村おこしの蕎麦 富山の蕎麦3 山田清水 雉蕎麦 そば峠 [富山の蕎麦]
再び富山へ出張。砺波にある客先に行く前に腹ごしらえだ。今回は富山市と砺波市の間にある山田清水にいってみよう。ここに気にある蕎麦屋があるのだ。レンタカーのカーナビをセットして出発!
359を走る。山田方向へ曲がろう。おや?カーナビはまだ真っ直ぐを指している。もうしばらく行くとようやく左折指示だ。これは農道では?舗装のしてあるあぜ道といった面持ちの道を進む。両脇の田の稲が綺麗だ。山に入る前から曲がりくねってバイクで走りたくなるような道だ。なかなかマニアックな道を案内するカーナビだな。
先週とは打って変わって梅雨空の下、蛙の声を聞きながら田の間を駆け抜ける。レンタカーで借りたデミオ、なかなかご機嫌な車だ。意外と良い反応をしてくれる。
いくつもの峠を上って降りて、ようやく到着した。看板には雉蕎麦と書いてある、
山の中で静かだ。鳥の声のみが聞こえる。雰囲気は最高だ。
看板の手前にあった小屋。”こな太郎”と名札が。どうやら水車で蕎麦を挽いているようだ。中を見ると石臼が回っている。
店に入ろう。11時開店で11時20分に到着した。すでに数組のお客さんがいる。
品書きを確認。雉蕎麦が名物らしいが、最初の訪問である。評価のため普通に盛をたのもう、。盛700円、大盛りで900円か。ふと、壁に目を向けるとホワイトボードに”十割蕎麦”の文字。しかも10食のみと書いてある。十割蕎麦を大盛りで頼む。
雉蕎麦は温かい汁に浸けて食すとのこと。鴨が雉になった感じになるのか?まぁ、今度試そう。
茶はほうじ茶。この店の壁には色紙がいろいろ貼ってある。(知らない人ばかりだったが)その横に新聞の切り抜きもあり、この店の紹介があった。山田清水の村おこしの店らしい。地元のお母さん達の店とヘッドラインにあった。
蕎麦がきた。細いが細すぎない。丁度好みぐらいの太さだ。粉は粗挽きではないが表面には透明感はなく、上品な表面の蕎麦ではない。昔から農家で打たれてきた蕎麦なのだろうか。
蕎麦のみを啜ってみる。美味い!香りが素晴らしい。お母さん達、美味いよこれ!啜った瞬間から香りが鼻に抜け、咀嚼すると蕎麦の甘みが広がる。下手な蕎麦屋なんか目じゃない。これで汁も美味しかったら最高だな。汁を確認する。口に含むと・・・・冷たい!キンキンに冷やしてある。ダシの香りが多く感じる。甘みが強いか、しかし冷えすぎていて甘みがよくわからなくなっている。コクは少なめか。甘みでコクを出しているようだ。キンキンに冷えていなかったら甘みが口に残りそうだ。塩気は強くない。酸味は全体を軽く引き締める程度にある。
蕎麦を汁に浸け啜る。これはこれでOKだ。汁と蕎麦は仲良く引き立てあっている。特別美味い汁とはいえないが、問題ない部類ではある。
薬味、山葵の香りは素晴らしい香りとはいえない。(まあ、期待していなかったが)しかし、入店時に想像していたより上質の山葵だ。香りはあるし、辛味も丁度良い。
蕎麦を注文する際、ホワイトボードにあった二品が気になった。蕎麦豆腐(200円)と蕎麦ムース(250円)。今回は蕎麦豆腐を試すことにした。いずれにしても随分とリーズナブルだ。
山葵が乗り、たれが器に入っている。表面は蕎麦粉の粒粒がよく感じられて美味そうだ。
食べてみる。これも美味い!ねっとりとした食感と、喉越しの冷たさ。蕎麦の香りもいい感じだ。たれを浸ける必要はなく、いや、何も浸けないほうが美味しかった。
蕎麦湯を最後に楽しむ。さっぱりとした蕎麦湯。
この店、完全禁煙は嬉しい。が、店内のTVは要らない。うるさすぎるのだ。外には素晴らしい音が満ち溢れている。風の音、木々の音、鳥の声。駐車場で聞こえていたそれらの音は素晴らしく、滲みる音だったのだ。しかし、店内に入った途端TVの音、一気に俗世界に引きずりおろされた気分だった。
雉蕎麦 峠
富山県富山市山田清水10-15 ☎050-3433-5500 (水曜定休 営業時間11:00〜14:00)
今日の仕事は早めに終わった。HOTELに戻り、カウンターでキーを受け取っていると・・・何だろう?ふと目に留まったものがある。
路面電車の旅行者向け割引券だ!梅雨空とはいえ6月の夕方はまだ明るい。乗るしかないな。
聞けば、環状線と普通のラインがある。環状線なら一周回ってくればよいから環状線に乗ってみよう。HOTELの前に乗車場がある。
さっそく2両編成の新型がやってきた。乗り込む。後ろのり、前降りだ。運転席の写真がとりたいから最後尾に陣取る。
さすがに2両編成だ、長い。連結部はフラットで蛇腹もスマートだ。
運転席。
メーターフェチとしてはメーターの写真を。
環状線の一部は他のラインと軌道が共通になる。そのため直ぐ後ろに他のラインから入った車両が迫る。一周回ってHOTEL前で降りる。なかなか楽しかった。