侮れないSAの十割蕎麦 友部下りSA手打ち蕎麦処 常陸庵 と あんこう焼き [茨城の蕎麦]
友部SAの蕎麦と鯛焼きで厄払い [茨城の蕎麦]
細打ちの十割蕎麦 手打蕎麦切屋 木鉢坊 [茨城の蕎麦]
川沿いの隠れ家 守谷の蕎麦3 鬼怒川 竹やぶ [茨城の蕎麦]
懐かしい空間で食べる蕎麦 守谷の蕎麦2 田舎そば 美里 [茨城の蕎麦]
気持ちの良い喉越し 守谷の蕎麦 江戸そば一筋 そば切り 蕎山 [茨城の蕎麦]
今回の出張先は茨城。時間が無く昼に蕎麦を食べられなかった。ならば夕飯にしよう。今日は泊まりなのだ。夜の開店時間にあわせてたずねてみる。
地図で見たら迷いそうな感じだったが意外とすんなり到着。デカデカと看板がありよく目立つ。
まえの写真の15分後。15分で暗くなった。さすが秋の夕暮れだ。灯がともり暖簾も掛かり良い雰囲気になった、開店だ。入り口前には灰皿。店内禁煙とある。これは嬉しい。
テーブル席が窓側、真ん中はカウンター席で奥の窓側が座敷。結構広い。
品書きを確認しよう。何故か最初に目に付いたのが”そば団子”秘伝の味噌ダレだって・・・頼もう。
そばアイスもそそられるな。しかし、もっと魅力的なものが・・・・・
そばぜんざい。しかし、そばがきの名が・・・・・・悩みまくるがサイドメニューは”そば団子”&”そばぜんざい”にした。
おっと、蕎麦を忘れてはいけない。とはいうものの既に決まっている。”せいろ”だ。
この店のHP、”相当な蕎麦嫌いでも蕎麦好きにかえてみせます”と豪語していた。どうだろうか?本当に蕎麦嫌いが蕎麦好きになるのかな?(実は上の娘が蕎麦嫌いなのだ)
品書きにはいろいろ書いてある。いまの季節は新蕎麦だが、北海道産の新蕎麦っということだ。来月末には常陸秋蕎麦らしい。魅力的だ。
大盛りは無い。おかわり蕎麦とおかわり汁の設定がある。足らなかったら追加すればいいか。
品書きにはさらに細かいことが・・・・・・蕎麦の食べ方について説明が。
薬味のこと、浸ける汁の量、しまいには啜る音まで・・・・拘る店だ。 ご主人の雰囲気はあたりが柔らかな感じで頑固な拘りを見せるような感じではないのだけれど、かなりの拘りがあるようだ。
でも、細かいなー・・・・・・。
暖かい蕎麦にも注文がついている。暖かい蕎麦も薬味は入れないように・・・・・暖かい蕎麦にも拘るのか。かなり細かい性格とみた。
蕎麦茶を飲みながら待っていると蕎麦が運こばれてきた。
細く、綺麗な蕎麦だ。
早速蕎麦のみで手繰ってみる。おー、なんという喉越しのよさだろう。啜った瞬間、蕎麦のほうから喉の奥に向かって飛び込んでくるようだ。
啜った瞬間に蕎麦の香りがたってくるような蕎麦ではない。田舎蕎麦が好きなら物足りないように感じる上品な蕎麦ではある。しかし、啜っていて止まらなくなる蕎麦であることも確かだ。現に自分の箸が止まらない。嬉々として喉越しを楽しんでいる。蕎麦が水っぽくなく、しっかりしている。噛み答えもあり、蕎麦を噛み切るときに顎が感じるぷっちり感、咀嚼している最中に顎に感じる抵抗感、顎に感じる全てが気持ち良い。
おっと口直しに山葵を・・・・・山葵不要論を展開するだけあって山葵の量は少ない。箸の先で3回舐めたらなくなりそうだ。(自分はそれでいいが)
山葵は香りよく、本物だ。葱も薄く刻まれ瑞々しい。
汁を確認しよう。汁を口に含むと、んー美味しい。一寸甘目か?と一瞬思った刹那、次の瞬間には甘みが消えている。口の中に甘みが残らない。次に爽やかな酸味が現れてダシの香りが突き抜ける。塩気は程よく全体を締める感じで丁度良い。久しぶりに舐めながら汁の減り方が気になった。
蕎麦を汁に少し浸けて一気に啜る。んー、喉越しが快感だ。喉越しと続く噛み応え。、ずっと啜っていたいと感じたほどだ。
細打ちの上品な蕎麦、たしかに蕎麦の香りが強く立つ力強い蕎麦ではないが繊細でクセがなく喉越しが気持ちいいから蕎麦嫌いな人でも問題なく食べられると思う。
箸が止まらない。もっと味わいながら食べたいと思うが、喉越しの快感を求めて箸が止まらない。
蕎麦湯。濃厚だなタイプ。
蕎麦湯で団子を食べよう。
蕎麦団子は几帳面に丸められた蕎麦団子が油で揚げられた上に甘味噌が掛かっている。パリッとした団子の外側を噛み破るとフンワリ、ねっとりした中身が顔をだす。甘味噌は柚子が加わり香り高いが柚子は無くても良い。蕎麦の香りを楽しみたいから。甘味噌は甘すぎない。往々にして甘味噌は甘くなりすぎるものだが、ここは甘みが控えめだ。
パリッとした皮を破ったところ。中身のもっちり感がよく判る。
次は蕎麦ぜんざい。
餡を食べてみる。甘さ控えめの汁粉だ。くどくなくいくらでもいけそうだ。
ひっくり返すと・・・・・蕎麦団子が三つ。むっちりした蕎麦団子に餡子を絡めて口の中に。
美味い。控えめの甘さの餡とフワフワムッチリの団子が良くあう。これも止まらない。丼一杯、山盛りで食べたいくらいだ。この甘さ、甘すぎず、かといって物足りない甘さでもなく、絶妙だ。
全体的に絶妙なバランスで作られていると感じた。蕎麦もぜんざいももっと食べたいと思わせる味わいだった。
茨城県守谷市大柏884-4
℡ 0297-48-7241
11:00~15:00 & 17:30~20:00
定休日 月曜&第三火曜
