なんじゃあぁ~この空間は 船橋の蕎麦 中山一茶庵 [千葉房総の蕎麦]
なんか、楽しみの方向がいつの間にやら変わっている自分がいた。
静かな住宅地の蕎麦屋 鎌ヶ谷の蕎麦 手打ちそば 天庵 [千葉房総の蕎麦]
今回は船橋市で仕事だ。鎌ヶ谷大仏に気になる蕎麦屋があるから行ってみよう。気にはしているが今までタイミングが合わず行かれなかった。何時も定休日なのだ。なにせ定休日が月、火、水と週に三日もあるから。開店時間にあわせて到着。
鎌ヶ谷大仏の踏切付近の細い道を入ってゆく。蕎麦屋があるか不安に思えるような道だ。この道に入ってしばらく進めば右手にある。
店は住宅の一部を改造したような造り。
入り口で靴を脱いで・・・・・普通の住宅のような入り口だ。
店内は座敷とカウンター席がある。座敷は3卓
座敷窓側の席のスクリーンに映った影、庭も素敵だ。
カウンター席は5席。座敷とあわせて15人で満席。
窓側の席は二人用。スクリーンに映った影が気に入って、陽の入射角度の変化と映る竹の影の移ろいを楽しんだ。
茶は温かい蕎麦茶。濃い目で美味しい。蕎麦茶も薄いと美味しくない。濃い目で香りがある蕎麦茶が美味しいのだ。口に含むと蕎麦の実の香ばしさと甘みが口の中に広がる。
品書きを確認しよう。せいろ800円、大盛りで200円増しとある。迷わずこれ。
ご主人の話では今日の蕎麦は5%だけつなぎを入れていて打っているそうだ。この土曜日から福井産の新蕎麦が入荷して新蕎麦だと十割で打つという。
これは・・・・・結構悔しい。
蕎麦が運ばれる。蕎麦は細打ちというには太さを感じる。細打ちを狙ってはいないようだ。ご主人が言うのは今日は細さを間違えて切ってしまったそうだ。いつもはもう少し太いという。
蕎麦のみを手繰る。軽い蕎麦の香りを唇に残しながら蕎麦は口の中に。咀嚼すれば甘みを残して喉へ降りてゆく。もうひと箸・・・・だが上手く啜れない。唇での抵抗が大きく、一、二本が必ず引っかかる。気持ちよく啜れない。細打ちを啜るように啜るが、やはり太さがあるのか引っかかってしまう。
瑞々しい葱が綺麗だ。山葵は特段香りが高くはない。ごく普通の山葵だ。ちょっと瑞々しさが少な目か、好みの山葵でなない。
汁を口に含んで味わう。ダシの良い香りとともに酸味を感じる。甘さはそれなりにあるが酸味がカバーしていて甘みが気にならない。甘みは後口にのこらず、残るのはダシの香りと酸味、そして後味には重みがある。辛味は沈みがちなので輪郭の柔らかな優しい汁に仕上がっている。
やや太めの蕎麦だが、太めのためか甘みと香りが良く判る。新蕎麦だったらさぞかし香るのだろう。それを思うと実に悔しい。また来なければ。
汁を少し浸けて啜る。ダシの香りを楽しみ、ダシの香りが落ち着いた後に現われる蕎麦の香りと汁で強調された蕎麦の甘みを楽しむ。
この蕎麦は啜るには太く、上手く啜れない。これは悔しい。何度もムキになって啜ってみるが唇に引っかかって上手くいかない。なかなか手強い。いっそ田舎蕎麦の太さならムキにもならないだろうが、この太さは微妙だ。
マドラーが置かれる。何で?・・・・・
蕎麦湯をかき混ぜてくれた。ほー、これはいい。いつも沈んだ成分を浮かび上がらせる為に器を揺すぶってから注いでいたから。ありそうで無かったサービスだ。ご主人、蕎麦湯好きだね。
適度にトロリとした蕎麦湯だ。
汁を蕎麦湯で割って楽しむ。ダシの香りが強い汁は割ってもダシの香りが心地良い。蕎麦湯を味わっていると・・・柿を一皿頂いた。家で収穫した柿だそうで小ぶりだが甘かった。
新蕎麦の十割を狙ってまた来ないと。
店内の貼紙に12月1日から値上げしますとの案内が。十割で800円、大盛り200円増しは魅力なのだが・・・・・・
手打ちそば 天庵
千葉県鎌ヶ谷市鎌ヶ谷3-1-13
営業時間11:30~14:30
定休日 月、火、水
℡ 047-446-4577
喉越しの良い標準的な蕎麦 館山の蕎麦3 梵 [千葉房総の蕎麦]
今回の出張は館山。有料道路からR127はいってトンネル抜けたすぐにこの店はある。”手打ち蕎麦 梵”11:30の開店だが今は15分前、予定より早く着いてしまった。駐車場に車を入れると既に3台止まって開店を待っている。
店内はカジュアルな感じで広さも十分。分煙化されていて煙は壁に仕切られる。名ばかりの分煙も多い中、この分煙は好感が持てる。
品書きには品目が多い。おおもりを頼む。大盛りは170円増しだ。価格的にはリーズナブルで気軽に利用しやすい価格設定だ。
茶は蕎麦茶ではなかったのが残念。
蕎麦が運ばれてきた。綺麗な細打ちの蕎麦で表面も綺麗だ。個性の強そうな感じはしない。
