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江戸の時代から続く店でおしぼり蕎麦を食す 千曲の蕎麦2 鶴忠 [信州の蕎麦]

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今回は信州の千曲市に来た。千曲市界隈ならば”おしぼり”を楽しみたい。
おしぼり蕎麦を求めて選んだ先は千曲市の鶴忠だ。

 
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千曲川沿いに18号線を走る。
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屋代駅の信号を駅と反対側に曲がり、千曲川を超えて最小の信号を左折、数十メートルすると左手にその店はある。
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店内は座敷に6卓
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テーブル席3卓とまずまずの広さだ。
この店は、主のお婆さんを筆頭に女性ばかりで切り盛りしているようで男性の姿は見たことがない。
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品書きにあるのは十割蕎麦のみ。。
品書きの赤丸は暖かいものもできるとのことで、デフォルトは冷たい蕎麦だ。
ただ、”今日は二八もございます、二八の場合は200円安くなります”と説明を受けた。
日によって二八も打つとの事だ。つまりこの店では二八蕎麦は限定バージョン。
これは珍しい。一般的に良く聞くのは、普通にあるのが二八で限定として十割が設定されるパターンだ。
しかし、この店は十割が普通で二八は日によっては存在する限定品だ。
不思議に思い聞くと、二八はどうしても二八がいいとうお客様が予約されたときに限り打つとの事だった。
二八は喉越しが良いから、喉で食べる志向の方は二八に拘るのかも。
今回はもちろん十割の大盛り、おしぼりで頼んだ。
品書きを見ると1600円で普通盛りに比べて400円増しだ。
品書きを眺めて面白いのは大盛りと普通盛りの価格差だ。
もりそば 400円増し
ざるそば 450円増し
おしぼりそば 400円増し
にしんそば 200円増し
きのこおろしそば 400円増し
ごまだれそば 400円増し
くるみ汁そば 300円増し
そば三昧 200円増し
この差は何だろう・・・・そば三昧の大盛りがお徳のようだ。
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お茶とともに野沢菜の漬物が出される。信州だな~・・・・・美味しいんだよね、これ。
お茶も良いけど、ご飯が欲しくなるな・・・・
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店内壁に貼ってあるこの店の歴史。
260年前から店はあるらしい。文政って何時の時代だ???
明治か大正の頃の写真だろうが、渋い建物だ。
大正の頃に建て替え、昭和40年頃に再び建て替えて現在の店になったようだ。
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漬物石ではない。なんと駐馬用の石だ。
昔、店の周りに有ったものという。
客さんが馬で来て、これに馬をつないで・・・・・渋いな。西部劇で有りそうな雰囲気だ。
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さあ、蕎麦がやってきた。
手前左にあるのが”おしぼり”だ。
左手奥にあるのは追加用。嬉しい事にこれで足りなければ追加もしてもらえる。
右手手前には味噌と薬味。真ん中の味噌は追加用。無論これらも追加してもらえる。
右手奥にあるのは通常の盛り用の汁だ。
おしぼりが辛すぎると感じる場合は盛り汁を追加する事によって辛味が抑えられるのだ。
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薬味と味噌。無論山葵は無い。
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追加味噌と・・・・さすがに味噌が美味しい。
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汁はほんのりピンク色をしている。
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汁の追加分、足りなくてさらにお代りをした。
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蕎麦を手繰る。
細すぎず太過ぎず、頃あいの太さの蕎麦で喉越しが良いわけではないが啜るのに疲れる事は無い。
さすがに十割の蕎麦だ。手繰って噛んだ瞬間に蕎麦の香りと甘みが口いっぱいに広がる。
咀嚼するたびに甘みが増し、味蕾を喜ばせる。
噛み切る時の前歯に伝わるむっちりした感触も嬉しい。
蕎麦を絞り汁に浸して手繰る。
鮮烈な辛味が鼻の奥を吹き抜ける。
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おしぼり汁に味噌を溶いて・・・・・蕎麦を浸けて啜る。
啜った瞬間、強烈な辛味でむせそうになるが奥から甘みが登ってくる。
味噌を調節しながら手繰る。
おしぼり汁に味噌を投入する訳だが、一気に入れてはいけない。
少しづつ、味を確かめつつ入れてゆくのだ。
丁度良い塩梅の汁に仕上げれたら最高だ。これ以上の汁は無い。
上手い塩梅が見つかったなら、これ以上手を加えてはいけない。行き過ぎればバランスを崩すだけだから。
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一旦味が決まれば後は一気に手繰るだけだ。
自分は盛り汁を加えない。加えると円やかになりすぎるから。
当然味噌の入れすぎも良くない。味が丸くなりすぎるのだ。
かといって絞り汁そのままでは塩気が無いから甘みが引き出しきれない。
おしぼり汁の量は蕎麦を食べきるには丁度良い量だったが、それでは面白くない。
追加を頼んだ。・・・・その理由は・・・・
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蕎麦湯
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見るからに頃あいの蕎麦湯だ
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そして、忘れてはいけません。盛り汁。
盛り汁の味を確かめよう。口に含む。
薄口で甘目だ。ダシの香りも心地いいが甘さを最初に感じる汁だ。 
正直なところ好みではないが、ここではいつも”おしぼり”だから問題は無い。
この甘目の汁を使った最後の楽しみは・・・・・
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これ。残ったおしぼり汁に蕎麦湯を入れて盛り汁を加える。
おしぼりの辛味と味噌の甘み、盛り汁の旨味が一体となって喉を通りすぎる。
実に体が温まる。