美味い十割蕎麦を堪能する。 日立の蕎麦 手打ち蕎麦 傳六(でんろく)に再訪 [茨城の蕎麦]
寒い日には"けんちん蕎麦" 高萩の蕎麦 水車 & 納豆ドック [茨城の蕎麦]
茨城に出張。ふと立ち寄った谷田部のPAで”つくばもなか”を発見。この最中、いつもかごの中に品物がなく、自分にとっては幻の最中だったのだ。売れ行きがいいのか入荷数が少ないのか何時もポスターを眺めるだけだったのだ。
美味しそうな写真に期待がつのる。一個350円。
栗あん&つぶあんをゲット
開封すると・・・・・・写真と違う!ポスターを見直すと二種類あるようだ。餡子を自分で最中に入れるタイプだが、量は少ない。これで350円、不味かったら詐欺だ。
餡子の見た目は美味しそう。
最中の皮を被せて完成。早速食べる。甘みが上品な餡子でいくらでもいけそうだ。ただ、量が少なく物足りない。栗に混ざった微塵の栗がほっこりとした甘みをだし存在をアピールしていた。
つぶあん、餡子はつぶあんがいいなーと思わせるつぶあんでしっかりと小豆の味が効いている。美味しかったが価格を考えれば当然のレベルでインパクトは感じなかった。ちょっと想像と違ったな。
友部SAで何時も横目で見ながらもスルーしていた一品。いくら納豆が名物だからって何にでも入れればいいってものじゃないのでは?と何時も思ってたのだ。だが最中に不完全燃焼でモヤモヤした気分の中、体がインパクトを求めている。これはインパクトありそうだ、食べてみよう。
注文すると納豆を一パック取り出し、醤油と辛しをいれて混ぜだした。そして一パック全部の納豆をパンの中に。ソーセージ乗せて完成。
”お好みで辛しとケチャップを”と言われながら受け取る。ケチャップ?納豆にケチャップ?怖いので半分のみケチャップをつけてみる。でも辛しはたっぷりと。
食べてみよう。恐る恐るかぶりつく。納豆のぬるっとした噛み応えを感じながら咀嚼する。
うっ、美味い!
なんと、美味いのだ。パンと納豆の意外な取り合わせだが美味い。ソーセージの強さに納豆は負けていないが、ソーセージを隠してしまう事もなくケチャップにも違和感がない。納豆に葱がトッピングされていたらもっと美味しいかも。トッピングとか抜きとかができて、自分の好みにできたら良いかもしれない。納豆も小粒、大粒、ひきわりから選んだりして。自分がカスタムオーダーするのだったら”納豆大粒、葱入りソーセージ抜き”で。
冷たい雨が続き、体が冷えると食べたくなる蕎麦がある。茨城名物”けんちん蕎麦”だ。この蕎麦、茨城県内といえども拘りの蕎麦屋では品書きに無い事も多い。
客先の近くにあるお気に入りの店は定休日、新規開拓がてら車を走らすと左程拘っていない雰囲気(?)の蕎麦屋を見つけた。どうするか?他を探す時間も無い。それに今日はけんちん汁が食べたいのだ、拘りの蕎麦屋に行って無かったらつまらない、入ろう。
高萩IC近くにある 手打ちそば 水車
店内は広く、禁煙ではない。(拘っていないから当然か)
ご飯ものはなく、蕎麦と饂飩のみ。価格は優しい。当然けんちんそばを注文。かまあげ蕎麦や鍋焼きそばなる名を見る事ができる。面白い、が、今日の目的は”けんちん蕎麦”だ。
結構量が多い。海苔は乗っていないほうがいいな。蕎麦が海苔の香りになってしまうから。それに海苔が乗っている店で美味しい蕎麦に出会ったことが無い。
今日の目当てはこっち、けんちん汁。濃い目の出汁と濃い口醤油の強い色合いは素朴さと力強さがある。
蕎麦は太めで色白。なんかフニャっとした雰囲気。見た目に締りが無い蕎麦だ。最早期待はしていないがお約束、蕎麦のみで啜る。
なんかなー、噛み応えはなく、見た目通りフニャっとした蕎麦。茹で過ぎ?年配客むけに柔らかめにしているのか?太さとがあり、また啜ったときの抵抗が大きいので喉越しは悪い。蕎麦の香りは感じる事ができなかった。咀嚼を繰り返しても蕎麦の甘みを感じられない。何よりもフニャとした蕎麦が蕎麦を食べている実感をなくしている。
いいのだ、けんちん汁に漬けてたべるのだから。蕎麦をけんちん汁にたっぷり浸して食べる。けんちん汁が美味しい。蕎麦を咀嚼するが噛み応えが無いから美味しく感じられない。具も食べよう。よく味が染み込んだ根菜類が美味しい。食べていると自然と体が温まる。
素朴な味のけんちん汁は美味しかった。しかし、けんちん汁に負けない美味しい田舎蕎麦、蕎麦の甘み香りがあって腰もある蕎麦で食べたかったな。
寒い日には体が暖まるけんちん蕎麦が食べたくなる。
手打ち蕎麦 水車
茨城県高萩市大字上手綱2290-2
℡ 0293-23-7590
力強い二八蕎麦 つくばの蕎麦5 手打ち蕎麦 梁 [茨城の蕎麦]
そっかくの美味しい蕎麦が・・・雰囲気が場末すぎ つくばの蕎麦4 中臺 [茨城の蕎麦]
古民家に寛ぐ つくばの蕎麦3 みずほ村市場 蕎舎 [茨城の蕎麦]
素晴らしい蕎麦と汁、相性の良さが重要 つくばの蕎麦2 那由他 [茨城の蕎麦]
滑らかで香りのよい蕎麦 ひたちなかの蕎麦3 蕎心庵 [茨城の蕎麦]
今日の出張は ひたちなか市。ひたちなか市への出張は月曜日が多く、月曜定休日のここへは縁が無かった。しかし今回は月曜日ではない。これは行かねば。
6号線からちょっと入り込んだところにある。室内は普通の民家を改造した造りで、和室に座卓、廊下にカウンターが設置されている。
卓上には花。庭の花?