蕎麦を手繰ってみる。見た目通り喉越しが気持ちいい。蕎麦の香りは弱いか。咀嚼しても甘みを左程感じない。これは蕎麦汁で甘みを呼び出すタイプのようだ。
薬味。山葵を少量舐めて口の中をリフレッシュ。瑞々しさが少ないようだがボソボソではない。辛味が少ない山葵だった。
汁を味わう。少量口に含む。甘い・・・甘く濃い汁だ。甘みが後味に残るほど甘くないが甘さを最初に感じる汁だった。当然キレはなくボッタリした感じの汁で極太田舎蕎麦と相性が良さそうだ。 (残念ながら田舎蕎麦の設定が無い)味見しながら飲み続けたくなる味ではないが、この濃く甘い汁は蕎麦湯で割ると美味しそうだ。
蕎麦を汁に浸けて楽しもう。艶やかな蕎麦を汁に少量浸け啜る。蕎麦が勢い良く口の中に飛び込む汁ダシの香りが立ち上る。咀嚼すると汁が後ろに下がり、蕎麦が前に出てくる。だんだんと蕎麦の甘みが押し寄せる。十分に甘みが出たところで喉の奥に送り込む。
蕎麦湯は適度な濃さ
若干トロミのある蕎麦湯で汁を割り飲む。想像通り美味しい。
特別強い個性は無いが普通に美味しく、喉越しが良いこの蕎麦に抵抗を感じる人は少ないだろう。この店のロケーションを考えれば週末は観光客も多く訪れるだろうから個性が強く高価なマニア向け蕎麦では適切ではないのだ。適切な価格で多くの観光客や地元の人たちが納得する味でC/Pの高い蕎麦を目指す。そんな店だ。だから平日にも関わらず、開店前に三台の車が回転を待っていたのだ。(地元ナンバーばかりだった)
食後に見かけたアゲハ。
夕日が綺麗だ
アクアラインを渡ろう・・・・・
海ほたるで休憩。スタバでコーヒーを買ってデッキへ。iodを取り出してCarol Sloaneのbut not for meをしっとりと聴くか。
1980年代中頃にCBSソニーから出された女性JAZZボーカルのシリーズで、当時は古いアナログ録音の曲をCDに焼き直しただけのアルバムしかないなか最新(当時としては)のデジタルレコーディングで作ったシリーズだった。
その中でCarol Sloane,Lorez Alexandria,Susannah McCorkle,Carmen Lundy,Vivian Lordをipodに入れてみた。久しぶりにこのシリーズを聴いているが夕刻の雰囲気とよく合う。
十割蕎麦の美味さを確認 館山の蕎麦2 たちばな [千葉房総の蕎麦]
手挽きすり鉢粉 驚愕の蕎麦 木更津の蕎麦2 人力手打蕎麦 俵屋 [千葉房総の蕎麦]
食感の良い蕎麦 木更津の蕎麦 みず野 [千葉房総の蕎麦]
館山 安房叶庵 [千葉房総の蕎麦]
それに妙に蕎麦をガツンと食いたくなった。同じ127号沿いの叶庵の板蕎麦が浮かんだ。早速向かう。
さっぱりした外観。蕎麦屋っぽくはない。和食屋的外観とでもいおうか。(尤もここは”石臼挽き蕎麦 和食”と看板にでている)
店内はきれいで、雰囲気はよい。
さっそく板蕎麦をオーダー。板蕎麦は蕎麦だけの値段が設定され、それに好みで汁選んでオーダーする。もり汁、刻み鴨汁、山掛け汁とある。
オーソドックスに盛り汁を頼む。薬味は葱、山葵、胡麻と並んでいる。
だいたい、2.5人前あるそうな。
蕎麦は細く、喉越し重視のタイプである。外観は至って上品な感じ。
さっそく蕎麦を手繰る。???ちょっと柔らかい?以前はもっと固かったと思う。
たまたま今日の茹で方がそうなのか?しかし、何度か来ているがいつももっと腰があった。
(この店、いつ来ても年配の客が多い。その人たちに合わせて柔らかめにするようになったのか?)
多少前より柔らかめだが、まあ許容範囲だ。
蕎麦の香りは控えめ。喉越しのよい蕎麦である。田舎蕎麦好きには上品すぎて物足りないだろう。
(正直、もっと強い蕎麦がよい)
汁を口に含む。甘めの汁である。が、しかし甘すぎず後味に甘みを引きずらない。また、後味は酸味を僅かに感じさせるのみで角ばったところがなくまろやかであるが、力強い汁である。
蕎麦に汁を付け手繰る。
力強い汁に上品な蕎麦では汁が勝ちすぎてしまう。
蕎麦の存在を求め箸が進む。2.5人前の板蕎麦を完食しても蕎麦よりも汁の印象ばかりが残った。
何か蕎麦が少なく感じた。板蕎麦をあと二枚ぐらいは軽くいけそうな心持ちだ。
何なら三枚でも大丈夫な気がする。
(どうも最近ガツン系の場合、基準が草笛の大盛りになってしまっているようで)
蕎麦湯の前に汁のみを今一度口に含む。強い汁だが、角がなく、つい後を引く。
そば湯を加え飲む。そば湯は特にそば粉は加えず、ゆで汁そのままである。
机の上も蕎麦屋というより和食の店という感じである。
メニューにあった海鮮丼が妙にそそられた。
丼とセットもあり、腹一杯を求める向きにはこっちの方がよいだろう。
蕎麦のみでなくうどんもある。
板蕎麦880円と、盛り汁250円。まあ、CPは高い。