手打ち蕎麦 つる忠

長野県千曲市稲荷山996
☎026-272-1022
11:00〜15:00
定休日 日曜日、月曜日



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奥さんは承諾してくれた、土曜日は開放日だ!温泉ライダーに変身だ。
今度はどこの湯を攻めるか。
伊豆も良いけど、ここ二回程続いているし・・・・
房総半島で白浜もいいな。
でもETC未装着だからアクアラインの割引が無いし。
いっそフェリーに乗るのも風情があっていいかも。
でも、伊豆も温泉がいっぱいあるし・・・・
悩みは続く・・・・おそらく金曜日、布団に潜り込むまで。(単に優柔不断なのか・・・・)
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(二杯目)さる1号の蕎麦と甘味の探求記録の信州の蕎麦の記事は→ここ
   平成23年4月1日以降の記事は(二杯目)に記録されます
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確かに隠れ家なんだけど、でも・・・  小諸の蕎麦 隠れ蕎麦処 あいの風 [信州の蕎麦]

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今日の出張は信州の小諸だ。佐久ICを降りて小諸方向に向かう。雪少なく、幹線道路に雪は無かった。

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浅間山の雪も軽めで寒さを感じさせない。

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佐久ICから小諸側に走り 、18号を目指す途中に何時も気になる看板があるのだ。今日こそは行ってみよう。(いつも佐久に来ると、ついついガツンと蕎麦が食べたくなって佐久の草笛に行ってしまっていたのだ)

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看板に従って路地に・・・・かなり奥まっている。目立たない場所にあるためか幟と看板がよく目立つ。 

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ただ・・・・・目立つのはいいけど幟以外は♡ホテルの看板みたいだ。 

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至って統一感のない二つの店。チグハグは感じで並び建つ  

蕎麦屋は左側。こちらは隠れ家っぽい外観と大きさだ。期待できるのか?期待したい。でも、右側の建物が隠れ家の雰囲気を壊している。右側の建物の1Fは中華料理店だ。 

 

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蕎麦屋入口上には・・・・浅間山麓の霧下蕎麦粉で手挽きの粉らしい。こっこれは・・・・期待できるぞ! 

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入ってみると・・・・蕎麦屋っぽくない。・・・・・新聞は片づけましょうね、机の上に置きっぱなしはいけません。

薪の香りに誘われて目をやると。・・・

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薪ストーブ。山小屋の隠れ家、良い雰囲気だな。

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今日は先客がいた。11時15分に入店したのだが、先客がいたのである。美味しいのか?この店は当たりなのか?先客は団体さん。地元の婆さんグループで元気におしゃべりしていた。耳が遠いのか声が大きい・・・・

ここは婆さんたちの隠れ家だったのか。でも、一寸うるさいぞ・・・><

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お茶は緑茶、そういえば某蕎麦屋ではタンニンの成分が蕎麦の風味を殺すため緑茶はありませんと張り紙がしてあったのを思い出す。確かに緑茶より蕎麦茶の方がいい。

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ふと見ると・・・テーブルの上には中華の香辛料セットが・・・蕎麦と餃子のセットでもあるのか?