茶は緑茶、茶うけに蕎麦の揚げたものが。これがいい塩加減で止まらない。
品書きを確認すると、セイロ800円、大盛り200円増しとある。これを注文した。他にセットも多種あり迷う。今回は同僚も同行したが、同行者はセットを注文。セイロ、野菜天丼、冷奴、卵焼きが付いて1000円だった。セットものは結構お得感が強い。ここの蕎麦は県内産常陸秋蕎麦の石臼挽きの二八だそうだ。極粗挽きとも書いてある。
セイロの大盛りがきた。量は300gだそうだ。普通盛は200g。
蕎麦は艶やかで細く、一件頼りなげな程繊細さがある。極粗挽きと記載してあったが、そのような感じはなく、上品な感じを受ける。 まずは蕎麦を手繰ろう。
・・・・・・・・いい香りだ。滑らかで喉越しもいい。手繰った瞬間に蕎麦の香りが口の中に広がる。やっぱり蕎麦はこうあってほしい。手繰ったときに蕎麦の香りを感じられなかった時は本当に落胆する。手繰った蕎麦を咀嚼し甘みを確認する。が、やはり二八蕎麦。噛みしめるごとに甘みが増すわけではない。
山葵を舐めて 口をリフレッシュさせ、再び蕎麦を手繰る。山葵は極普通な香りと辛味。
汁を口に含む。濃い目だが、そのまま飲み込める濃さで味は甘みが強い。あたりが柔らかな感じで締まった感じは受けない。酸味も強めに感じる。
蕎麦に汁を付けて啜る。汁が蕎麦の甘みを引き出す。二八蕎麦は汁を若干多めに付けた方が甘みを感じられるようだ。滑らかで喉越しの良い蕎麦を甘めの汁に付け啜る。口の中に立ち込める甘い香りに頬が緩む。
蕎麦湯はあっさりとした湯。
この店はセットがお得である。ただ、セットにするとかなりのボリュームになる。店の貼紙に”一人1オーダーでお願いします”と記載してあった。セットを二人でシェアする人が多いので貼紙をしたそうだ。
季節のかわり蕎麦 桜蕎麦 古河の蕎麦 手打ち蕎麦 昇平 [茨城の蕎麦]
リーズナブルに 那珂の蕎麦3 ふじ庄 [茨城の蕎麦]
再びひたちなか市。今日はどこの蕎麦を試すか?時間の制約もありルート上からあまり離脱するわけにもゆかない。ICそばに蕎麦屋があった事を思い出す。ふじ庄。地粉100%使用手打ち蕎麦の旗が立っていたと記憶している。
室内は結構広い。茶は緑茶。
品書きを確認する。蕎麦に田舎、細打等の種類の設定は無く、また、つなぎ比率の違いによる種類の設定もない。一種類勝負のようだ。しかし、丼物もある。ということは、経験上好みと離れた店の可能性が高い。しかし、想像だけで判断してはいけないのだ。大盛り(600円+大盛り150円増)を頼む。リーズナブルな価格設定だ。
結構太い蕎麦である。
蕎麦の表面は艶やかで、表面から感じられる粉は細かく均一である。機械挽きの粉なのかもしれない。蕎麦のみを手繰る。蕎麦の香りが少ない。咀嚼してみるが、蕎麦の香り、甘みは立ってこない。???さらに咀嚼する。ようやく蕎麦の甘みを感じた。蕎麦の食感は悪くなく、硬すぎず、ムッチリと咀嚼が心地よい。
山葵で口直し。
予想通りの山葵で、香りは少なく風味も弱い。予想していたことではあったが。しかし、柔らかさと多少の瑞々しさはあり、落胆するような山葵ではない。尤も、もしこの蕎麦が風味豊かな十割だったら落胆しただろうが。葱の切り方も悪くない。丁寧な仕事だ。
汁を確認。
薄口でダシの香りが強め。味に角はなく、酸味、甘み、塩気が飛び出る事もなく、いいバランスに仕上がっている。蕎麦を汁に付けて啜る。蕎麦が太くて啜りにくいが、啜っても香りは立たない。しかし、咀嚼していくと蕎麦の甘みを感じる。汁を付けた方が良い。汁の塩気と旨みが蕎麦の甘みを呼び起こすのだろう。
蕎麦湯、サッパリとした蕎麦湯だった。
手打ちだが粉は製粉所製なのだろう。自家製粉の十割手打ちとは方向性は異なるが、リーズナブルに手打ち蕎麦を提供するという方向に振った蕎麦なのだろう。これはこれでCP的に納得できる蕎麦である。気軽に食べやすい価格帯という制約の中での美味しい蕎麦。今回は盛を頼んだが、この蕎麦の太さと食感から考えると、茨城名物”けんちん蕎麦”にとっても合いそうな蕎麦ではないかと思う。意外と、確信犯的にけんちんに合わせた蕎麦を打っているのかもしれない。
ちょい粗挽きの十割蕎麦 那珂の蕎麦2 だぼう [茨城の蕎麦]
急遽ひたちなか市で仕事になった。が、仕事の内容を考えると泊まりはまずない。
日帰り出張となるとチャンスは客先へ入る前の昼ご飯しかない。
那珂ICから客先へ行く途中に気になる幟があったのを思い出す。
那珂ICを出て118号に入る。38号へ右折してしばらく走ると、右手にコンビニが見える。
その手前あたりに幟がはためいている。右折して細い道にはいると店はある。
暖簾をくぐりなかへ。入り口右側はカウンター席になっており、左側は机席(3卓)そして奥は座敷になっているが卓数は確認できなかった。
お品書きを確認する。
ここの蕎麦は三種類である。
