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香り高い蕎麦と名脇役の汁 砺波の蕎麦 手打ち蕎麦 福助 [富山の蕎麦]

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富山(砺波)での仕事も終わった。今日は砺波周辺の蕎麦屋を攻めよう。
福助に行ってみることにする。
359から市街地に入っていく。昔からの細い道を行く、ナビだけが頼りだ。
ようやく田の中に看板を見つけた。矢印に沿って走ると・・・・大きな屋敷がある。ここか。
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庭の木々の手入れも行き届いている。
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中に入ろう。中は落ち着いた雰囲気で寛げる空間だった。
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入り口は広く、室内は座卓とテーブル席がある。障子から差し込む乳白色の光が心地いい。
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板間と座敷がある。
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奥の座敷は立ち入り禁止。見学のみ可能。
入り口奥には何故か仏像が。
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品書きを・・・・せいろ、田舎ともに850円、大盛りは300円増しだ。
その時使用する蕎麦粉の個性を気候や天気に合わせ、生粉打ち又は九割で蕎麦切りをしていると記載してある。
田舎の大盛りを注文した。田舎は粗挽きらしい。
まず、汁と薬味が出される。
粗塩もある。まず粗塩で試してほしいとのこと。
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山葵は自分ですりおろす。
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さっそくすりおろすと・・・・・結構沢山ある。
一寸舐めてみる、清涼な風が鼻を駆け抜ける。辛味は左程強くなく、香りだけが残る。
美味しい山葵は嬉しい。
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まだ蕎麦が来ないので汁を舐めてみる。
薄いかな?甘味は強くなく、酸味も左程感じないし塩気も押して来る訳ではない。ダシの香りを感じながらも、若干自己主張の弱い汁だ。
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蕎麦が来た。田舎蕎麦だが細い。しかし力強さを感じる。
表面は粗挽きらしく荒々しさがあり、色合いもしっかりしている。
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蕎麦のみで手繰ってみよう。啜る。
!!!!!何だ!これは!口の中一杯に蕎麦の香りが広がる。咀嚼すれば甘味が溢れんばかりだ。
いままで粗挽きに良いイメージが無かったが、完全な誤解だった。美味い!
食べながら自然と笑みがこぼれる。
このまま何も浸けずに食べきりたいほどだ。しかし、塩で試してくださいと言われたし、と、付いてきた粗塩を振りかけてみる。
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塩の結晶も荒々しく、粗挽き田舎そばによく似合っている。塩で食すと・・・・美味しいが、塩無しでも十分美味しい蕎麦なのだ。
汁でも試してみよう。蕎麦を汁に浸けて啜ると・・・・これまた美味い!蕎麦の香りと甘味をよく感じる事が出来る。
この汁、自己主張が強くないと思っていたが、成る程、主役は一人で良いのだ。あくまで主役は蕎麦、汁は助演者なのだ。しかし名脇役だ。いたずらに自己主張せず、主役を引き立て、それによって自分の存在感も際立たせる。見事だ。
食べながら笑みが溢れる蕎麦など久しぶりだ。
香りの良い山葵を舐めながら蕎麦を啜る。
沢山の山葵と思ったが、香りも良く、舐めきってしまった。

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蕎麦湯はドロッとした蕎麦湯で蕎麦の香りも高い。 

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実に美味い蕎麦であった。
富山での仕事が終わったのが残念な程だ。次の富山への出張のおりにも是非来よう。


美味しい蕎麦屋は夜営業していない店も多いが、この店は夜も営業している。
11:30〜14:30
17:30〜20:30
の営業で定休日は月曜日だ。

富山県砺波市林947-1
手打ち 石臼挽き 福助
0763-33-2770









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