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品書きは壁に。なんだ、普通の蕎麦ばかりだ。テーブルの上にも紙で品書きがある。キワモノはこっちかな?見ると・・・

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普通の蕎麦の品書きだ。何っ!限定だと!手挽き蕎麦は限定だ。限定・・・・なんて甘美な響きなんだ。選ばれた者のみが得ることができるもの。それが限定。迷うことは無い、これに決定!

オーダーすると・・・・今は無いとのこと。何時あるのだ?聞くと、客さんの少ない時期は作っても捨てることになってしまい勿体ないから客さんの多い時期(土日とか、雪が少なくなってきたとき)に打つらしい。

限定ってそういう意味だったのか・・・残念  (T T)

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いまあるのは石臼挽きの蕎麦。セイロの大盛りにした。そういえばザル蕎麦とセイロ蕎麦の違いはなんだろう?聞くのを忘れてしまった。セイロに乗るかザルに乗るかの違いだけだったら楽しいな。ザルのほうが若干量が少ないのか?

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サラダが出される。柑橘系のドレッシングでさっぱり美味しい。でも蕎麦食べに来てサラダは嬉しくない。体が冷えるし。

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蕎麦がなかなか来ない。先客グループの分で忙しいのだろうか。と、思っていたらサービスの一品をいただいた。砂肝が美味しかった。コリアンダーの香りとセロリの香りも高く、ビールでも欲しくなる味だ。

あの~、嬉しいのですけど、これから蕎麦を食べるのですが・・・いただいた品の香りは蕎麦の香りを確実に凌駕する。このタイミングで蕎麦が来たら一寸辛いかも。(砂肝とかコリアンダー、セロリも大好きだから食べてしまったのだ)

先客グループにも皿ものが出されていた。セットものかな?ランチもの?品書きに無いようだったけど裏メニューかな?

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うおおおおお、来てしまった・・・・茶で口直し・・・って、緑茶じゃん、タンニンがやばい、飲めない・・・

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太くしっかりした蕎麦だ。さっそく手繰る。太めだから喉越しは良くは無い。香りはどうだ?太いわりに蕎麦の香りが上がってこない。感じられないのだ。さっき食べた香草のせいかな?咀嚼して蕎麦の甘みを探し出す。ん~ん、それも弱いような気が・・・

コシもあり、噛み応えはしっかりして噛み切るときに顎に伝わる感触がプチって感じで心地いい。太い蕎麦だが硬すぎず、食感もいい。

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薬味。山葵を舐めてみる。山葵の香りが少ない感じだ。瑞々しさが不足か。葱は綺麗だ。 

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汁を味わおう。少量口に含み舌の上で転がす。・・・甘い。やや薄めの汁で最初に甘みがやってくる。甘みが引いた後にはダシの香りが残り、そして爽やかさを伴って喉の奥に消えてゆく。喉に引っかからず丸く優しい味わいだ。ただ重みは少ない。ワインで言うところのライトボディか。

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一寸気になったのは蕎麦の太さにバラツキが・・・・箸でつかんでいる蕎麦とその下側に写る蕎麦、結構違う。

蕎麦を汁に漬ける。汁が薄めだから蕎麦の9割方を汁に漬けて啜る。蕎麦の甘みは汁の香りと一体化して喉の奥に落ちてゆく。蕎麦の香りと甘みを汁が出してくれた。が、蕎麦の外観から想像する程香りと甘みを感じられない。風邪でもひいたかな・・・

ふと婆さんグループに目をやると・・・・暖かい蕎麦を啜っている。でも麺が変だ。変わり蕎麦か?良く見たら・・・ラーメンだった。さらに見ればテーブルの上の皿には中華料理が・・・・隣の中華屋とつながっていたのだ。それでテーブルの上に中華の香辛料があったのだ!・・・・・一気に興ざめしてしまった。

小屋風の建物、薪ストーブ、大通りからかなり奥に入ったロケーション、隠れ家的な条件は整っていたのに・・・・隠れ家的蕎麦を楽しむのは日常空間から離れて蕎麦を食べたいからだ。それなのに目の前にラーメンがあったら一気に雰囲気は日常だ。これでは隠れ家は名のれない。