外一が標準で、指定無き場合はこの外一だそうだ。
田舎蕎麦は太打ちの外一となっている。
もう一つは十割蕎麦。
セイロ(ざると表記)は680円で十割の場合は150円増し(十割大盛りの場合は470円増し)である。
十割の大盛りを注文する。つまり、680円+470円
蕎麦茶を飲みながら蕎麦を待つ。
蕎麦は少なめに見える。(実際は十分食べごたえがあった。)
蕎麦は若干粗挽きで、表面にはつぶつぶ感もあり、若干星もみえる。
蕎麦を手繰る。
粗挽きゆえに啜りにくいが細打ちだけに喉越しは悪くない。
無論十割である。すぐに喉の奥に送り込まず十分に咀嚼する。
咀嚼ごとに蕎麦の甘味が滲み出てくる。
汁の味を確認する。
ダシの香りが強めに感じる。塩は若干強めであるが、味は重くなく薄口だ。
蕎麦を汁に僅かに付けて手繰る。
蕎麦の香りより汁の香りの方が強いが、咀嚼によって滲み出た蕎麦の甘味は汁に負けない。
むしろ汁によって甘味は増す。
そして山葵を舐める。
山葵は香りが少ない。悪い山葵には見えないが何故だか香りが少し弱く清涼感に欠ける。
鼻腔を駆け抜ける清々しい香りを求めていたのだが、香りは駆け抜けてくれなかった。
すりおろし方なのか山葵の種類なのか不明だが山葵には不満は残った。
無論、蕎麦の出来が良いからこそ感じた不満ではある。
蕎麦湯は濃いめであり、蕎麦湯のみで飲んでも十分甘さを感じる。
無論、汁を混ぜると汁の香りと蕎麦湯の甘味が合わさって旨味を感じる。
その旨味が体に”蕎麦は終わり”と言い聞かせているようだ。
香り高い十割蕎麦と柔らかな汁 那珂の蕎麦 十割そば 麦屋 [茨城の蕎麦]
日立市での仕事は予想外に早く片付いた。
これはラッキーだ。往路の逆コースを辿って昼は那珂まで戻って蕎麦にしよう。
十割蕎麦が食べたい。那珂市の麦屋が気になる。
6号をひたちなか市を目指し、市毛十字路で右折、那珂市に入る。水郡線を超えたら右折して旧道に入る。しばらく行って住宅地にはいると。。。。??無い。どこまで行っても無い。看板でもあると思ったのだが。
MapFanの地図だけが頼りだ。こまかくチェックすると茨木学園に入る道に行けば良さそうだ。
住宅地に入り込み探す。ん?蕎麦屋の看板だ。
ずいぶんと小さい。これじゃあ見落としそうだ。
さらに奥まった路地に入ると駐車場があった。その奥が門だ。
乳幼児お断りの札がある。まあ、静かに蕎麦を楽しめるという事か。
でも一寸気になる。この手の看板を掲げて美味かった店はあまり知らない。
ほとんどは”高飛車な事を言う程の味じゃないぜっ”て感じで幻滅する事の方が多い。
例外は御殿場の草季庵など、ほんとうに少ない。
とりあえず、試してみよう。中へ進む。
庭が広い。木々の間を抜け奥にある民家に向かう。いい庭だ。手入れしすぎて人工的すぎる訳でなく、手入れされず雑然としている訳でなく、良い案配だ。
いい感じの民家である。中に入ろう。
薪のストーブとか、オープンリールのテープレコーダーとか山水のアンプとか置いてある。
BGMは録音されたジェットストリームだ。涙が出る程懐かしい。
室内も良い雰囲気を醸し出している。
薪のストーブとお茶が心も体も暖めてくれる。
さて、何にするか。大盛りだな、やっぱり。
蕎麦がきや、蕎麦ぜんざいも食べたいが、残念ながら腹の空き具合はそれほどではない。
今朝ホテルで朝食を食べ過ぎてしまったのだ。バイキング朝食は食べ過ぎていけない。しかも朝カレーなど置いてあるからつい・・・・・。
大盛りをオーダー、(もり800円+大盛り300円)
細打で表面には星は無く、見るからに上品な蕎麦だ。
さっそく蕎麦のみを手繰る。蕎麦の香りが口の中に広がる。
喉越しも十割としては素晴らしい。下手な二八など足下に及ばない程だ。
咀嚼する。蕎麦の香りが増してくるのが判る。舌の上に蕎麦の甘みも重なってくる。
香りと甘みが咀嚼の度に増してくるのがはっきりと判る。思わず唸ってしまう。
例えば、昨日食し感動した満志粉の二八蕎麦と比べると、蕎麦を啜った時に口の中に充満する香りは満志粉の蕎麦の方が高く喉越しも素晴らしい。しかし満志粉の蕎麦は咀嚼しても香りは増さず、甘みも増えなかった。
麦屋の十割蕎麦は啜った時の香りは満志粉の蕎麦より少ないし喉越しも違う。しかし、咀嚼によって香り、甘みが増してゆく。どちらが素晴らしい蕎麦か?これは優劣ではない。好みの問題でもない。分野が違うのだ。
つまるところ、二八という分野と十割という分野。それぞれの分野での優れた蕎麦なのだ。
口直しに山葵を舐める
残念だ。山葵が・・・・。
テーブルを引っくり返したくなるような気持ちになったり、食して不機嫌になるような粗悪な山葵ではないが、香りが弱いし瑞々しさが足らない。蕎麦が素晴らしい故に粗が目立ってしまう。
是非とも蕎麦のクオリティに負けないぐらいまでに引き上げてもらいたいものである。
