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古民家に寛ぐ つくばの蕎麦3 みずほ村市場 蕎舎 [茨城の蕎麦]

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ひたちなか市での仕事は午前中で片付いた。その帰りに蕎麦を楽しみたいが時間的に一番混んでいるタイミングだ。
ひたちなか市界隈は諦めて帰り途中の筑波あたりで楽しもう。ならば時間的にも空く頃だろう。
つくば市で農業法人が経営する蕎麦屋があるという。店構えは古民家で趣があるそうだ。
聞くところによれば十割りもあるとか。
・・・・
今日の蕎麦屋は決定!

新しく出来た道を通り、工事中の終点からすぐだ。
農産物の直売所がある。その並びにある古民家が蕎舎(そばや)だ。
古民家の前は蓮沼が広がり、ウシガエルの鳴き声がうるさい程に聞こえる。
蓮の葉の繊細な色の混じり具合と水滴の妙を撮影してみる。残念ながら携帯画像では色が表現できなかった。

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大きな農家で、左側には水車小屋がある。
小屋を覗けば蕎麦が挽かれていた。

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入り口は農家としての歴史を感じさせる。
県内の古民家をここに移築したと説明書きにあった。

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廊下奥に水車が見える。これは水車の内輪部。

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茶は麦茶。暑い日には嬉しい。
品書きを見ると、今の季節は冷たい蕎麦のみとなっている。
蕎麦の種類は2種。普通の盛りと十割だ。
迷わず十割としたいが・・・・品書きの中の説明によれば、何と量に差がある。
盛りは150g、十割は130gと記載されている。これは少ない。
価格は十割、1029円そして盛りは819円。大盛りの価格が書いていない。
聞けば大盛りは設定がないとのこと。
蕎麦で足りない方は・・・との記載とともにトロロご飯の案内があった。
土間にある竃で炊き上げたご飯と地産のトロロ、だそうだが、何もトロロが食べたくて来た訳ではない、蕎麦が食べたいのだ。
仕方ない、十割を頼む。130gでは足らないのは確実だが。
古民家内部の造りを楽しみながら待つことにする。
大きな民家である。窓からの光は奥まで届かず、奥の間は薄暗い。
なかなか良い雰囲気だ。気持ちが落ち着く。このような空間は実に寛げるのだ。

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やってきた。確かに少ないが先日の店より気持ち多いかもしれない。
蕎麦は細く、薄く緑がかっている。香りが良さそうだ。
粗挽きのようで蕎麦の表面は粗く、透明感はない。

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さっそく手繰る。蕎麦の香りが口の中に広がる。
美味しいではないか!汁をつけたくなくなる程に香りと甘味がある。

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汁はどうか?汁を舐めてみる。
ちょっと重めだ。甘過ぎる訳ではないが甘さを感じる。酸味は少なく、塩辛さは強くない。
爽やかさとは対極にある味わいで輪郭は甘く凛とした透明感は無い。野暮ったいがしっかりとした旨味がある。
これはこれで極太田舎そばに合いそうな汁だ。
山葵を舐めてみる。山葵も悪くない。清涼な香りが鼻から頭の頂点へと突き抜ける。
蕎麦を汁に浸けて啜る。美味い、啜れば蕎麦の香りが充満し、次に汁の旨味が舌の上に広がる、旨味を味わっていると蕎麦の甘味が重なりあってくる・・・再び手繰る。美味い・・・が、蕎麦がもうない。
足りない。不完全燃焼だ。
十割とはいえ、この場所(つくば市)でこの量(130g)、これで1029円は高い気がする。
大盛りの設定がないくせに量が少ないのは如何なものかと思う。

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蕎麦湯はサッパリとしたタイプで、特別な事はしていない。
シンプルさに好感がもてる。

食べ終わり、外に出る。
ついでに農産物の販売所を覗いてみる。
美味しそうな野菜が一杯だ。例えばトマトだけでも生産者ごとに試食がある。
キュウリ、茄子、ごぼう、ピーマンなどは軽く調理され味もついている。
そして試食品の大きさもダイナミックだった。
試食してみる、これが美味かった。新鮮な野菜はやはり美味しい。
米の試食に小さいおにぎりの山積みだ。
米の生産者ごとに食べ比べる。
同じこしひかり種だが味が確実に違う。
田の違いだけでこんなにも味が違うのか・・・新しい発見だった。
蕎麦だけで足りなかった腹だが野菜の試食でいっぱいになってしまった。(実に美味しかった)
トマトと茄子を買って帰ろう。