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蕎麦湯、オーソドックスな器で好感が持てる。

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蕎麦湯はオーソドックスなタイプ

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最後にまたサービス品。杏仁豆腐。ソフトタイプの杏仁豆腐はブルーベリーの酸味と良く合う。なるほど、いただいたサービス品は中華の品々、ごちそうさまでした。

 

隠れ家蕎麦処 あいの風

長野県小諸市御影新田1949-6

℡0267-23-5804

定休日 火曜日

11:00~15:00 / 17:00~21:30


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ガツンと大盛り 佐久の草笛(再訪) [信州の蕎麦]

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今回は長野の佐久へやってきた。
蕎麦をガツンと食べたい時はこの店、草笛だ。
ここの盛り方は見事だ。しかも価格も財布に優しいから思う存分大盛りを楽しめる。

佐久インターを降りる。目の前に”佐久のおぎのや”がありそこに飛び込む。
何故なら体が水分の放出を求め、我慢が限界に近づいていたのだ。
横川と佐久平に寄ったが改装工事中で仮設トイレだった。
この樹脂製のトイレはどうも好きになれない、だから我慢していた。

すっきりしたところで店内を見ると饅頭の製造機械があって美味しそうな饅頭が試食で並んでいた。
胡桃太鼓、胡桃好きにはたまらない響きだ。
しこたま試食させてもらい、おやつ用に買ってみた。

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一個100円、普通のこしあんを3個と季節限定味噌餡3個を買う。

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大きな胡桃が乗っている。胡桃は大好きだ。

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これは味噌餡、地元の味噌を使った餡で、塩気が甘味を引き出しつつクドさを抑えてている。
しかも味噌と胡桃がまた相性が良く、とても美味しかった。

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普通のこしあんタイプもある。
美味しいが、味噌餡を食べた後では平凡に感じる。
味噌餡の方が断然好みだ。
結局6個食べ切ってしまった。

饅頭に満足した後は蕎麦だ。
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十割の蕎麦を味わいながら食べるのも良いが、たまには喉越しを楽しむ蕎麦も良いものだ。
今回は喉越しを楽しもう。

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草笛は佐久、小諸などに数店舗ある大きな蕎麦屋だ。店内も広く、蕎麦をじっくり楽しむ趣はない。

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茶は玄米茶。

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価格は財布に優しい。

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中盛と大盛の設定がある。
この店に最初に来たとき知らずに大盛りを頼んだ。ここの大盛りはかなりの量でその大盛りに驚いた。
しかし、それ以来、佐久に来るとここの大盛りを制覇したくなるのだ。
そう、まるで登山のようだ。
当然今回も大盛りを頼む。
量が多いから中盛りの方が・・・・と店の方がアドバイスしてくれる。安易に大盛りを頼んで食べきれない人が多いのだろう。何度も完食しているから大丈夫と伝えた。

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蕎麦が運ばれてきた。この蕎麦の山が実に壮観だ。蕎麦の量は1kg、一体何人前だろうか。
蕎麦汁は二本。たっぷりと用意される。
ここの蕎麦は七割蕎麦、ちょっと蕎麦の割合は低いがその分喉越し勝負だ。

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横から見るとまさに山。これから登頂を目指す。

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桶の中は底までしっかりと蕎麦が詰まっている。
まずは蕎麦のみで手繰る。七割なのだが意外と蕎麦の香りがある。
確かに立ち方は弱いが下手な店の二八より美味しい。
コシもしっかりしていて噛み切る時の食感が心地いい。
艶やかな表面は喉越しも良く、啜る速度はかなり速くても問題ない。

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薬味は大根おろしと生姜、葱。山葵は感心しない山葵だが値段を考えれば仕方ないか。

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汁を舐めてみる。薄い汁で甘味が強い。洗練された味ではなく、甘味が残るが汁自体が薄めなので左程気にならない。
さあ、本格的に登頂開始だ!
ひたすら手繰る。汁に付けてすする。味わっている暇はない。時間をかけたら登頂に失敗してしまう。遭難だけはしたくないのだ。
喉越しの良さにまかせてひたすらかき込む。