汁を口に含む。柔らかだ。甘みが酸味を包み込み塩気はあまり感じない。輪郭はソフトフォーカスかけたみないに柔らかで優しい。硝子細工ではなく白磁、いや青磁の地肌を連想した。
蕎麦を汁に付け食す。蕎麦の香りと甘みが汁の旨味と美味く絡まっている。
これが十割の強みか!汁を付けても汁の香りに負けていない。むしろ蕎麦の甘みが引き立つ。
汁無しで啜り、汁を舐める程に口に含み半分の量を食し、残り半分は汁に付けて食し堪能した。
蕎麦湯はサッパリしているが香りは高く美味しい。
すばらしい香りと喉越し ひたちなかの蕎麦2 満志粉 [茨城の蕎麦]
今回の出張は茨城の日立市。明日朝からの仕事のため本日中に現地へ移動しておけばよい。
移動途中で夕食として蕎麦を堪能することにする。
那珂ICで降りて、一般道で日立を目指すことにする。その途中で蕎麦を楽しもうという作戦だ。
”那珂市”界隈か、それとも”ひたちなか市”界隈か迷うが、ロケーション的に行きづらい満志粉に行く事にする。
時間に余裕があるときでないと、行く事がロケーション的に辛いからだ。
今回のように余裕があることなど、そうは無い。せっかくのチャンスである。
高速から118そして38へ。38から6号にはいり佐和駅のほうへ曲がる。それからが迷いそうで不安だ。市道をひたすら進む。
以前、満志粉へ行ったときは臨時休業(正月休み?)だったので今回こそはと意気込む。
暗くなり、以前昼間に来たときと景色が違い戸惑うもなんとか到着する。
夜の部が開店したばかりらしい。客はまだ誰もいない。
まずお茶。冬は熱いお茶がうれしい。
何を頼むか。
十割蕎麦(1000円)もメニューにあるが、残念ながら土日限定だ。
じゃあ、田舎(700円)か?しかしまだ有るのか?昼間で完売しているのでは?聞けばやはり完売とのこと。
このほか蕎麦がきも完売。やはり夜に来てはいけない。昼の部開店早々に行かねば好きなものを食する事ができない。まぁ、オーソドックスに盛り蕎麦も良いだろう。盛り(700円)を大盛りで頼む。大盛りは200円増しだ。
おぉ、なんと綺麗な蕎麦だろう。
見事な細打ちである。
見るからに美味しそうな表面をしている。
蕎麦のみを手繰る。!!!!なんという香りの高さだ!啜った直後、口の中は蕎麦の香りが満ち溢れる。
これは堪らない。続けて蕎麦のみですする。素晴らしい喉越しだ。
いや香りを楽しもう!咀嚼して香りを楽しむ。しかし、この蕎麦、香りを一番楽しめるのは啜った直後だ。咀嚼はそれほど意味はない。
山葵を舐めてリフレッシュをはかる。山葵の香りが舌先と鼻腔に心地よい。
山葵も素晴らしい。やはり美味しい蕎麦を出す店は山葵や葱を蔑ろにしないものだと確信した。
汁のみを口に含み確かめる。
わずかに薄めだが酸味、甘みは少なく、辛口。引き締まっているが角はなくまろやか。洗練された凛とした汁である。
好みの味だ。やはり引き締まった汁の方が好きだ。尤も引き締まっていても角があってはいけないが。
蕎麦を汁に僅かに付け手繰る。美味いが、蕎麦の香りが汁の香りの分感じなくなってしまう。
おそらく、ここの蕎麦だから感じる事だろう。蕎麦のみで啜ったときの香りが鮮烈だったからこそである。
この店の蕎麦を一番堪能できる方法をいろいろ試したが、汁を付けないで啜るのが一番よい。その方法とは、
まず、汁を付けないで一気に啜り、蕎麦の香りを楽しむ。
啜ったら蕎麦を数度咀嚼し香りを確認し甘みを楽しむが蕎麦は口内に押し留めておく。
この状態で汁を舐めるほどに飲み、咀嚼しながら蕎麦とあわせ、蕎麦の甘みと汁の旨みを楽しむ。
山葵を舐めて口内をリフレッシュする。
これを繰り返すのである。
見事な蕎麦であった。細打ちというだけなら他の店でもっと細い蕎麦もあったが、やはり香りは弱かった。
蕎麦の香りが高くても、蕎麦が太すぎれば喉越しは良くない。(尤も確信的に太く香りを強くする場合も多いが)
蕎麦湯
濃すぎず、薄すぎず。蕎麦湯だけで飲んでも香り高く、そのまま飲める。香り高いが、飲んだ後は後口はサッパリしている。
十割の価値なし、せっかくの常陸秋蕎麦が・・・ 水戸 そばの実 [茨城の蕎麦]
茨城へ出張。水戸で宿泊の予定。
水戸の十割蕎麦を調べてみる。風がよさそうだ。行ってみる。
おお、隠れ家っぽいぞ!(単なる一軒家の住宅?)
良く見ると。
なにー、今週は土日だの営業だとぉ~っ?テンションが一気に下がる。
いや、気分を持ち直し、他の店を探すことにする。どうしても蕎麦が食べたい。
近所に他の蕎麦屋は無いか?このまえ水戸に来たとき、前を通りかかって気になった店がこのあたりだったような・・・。
車で走り回る。住宅地の路地に入ってみる。
おぉ、あったぞ。ここだ。建物が小奇麗なのがちょっと気になるが。ちょうど今開店したとこだ。
石臼挽き自家製製粉、常陸秋蕎麦100%使用の文字がある。これは期待できるか!
