全に喧嘩している。汁が蕎麦の味を引き出さず、それどころか拒絶している。汁の味に調和がなく、各味がバラバラになっているような感じだ。これでは1500円の価値は無い。蕎麦に汁を少し浸けて啜ると、汁のコク旨味がなく、また味が薄いため物足りない、また汁によって蕎麦の香りも隠れてしまう。汁を多めに浸けて啜ると、塩気が強くどうしようもない。どのように扱ったらよいのか判らない汁だ。ふとテーブルの端を見る。

ha130.jpg

おお、塩だ。塩がある。この蕎麦に粗塩かけて食したら美味いだろう。さっそく試す。美味い。甘みと香りがより引き立ってくる。結局ほとんどを汁無しで食した。蕎麦は美味しかったが、汁が残念だ。ここまで特徴のある蕎麦だけにもったいないと思える。

ha131.jpg ha132.jpg

ティーポット?ではなく、蕎麦湯である。蕎麦湯はあっさりとしていた。

ここの蕎麦をもう一度食べたいと思う。しかし、汁はいらない。この蕎麦、いっそ辛味大根の絞り汁に味噌を溶いて、それに浸けて食べたら美味しいだろう。そう、おしぼりの汁にも決して負けない、いや、むしろ引き立てあうだろう。そう思える。

残った山葵をかじりる。口の中が清涼感で一杯になる。強い蕎麦だった。山葵をかじった後も喉の奥から蕎麦の香りが立ち上ってくるようだ。

 

 

 

 

 


この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。