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桶の高さと蕎麦の高さが同じくらいになったところで一本目の蕎麦汁が空になった。良いペースだ。
沢山食べるときは薄めの汁が助かる。濃い汁だったら口の中が飽和してしまうから。
そばの味は・・・・判らない。というより味わっている余裕は無い。
味わっていたら食べ進む速度が落ちてしまい完食ば難しくなってしまう。
一気にかき込めるかどうかが勝負なのだ。
ただ、不味い蕎麦だったら1kgの量は完食できない事は確かだ。
何度も完食しているからそれなりに美味しいのだろう。

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さらに食べ進む・・・・・ちょっと苦しくなってきた。
急いで啜りすぎて空気も一緒に啜ってしまったらしい。空気を抜いて再び登り始める。
さすがに味に飽きてきた。残り三分の一になったところで大根おろしを加える。
大根おろしの酸味と辛さで味に変化を与え、ひたすら無心に啜る。

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あと少し、この量からがまたキツいのだ終わりが見えているだけに辛い・・・・箸に勢いが無くなってきている。
汁に生姜を加え、味に変化をつけた。

山葵はやめた方が良い。これは過去の教訓、山葵を入れると食べ進むのが本当に苦しくなる。
山葵の味は強く、この強い味が続くと味に飽きてしまい口が拒絶を始めてしまう。しかも山葵を入れた後の汁は味に変化がつけられない。何故なら残りの薬味は山葵より弱いから。

生姜で味を変えたが箸が進まない。仕方ない、ベルトを緩めよう・・・・・・。
よしっ、少し広がった!間髪入れず胃袋に残りの蕎麦を流し込む。
完食!今回も登頂に成功した。
が、今回は一寸苦しかった、途中遭難するかと思った程だ。
過去5個登頂したが遭難しかかったのは初挑戦以来だ。体調が悪かったのだろうか・・・・
ひょっとしたら食事前に食べた饅頭が効いてしまったのかな。


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蕎麦湯・・・・・さすがに飲めませんでした。もう入らない・・・・・
あー、完食した後の桶の写真を撮るの忘れた・・・・・余程満腹だったんだ。




長野県佐久市佐久平駅東21-3
☎0267-66-3939
11:00〜15:00
17:00〜20:00


今日の目的地は佐久と小諸の境あたりで森、雑木林が一杯ある。
約束の時間まで紅葉を楽しもう。

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林の中にいると仕事をする気が失せてしまう。
木々の香りが心地いい。

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赤、黄色、緑、それぞれに綺麗だ。

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森の中だと日陰が多い。暗めの色彩になってしまう。

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林の外は浅間山が綺麗だ。

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やっぱり紅葉

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これぞ秋、という気がする。

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そろそろ時間かな、仕事に戻ろう。
森を出て客先へ向かう。

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客先に到着、だがまだ少し早かった。昼休み中だ。
ふと雑木林を見ると・・・・光った葉っぱが素敵だ。

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小春日和の陽光にススキも輝いている。




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酒屋の蕎麦 千曲の蕎麦 蕎麦料理処 萱 [信州の蕎麦]

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今回の仕事は埼玉と群馬の県境。翌日は上越で仕事がある。仕事はとっとと片付けて上越に少しでも近づいておこう。宿泊は千曲市に設定した。千曲といえば”おしぼり蕎麦”といわれる辛味蕎麦を食べたい。夜に営業している美味しい蕎麦屋はないかな・・・・・戸倉駅周辺を彷徨っていたら匂った!振り向くと酒屋が。わらぶき屋根の渋い建物の酒屋。良く見ると蕎麦の字も・・・・・ 

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駐車場は店の横。休業中のGSだ。

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酒屋正面に行くと・・・・蕎麦屋の入り口は別らしい。 

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なんだ、反対側だ。 

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中は座敷のみ。結構部屋数は多い。 和室がいくつもある。女性向きかな。昼下がりに千曲マダムたちの憩いの場になっているのかも。

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畳は落ち着くな・・・・・・・。 

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サイドメニューにまず目が行った。そばプリンはアガーで固めてあるそうだ。蕎麦餡をアガーで固めるということは”そばプリン”とは蕎麦餡の水羊羹なのか?