中も小奇麗で広い。
茶はほうじ茶。品書きに十割蕎麦の文字、うん、頼むしかない。1050円か。大盛りは300円増し。
したがって十割の大盛りをオーダー。
さて蕎麦がきた。まず蕎麦自身を確認する。
やや太い蕎麦である。細打ちとはいえない。蕎麦のみをすする。
香りはそれほど立っていない。また、ちょっとボソボソぽい蕎麦だ。いくら十割でもこの太さでこの喉越しはどうしたものか?噛み応えがあり、ねっとりした噛み応えがある。
蕎麦を打つときの水が少なめなのだろうか?それとも茹でが若干不足?
汁は?と、汁を確認のため舐めてみる。
薄い。酸味が先に感じる。輪郭はぼやけており、キリッとした感じは微塵も無い。
更科にはよさそうだが、十割蕎麦にはどうかな?と疑問を感じながら蕎麦を汁につけすする。
だめだ、汁が負けてしまう。しかたが無い、こればけはやりたくなかったが、蕎麦を汁に漬けよう。
この食べ方は最低だ。粋じゃない。こんな野暮な食べ方はしたくなかったのだが・・・。
これでは冷掛けそばである。
だが、これでも汁が負けてしまっていた。
バランスが悪いのである。強い蕎麦と弱い汁、バランスが悪い。
店主は薄味の汁が好みなのだろうが、十割蕎麦に使用するには弱すぎる。
十割蕎麦専用の汁が必要だ。
もっとも、十割蕎麦は限定であり、ほとんどのオーダーが十割ではない蕎麦であるから、ここまで蕎麦が強くない。
従って薄味の汁でも良いとの判断かもしれない。
しかし、もしそうなら十割蕎麦を打つべきではない。更科を打つべきだ。これではせっかくの常陸秋蕎麦がもったいない。
どうせなら美味いと感激しながら食いたいのだ。
ちょっと口直しで山葵を舐めよう。
なんだ?このケチった薬味は
まあいい、山葵を・・・・と箸の先で山葵を突く、んっ?コツン?何だ?
よっと力を入れてみる。ポロポロと崩れる・・・?????崩れる?潰れるだろ?普通!
これは昨日の薬味なのか!俺は今日最初の客(他に2グループいたが、一人客は俺一人で当然オーダーは俺が最初)だから今日すりおろしたものなら保存期間は長くない。(そもそも山葵をおろして保存しておくなどもってのほか)
だから固くなっていないはずだ。
だが、今ここにある山葵は水分が抜けて固くなっている。舐めてみると香りもない。
決定的だ。薬味を作り置きしておき、昨日残った薬味皿を冷蔵庫に保管していたのだろう。
今、判断した。この店評価に値しない。
十割で1050円という価格は決して安いほうではない。この価格で美味い十割は世の中に多い。
また、それらの店がだす薬味は蕎麦に負けず素晴らしい。おろしたての本山葵しかり、自分でおろす山葵しかり、である。
この店、この価格をとってこの内容ではお粗末すぎである。
価格と商品価値は一致しなければならない。商品をだして対価を得る以上顧客の満足させなければならない。
だが、この十割の価値は感じられない。
今日はまったく持って無駄遣いしてしまったとの気分に支配され不愉快になってしまった。
これから仕事というのにテンション下がりまくりである。
冷掛け蕎麦と化した蕎麦に山葵を入れてみる。が、想像通り不味くなった。香りが無いのである。薬味に何より必要な香りが!(山葵を入れたことをこんなに後悔した事は無い。)
蕎麦湯を一応飲んでおく。
まぁ、今日理解したことがあった。俺は山葵が大好きなのだ。これが悪いと一気に機嫌が悪くなるらしい。
木の温もりの空間で食す ひたちなか そば処 木挽庵 [茨城の蕎麦]
入り口からしていい雰囲気を醸し出している。店内禁煙の文字。これは嬉しい。
のれんを潜りふと見上げると
HPには木製の器、建物さえも店主の手作りとあったが良い雰囲気である。
隠れ家の木戸のようにさえ思える扉を開き中に入る。中も期待を裏切らない。空間の包まれ感といい、明るすぎない、落ち着ける色合いの照明といい期待を抱かせる。
囲炉裏の大きい部屋、座敷が2、個室1とカウンター、そして今回座ったミニ囲炉裏のある席がある。囲炉裏には炭火の柔らかく暖かい光が気分を和ませる。
まずお茶。
暖かい蕎麦茶である。これは嬉しい。水では味気ないよなやっぱり。
今日のような寒い日は暖かいお茶と囲炉裏が何より嬉しい。
メニューを見ながら悩む。細切りと田舎のどちらを頼むか?やはり二色盛りに落ち着く。
1300円、大盛りで300円増し。
蕎麦が来るまで店内の雰囲気を楽しむ。
蕎麦がきた。不思議なのは汁を入れる器が二つ。しかし汁は一種類。
薬味。山葵、辛み大根と葱。山葵を舐めてみる。美味しい。
蕎麦を手繰ろう。どちらからいくか?やはり細切りからだろう。
まず蕎麦のみを手繰って
細く白い上品な蕎麦である。蕎麦の香りは弱いように思う。
次に田舎蕎麦。こちらは太いが平たい。透明感があって黒い星があり、蕎麦の香りはやはり田舎の方が強い。
次に汁のみを舐める。
薄めではないが、濃すぎることもない。酸味をまず感じ、次に甘みがある。魚の香りは多くなく蕎麦の香りの邪魔をしない。ただ全体にぼやけた感じを受ける。きりっと締まった感じが無いのが残念だ。汁の味に輪郭を感じない。もっと凛とした締まった感じがあったほうが好みだ。
細切り蕎麦を汁に付け手繰る。喉越しが良い。田舎を味わった後のためか香りが物足りない。
田舎へ進む。汁の味が舌の上に広がりそのあと蕎麦の香りが口の中に充満する、そして香りは喉の奥へと進んで行く。
汁を入れる器が何故か二つなので、一つは汁のみ、もう一つは辛み大根を入れて楽しむ。
二色盛りの大盛りを楽しみ、次はそば湯に移る。
そば湯はドロッとしたこってりタイプであり、そば湯のみでも美味しく飲めるほど濃い。
木の温もりにあふれた隠れ家で美味しい蕎麦を楽しむといった趣の蕎麦であった。
日立の蕎麦3 カフェで食す香り高い蕎麦 花みずき [茨城の蕎麦]
が、今日の機械は手強い。なだめすかして何とかコンプリート。
さあ、蕎麦だ。昨日の蕎路の近所にもう一件気になる店がある。何ぶん建物が蕎麦屋っぽくなく、いまいち入りづらい。昨日も蕎路と花みずきと迷ったが、花みずきは見送ってしまった。
まず何だろうか、この外観。エントランスも蕎麦屋とは思えない。
店の中はカフェのようだ。BGMにアメリカのFM放送が流れていた。(USENにこんなチャンネルあったような?)