もう一度蓮沼の方に行くと、沼の向こう側で何かが動いた。
馬だ!
随分と人懐っこい。そばに行くと、近づいて来て足下の草を食む。
食みながらも視線は外さない。
横に移動すると一緒に移動してくる。

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蕎舎(そばや)
茨城県つくば市柳橋496
029-856-1090
火曜定休
11:00〜20:00




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コメント 9

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なかちゃん

いつもながら口の中が唾でいっぱいになりそうな、ステキな記事ですね ^^
130gは確かに少ないと思います。
ボクがいつも行く飯山市のお蕎麦屋さんは、ボクが行くといきなり500gの生麺を
茹で始めます ^^;
え゛~~…とか言いながらいつも完食して、更におかわりを頼んでしまいそうに
なるんですよ (^^)

by なかちゃん (2010-06-28 22:13) 

KENTA

本格的な論評がさすがですね。
テーマがグルメ・料理なのも頷けます。
古民家に風情を感じます。
by KENTA (2010-06-28 22:36) 

半世紀少年

古民家をそのまま移築って頑張った感がありますね。
でも、言われるとおり130gじゃぁ間食程度って気がします。
蕎麦だけではおなかが満足しなかったのでは?
家に帰って作り置きのチーズケーキ食べたりして(^u^)

by 半世紀少年 (2010-06-29 07:25) 

はくちゃん

おはようございます
筑波にこんな素敵なおそば屋さんがあったんですね
近いので行ってみたいです

by はくちゃん (2010-06-29 08:19) 

yatoho

こんばんは

メモしておきます。
しかし量が・・・・二人で3枚食べるとちょうどですね。
by yatoho (2010-06-29 23:33) 

あんず

古民家…風情がありますね。
確かに蕎麦の値段は高いですが、雰囲気は素敵ですね。
あと販売所の野菜も気になりました☆
とれたての野菜はスーパーのモノとは味が違うんでしょうね!
by あんず (2010-06-30 00:32) 

standardgogo

古民家改のお蕎麦屋さんは匂いというか、空気というか、価値観が高まりますね。 1月頃に水戸市にいたので干し芋を買いに行きました。
by standardgogo (2010-06-30 10:48) 

さる1号

皆様、NICE有難うございます。
by さる1号 (2010-07-01 18:59) 

さる1号

なかちゃんさん、コメント有難うございます。
席につけば有無を言わず500g茹で始める・・・すばらしいです。
ここまで常連になってみたいものです。
500gの生麺、茹で上がりの重量は・・・これは凄い!
完食し、おかわりを考えてしまうとは美味しい蕎麦なればこそ。
不味い蕎麦は当然として、美味しいと思わない蕎麦におかわりという考えは出てきませんから。
美味しいのでしょうね。記事で紹介してください。

KENTAさん、コメント有難うございます。
古民家は風情があっていいですね。そこで食べる蕎麦は又格別です。
新しい家屋との大きな違いは外からの光の入り方。この光が柔らかで寛げます。

半世紀少年さん、コメント有難うございます。
そうです、まったく足りません。チーズケーキは既にありません ^^一気完食でした。

はくちゃんさん、コメント有難うございます。
筑波は素晴らしい自然と美味しい蕎麦屋さんが多くて良いですね。
農産物(の試食)も美味しかった。

yatohoさん、コメント有難うございます。
美味しい蕎麦でした。量が少ないのを除けば満足です。
蕎麦のみでしたら二人で四枚は必要でしょうね。

あんずさん、コメント有難うございます。
農産物の直売の試食、本当に美味しかったです。
トマトのすっきりした甘さと爽やかな酸味のバランスといい、胡瓜の瑞々しさ、重いブルーチーズのドレッシングをたっぷりかけて食べたい程しっかりした味わいでした・・逆にスーパーものはどうして味が薄いのでしょうかね?スーパーものは味が薄くてチーズ系のドレッシングが合わないんですよね。

standardgogoさん、コメント有難うございます。
古民家というだけでポイント高いですね。その空間に癒されますから。
茨城の干し芋、美味しいですよね。特に丸干しのホシイモが好きで、見かけると発作的に購入してしまいます。


by さる1号 (2010-07-01 19:27) 

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