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そばがきぜんざい。 どう見ても確かに蕎麦がきだ。蕎麦団子ではない。

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蕎麦ロールまで・・・・・・・やはりな。憩いの場だ。

蕎麦の品書きを見よう。といっても頼むのは決まっているが。 

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十割蕎麦で辛味蕎麦を作ってもらう。そしてそばがきぜんざいも頼んだ。

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まずは蕎麦茶で口を潤す。 

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これが”おしぼり蕎麦” 

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十割の蕎麦、細打ちで綺麗な蕎麦だ。

蕎麦のみで啜る。蕎麦の香りが心地いい。咀嚼して甘みも確認。噛み応えも弾力があって顎が気持ち良い。 啜るごとに広がる蕎麦の香りを楽しんだ。

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これが”ねずみ大根”のすりおろしの絞り汁。凄く辛い、そのままだと結構咽る。 

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マイルドにするには味噌を投入。味噌の甘みが汁をカバーしてくれる。 

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つけあわせ。 

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さあ、味噌を投入。少しづつ混ぜて味を調節・・・・・・・・

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蕎麦を汁に浸けて手繰る。この汁だけはしっかり浸す。辛味が美味しいから。啜ると・・・・蕎麦の香りの後で猛烈な辛味が湧き上がる。咽そうになるのをこらえながら咀嚼してゆくと舌の上にほこっとした味噌の甘みが感じられる。 さらに咀嚼すれば味噌の塩気が蕎麦の甘みを引き出し、味噌と蕎麦の甘さがなんとも良い味だ。この”おしぼり蕎麦”、このあたりでしか食べられないのは残念だ。

そばがきぜんざいも運ばれてきた。

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蕎麦団子ではない。蕎麦がきだ。汁粉より蕎麦の方が多い

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表面の感じは艶やかで美味しそうだ。頭に蕎麦の実。

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そばがきを食べよう。弾力があり、もっちりした感じの蕎麦を口の中に。蕎麦の香りがガツンとやってくる。美味しい。汁粉が少ないのが問題だ・・・・・でも、主役はあくまで蕎麦。だから餡が少ないのかも。

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蕎麦湯を要求したら蕎麦湯と共に普通の汁も出てきた。せっかくだから味見しよう。

口に含む。柔らかく優しい汁だ。甘めだが薄口だからくどくない。最初に感じるのは甘み、酸味はその後から。締まった汁ではないが、今度は普通の蕎麦をたのんでみたくなった。

 

蕎麦料理処 萱

長野県千曲市大字戸倉1855-1

026-276-7205

11:00~20:00(日曜は19:00)

定休日 第一第三月曜

 

 

******おまけ*****

埼玉と群馬の上里での仕事をやっつけ、次の目的地の千曲まで18号を走った。碓氷峠で紅葉をちょっと楽しもう。

 

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松井田妙義Iから軽井沢の間にある碓氷峠は旧道を選択した。旧道にある何の説明も要らない建造物。実に味わい深い。コンパクトデジカメだと上手く色が出ないな・・・・・

旧道には碓井湖もある。ちょっと覗いたら紅葉が良い感じだった。下まで降りよう。

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宇宙人のような・・・・・

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赤いベロを出しているような・・・・・

碓井湖の紅葉。まだ浅いが良い感じになりかけている。

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良い感じに染まってきたな

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碓井湖の外周1200mにわたって遊歩道がある。三つの橋と一つのトンネルを楽しみながら1周してみた。

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碓井湖の紅葉もようやく始まった。見た目では綺麗なのだがコンパクトデジカメにとっては雨上がりの光のなか、若干靄った遠景は辛いらしい。うまく色が表現できない。

旧道を軽井沢に向けて走る。濡れ落ち葉がブラインドコーナーの先に溜まっている。バイクでは怖いな。

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旧道沿いの紅葉 

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ヘアピン

軽井沢を抜けて、今日の宿泊先、戸倉の上山田温泉に向かう。

 ********

さて蕎麦も食べた、ホテルに行こう。ここはビジネスHのくせに源泉温泉がある。しかもかけ流しだ。戸倉出身の友人に聞いたら一言、”水張って湯をわかすより温泉引いたほうが安上がりなんだ”という。

そっそうなのか?・・・

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 ホテルの温泉の効能書き。硫黄泉は好みだ。

ホテルにチェックインして温泉三昧をした。大好きな硫黄泉だからか?のぼせるほど入ってしまった。一寸のぼせがひどいのでラップトップを止めてipadに切り替えた。ベッドに寝転んでブログをやっていたら・・・・やって5分は記憶にあるのだけど・・・・・・いつの間にか爆睡してしまった。気付いたらAM4:00。