まず出てきたのはこれ。
水だ。ガラスコップに入った水だと味気ないが、これなら安っぽい感じにならないのが良い。
一口飲み思うのは、やはり熱い茶がいい。ラーメン食べにきた訳じゃない。
茶は〜んん?何やらドリンクのメニューが。。。。。
おお、緑茶100円、蕎麦茶200円。そうか!別料金なのだ。
それより蕎麦だ。さて、何にするか。残念な事に十割蕎麦は土日限定だそうだ。
ザル(700円)の大盛り(200円増)を頼む。この他、お替わりザル(500円)もあった。
何となく落ち着かない不思議な空間で蕎麦を待つ。客部屋は3つに分かれる。座ったのは南側の部屋でテーブル席が4つ。北側の部屋にもそれぐらいのテーブルはあった。真ん中の部屋はカウンターのみである。またテーブル上には灰皿はない。
蕎麦の到着。細切だが、適度な太さはあり、透明感はない。
また、香りが良い蕎麦である。思わず何度も蕎麦の上に鼻を近付け香りを楽しんでしまった。
まずは蕎麦のみをすする。蕎麦の香りが口内に広がる。茹で具合、コシもよい。
また、すするのに蕎麦の太さが丁度よい。気持ちよく蕎麦をすすれる。
汁を一口舐める
おう、切れがある。が、塩辛さは感じないし角が無くまろやかである。甘みも後口に残らない。
好みの汁である。
蕎麦を汁につけ手繰る。蕎麦と汁のバランスも丁度良い。この濃さと蕎麦の太さはベストバランスだ。汁の旨味が舌に広がり、その上を蕎麦の香りが駆け抜けてゆく。咀嚼とともに香りは喉の奥へと送られる。
薬味。山葵がおいしい。量は少なめだが、これが良い。山葵を汁に溶く食し方だと少ないかもしれないが、箸の先で舐めて口直しをする食し方だと丁度良いのだ。いつも山葵が残って気になっていたから嬉しい。葱のさらし方も丁度良くて辛みは無く、葱をそのままでも食べられる。
そば湯はサラッとした湯ではなくドロっとした湯でもない。薄すぎず、濃すぎず。文句の付けようが無い。いや、これは十割を食べに土日に来るしかないじゃないか。
日立の蕎麦2 太平洋を望みながらJazzと蕎麦 そば処 蕎路 [茨城の蕎麦]
目的地のICより手前のICでおり、海岸沿いの道を目指す。
目的地はそば処、蕎路
想定より渋滞がなく、予定より10分早く到着。まだ暖簾が出ていない。
開店は11時30分から。丁度そのとき女将らしき方が出てきて店の中は準備できているので入ってくださいとのお言葉。ちょいと恐縮しつつ暖簾の無い入り口から店内へはいる。テーブル2席、座敷3席ほどのこじんまりとした店内の窓の向こうには太平洋が広がる。
いや、天気もよく、いい眺めである。海を見ながら蕎麦を打つなど憧れさえ感じた。
お茶はほうじ茶。店内はJAZZが流れる。
テーブルには灰皿があり、禁煙、分煙ではないようだ。幸い開店と同時で客は他にはいない。
これなら煙草の煙に蕎麦を邪魔される事はないだろう。
セイロ680円の大盛りを頼む。大盛りは310円増し。合計990円。価格は普通なのが嬉しい。
太平洋を眺めながら流れるJazzにしばし身をまかせる。う~ん、なんだか蕎麦屋に来た気分ではない。
濃い目のコーヒーが飲みたい気分だ。ニューヨークスタイルの重いチーズケーキと一緒に。
フロマージュではちょっと軽すぎる。
海を眺めながらケーキの妄想を楽しんでいると蕎麦がやってきた。
蕎麦は早いんだよね。現実に引き戻され、体は蕎麦モードとなる。
ここの蕎麦は外2で打たれる。(蕎麦粉10に対してつなぎ2)
福島県山都の蕎麦粉を使い、蕎麦(そば)の抜きを石臼挽きとのこと。
蕎麦は極細打。透明感があり、茶色の星がはいる。
見るからに上品さを感じさせる蕎麦である。
ただ、量が少なめのようだ。
まず、蕎麦のみを手繰って香りを確認する。
細打ちの蕎麦が喉を通り過ぎ、蕎麦の香りが残される。細打の香りである。太い野趣溢れる田舎切より香りは確かに穏やかではあるが、上品な香りを残して蕎麦は喉を通り過ぎる。
茹で具合、コシ、満足。
蕎麦汁の味を確認する。
汁自体は濃すぎない。どちらかといえば薄め。そのままで飲める濃さで、甘み、塩加減、酸味はどれも穏やかで角は立っていない。
好みに近い味である。もう僅かに切れがあると最高だ。
蕎麦を汁に付けすする。
魚の香りが気持ち強めに感じるが、鼻につかない。これはバランスが良い故か?正直今まで魚の香りが強い汁は好きではなかったが、ここの蕎麦汁は蕎麦を邪魔していないので好感を持てる。
ただ、蕎麦汁の量が少なく、大盛りを食べきる前に汁は無くなってしまった。
これは、汁の味がよく、汁のみで何度も舐めてしまったためでもあるので一概に少なすぎとは言えないかもしれない。
蕎麦と汁とのバランスは完璧ではない。この透明感のある極細切の蕎麦にこの汁は強すぎると思う。
汁単体では薄めと思えるが、それはもっと強い蕎麦と合わせた場合であろう。
ここの蕎麦にはもっと薄い汁の方が蕎麦の香りがさらに引き立つのでは?と感じさせる。
もっとも、これ以上薄いと山葵、葱等薬味入れた場合、薬味に負けてしまうかもしれない。
また、薬味を入れて食す習慣を持たない故に感じてしまうだけかもしれない。
山葵は期待はずれだったのが唯一の残念。
蕎麦湯。サッパリと口直しに丁度良い濃さの蕎麦湯が供された。
もっと海を見ながらJazzに耳を傾けたい気分であったが、仕事に遅れる訳にもいかない。残念だが現世に戻り、店を出る。店には暖簾が掛かっている。やっぱり暖簾がないとね。
つくば 香り高い蕎麦、でもこんな山葵じゃ蕎麦が。。。。そばの里 奴庵 [茨城の蕎麦]
とある研究施設の敷地の裏側にこの蕎麦屋はある。表通りからは見えなく、しかも大きな研究施設の裏側の木立のなかにありわかりづらい。
すべて十割である。サービスセットは880円で蕎麦と丼もの(けっこう種類は多い)か蕎麦汁粉が選べる。大盛りは200円増しと嬉しい価格設定。
まず最初に蒟蒻が到着。たしか茨城名物だっけ?奥久慈名物?と悩みながら蒟蒻を味わう。
ランチサービスセットが到着。甘党には汁粉が嬉しい。
蕎麦は細切り。早速手繰る。
咀嚼するまでもなく、口の中に蕎麦の香りが広がる。実に香りの高い蕎麦である。
ここまで香りの高い蕎麦は滅多にありつけない。
蕎麦の次は汁を口に含み味を確かめる。
濃い。というか塩っぱい。ずいぶんと塩気が強い汁である。甘みも強いと思われるが塩気の奥に隠れてしまっている。魚の香りも多めのようだが、塩気で隠れてしまっている。
蕎麦に汁を少しだけ付け手繰り、蕎麦の香りを楽しむ。
口直しに山葵を舐める。が、山葵の質が良くない。山葵の香りが悪く、ざらついた味わいの山葵である。
今理解した。前に行った傳六で、山葵が進んで。。。と書いたが、何も傳六の汁が甘くて口直しの山葵進んだ訳ではないのだ。傳六の山葵が香り高く美味ったから進んだんだ、と。
せっかくの香り高い蕎麦なのに、こんな山葵じゃ蕎麦を殺してしまう。ぜひ山葵の事をもっと大切に考えてほしいものである。
ここの香り高い蕎麦は一番好みなだけに非常に残念である。
この香り高い蕎麦には、本山葵のおろしたてで楽しみたいものだ。
汁は好みの問題もあるが、この山葵は好み以前であろう。
この山葵じゃちょっと。。。蕎麦がかわいそうだ。
で、そば湯。普通なそば湯で、後口すっきりと。
最後に蕎麦汁粉。
蕎麦団子はこのとおり。
甘党として、汁粉で締める。
蕎麦の香りに満足。
日立 住宅地のなかにうまい蕎麦 手打ち蕎麦 傳六(でんろく) [茨城の蕎麦]
さて昼。十王付近から6号線へ向かって走る。6号を高萩方面へ。
天気もよく、右側に開ける海も気持ちよい。
小貝浜入り口の信号を目印にして住宅地に入る。小さいが看板があり迷わない。
中は6卓ほどで、さほど広くは無い。壁等内装は落ち着ける感じで、なかなかよい。
十割と二八がある、十割の大盛りを頼む。
十割で800円、大盛りで+200円と値打ちな設定だ。
細切りで星がなく、上品な蕎麦だ。江戸前の洗練された蕎麦の趣である。
太さもバラツキがなく、色も良い。
さっそく手繰る。新蕎麦の香りがうれしい。細切りだけに喉越しを味わいたいところだが、そこは新蕎麦、もったいなくて飲み込めない。喉の奥へ消えてゆこうとする蕎麦をおしとどめ、ていねいに租借して香りを楽しむ。
蕎麦を確認したあとは汁
おや、ちょっと甘めだ。味は薄めで細切りの蕎麦に丁度良いが、若干後味に甘みが残る。
太い田舎切りならばバランスが取れると思うが、この細切りにはもっとスッキリした汁のほうが好みだ。
が、甘さは強めだが、酸味は丁度良く、味は悪くない。まぁ好みの問題なのであろうが。
蕎麦を汁に付け手繰る。手繰りながら口直しの山葵を舐めるが、汁の甘さのせいか、山葵が進む。
蕎麦湯。すっきりとした蕎麦湯で好感が持てた。
CPは高く、満足できた店だった。ただ、店内にTVはいらないでしょ?せっかくの良い雰囲気の内装と良い蕎麦の気分が壊されてしまう。
(丁度蕎麦特集やってたが、DVDだったかも)