更新がぁ~

 


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素晴らしく香る蕎麦 長野須坂の蕎麦 手打ちそば処 小杉 [信州の蕎麦]

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折角の長野、蕎麦を楽しまなければ。無論長野産蕎麦粉に拘りたい。
須坂ICの近くにある”手打ちそば処 小杉”にいく。
ここはインター近くなので出張時に利用しやすいのだ。

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蕎麦茶と緑茶のフレンド。蕎麦茶の香ばしさと緑茶の爽やかさが良い感じだ。

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店内は座敷とカウンター。カウンター席は暗い。酒を飲むならともかく食事に暗い場所は好きではないので一人客だが座敷にしてもらう。

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ここの蕎麦はすべてが十割。霧蕎麦は長野県産蕎麦粉に拘った蕎麦。長野県産でない蕎麦もある。

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並でも1200円、ちょっと高め。大盛りだと2000円となる。品書きにはないが中盛りもあってこれは1500円。
大盛りはセイロが二枚と記載してある。

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こちらは普通の十割蕎麦。無論国内産蕎麦粉。
十割蕎麦が700円ならお値打ちな部類である。
霧蕎麦が1200円、普通の十割が700円、長野県産蕎麦粉はプレミアプライスなのか。

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御前蕎麦の十割は800円

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霧蕎麦をオーダーした。並盛りでも十分に多い。気取った店の大盛り分ぐらいはある。
この蕎麦は是非塩でも試してくださいと説明があった。

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蕎麦の色は緑。灰色がかった渋い緑色の蕎麦に鼻を近づけると・・・・・なんという香り!
甘い蕎麦の香りが立ち上ってくる。
鼻を近づけただけでここまで香りを感じる蕎麦はそうはない。
蕎麦のみで手繰ってみる。蕎麦の香りが口の中に充満する。香りの中に甘味まで感じるのだ!そして咀嚼、甘さが重なってくる。顎が待てないらしい、焦って咀嚼し頬肉を噛みそうになる。
蕎麦の一部に塩を振り手繰る。塩気が甘さを更に引き出す。何とも美味しい。

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汁。舐めてみると・・・・・甘い。濃く甘い汁だ。甘さで辛さは感じない。酸味も感じにくいほどだ。
ダシが香るがそれ以上に甘さが口に残る。野暮ったい汁だ。
濃く、甘すぎる汁はそのまま飲み続ける気にはなれない。

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薬味は葱と山葵、そして少量の辛口大根。
山葵は香りより辛味が強い。瑞々しさも少なめ。大根はもっと欲しいな。

小杉120.jpg
蕎麦を汁に浸けて手繰る・・・・・・・どうしたことだ?蕎麦の香りが、蕎麦の甘さが感じられない。
感じるのは汁の甘さだけだ。
濃い汁に浸けすぎか?極少量だけ浸けてみる。何とか良い感じだ。しかし甘く濃すぎる汁は浸け方が難しいし塩のみで食べた方が格段に美味しい。
二箸三箸は汁に浸けたが、浸け方が難しい。ミスると折角の蕎麦が勿体なく思えて悔しい。だからそれ以降は塩で手繰った。
塩で十分なほど、いや、塩こそが美味しいと思わせる程の蕎麦であった。
それだけに汁が残念。

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サービスでいただいた小皿。蕎麦がき団子を揚げたものに甘味噌が乗せてある。
香ばしい外側とふんわりした中身。蕎麦の香りと甘味に味噌がからまって美味しい。
美味しくて家でも作りたくなる一品だった。

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蕎麦湯。

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さっぱりとした汁だった。
この蕎麦をキリッと締まった汁で食べてみたい。


(須坂インター店)
長野県須坂市福島412-1
☎026-248-8864
11:00〜16:00
金曜日定休







長野といえば蕎麦そしてリンゴ。
仕事を終えての帰り道、道の駅にある農産物直売所でリンゴを買った。

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小布施の道の駅に隣接する公園。広くてしばらく遊んでいたい気になるが帰らないと。眺めるだけ。

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直売所の建物は二つある。

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こっちの店では紅玉を6個(150円)とシナノスイーツを4個(300円)を買って・・・・

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こっちら側では秋映を8個(300円)を買った。
(でも家に帰るとリンゴが買ってあった。しばらくリンゴが続きそう・・・・)



小布施道の駅で新幹線の中のおやつ用に栗どら焼きを買った。

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原材料を見ると、砂糖、栗、小麦粉、卵、生餡、・・・・・の順に並んでいる。
餡より栗が多いのか。期待できそうだ。

小布施212.jpg
焼目は極普通。

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割ってみると・・・・・栗の甘露煮を潰して白餡でつなげたような餡だ。
食べてみると見た目通り、栗の甘露煮そのままのどら焼きだ。
栗だけだと食べにくいのを餡で補って滑らかさを出している。美味しかった、5個ぐらい買っておけばよかった。



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締まった汁で喉越しの良い蕎麦を食す快感 諏訪の蕎麦4 富士見高原 手打蕎麦 眞 [信州の蕎麦]

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今週の出張先は甲府、諏訪のコースだ。信州の情報誌”くら”で見つけ気になっていた蕎麦屋””に行ってみることにした。山梨と長野の県境にあるこの店は八ヶ岳、甲斐駒ケ岳、富士山を眺めることができるそうだ。
中央道、小淵沢を降り国道20号方面へ曲がる。中央線の下をくぐり、最初の信号をを右折する。
細い道を進む、県境を越えてしばらく往くと小さな看板があった。本当に小さな看板で見落としそうだ。
しかもこの看板には”手打蕎麦 眞  手前15mを左折”と書いてある。
普通曲がる前に看板出すだろう?って思いながらギアをリバースに入れる。
左折後しばらく走ると看板があった。

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高原の中の一軒家という感じの佇まいである。

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内装は木の温もりを感じさせる落ち着いた空間だ。
奥の窓から富士山が綺麗に見えるのだろう。しかし今日は雨、見ることはかなわない。

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蕎麦茶と胡瓜の漬け物が出される。胡瓜が大きい。高原野菜だろう。

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品書きを確認する。
もり800円、とろろ1000円、天もり1500円、それだけだ。暖かいのは品書きに無かった。
そして大盛りの設定もない。
追加の蕎麦は500円となる。
もりを注文する。

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蕎麦は極細で艶やかな透明感がある。
早速手繰ろう。
蕎麦を啜る。極細のためか香りの立ちが少ない。咀嚼するとほのかに甘味が顔を出す。
これはきっと汁に合わせると甘味が増すタイプだ。
さらに啜る、今度は一気に。いい喉越しだ。極細の蕎麦は喉の奥へ滑るように走ってゆく。

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薬味に山葵は無い。葱と辛味大根のみだ。
山葵の香りが強いと蕎麦の香りを殺してしまう、いっそ無い方が良いとの判断か。
この判断は支持できる。
汁の味を確認しよう。
舐める程に口に含む。おおっ、引き締まっている。凛としたシャープな輪郭の汁だ。思わず背筋が伸びる。
若干濃いかとも思うが、そのまま飲み続けられる位だ。濃過ぎるわけではない。
最近甘めの汁ばかりで凛とした汁に出逢っていなかったためか嬉しい。何度も味を確かめるように味わう。
甘味は残らず、ダシの香りと酸味が爽やかさを伴って喉に落ちてゆく。

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蕎麦と汁を合わせよう。
啜ると凛とした汁の香りとコクが広がり、噛み締めると蕎麦の香ばしい甘味が立ってくる。
喉越しもいい。
喉越しを楽しむか、じっくり噛み締めて甘味を楽しむか迷う。
半分は噛み締め、残りは一気に喉越しを楽しんだ。
喉越しの良い蕎麦をキリッと締まった汁で一気に手繰るのは快感だ。

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蕎麦湯の濃さは適度、濃すぎず薄すぎず。口の中をサッパリとリフレッシュするのに丁度いい。





長野県諏訪郡富士見町境生ノ沢1838-1
☎0266-64-2212
11;00〜14;30
水曜定休

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もり蕎麦一品のみで勝負する 諏訪の蕎麦3 手動石臼挽き十割蕎麦 花 [信州の蕎麦]

本日は諏訪へ出張だ。諏訪に気になる蕎麦屋がある。”蕎麦屋 花”、手動の石臼挽きの手打ち十割蕎麦なのだ。蕎麦は八ヶ岳麓産限定ときている。HPを見つけたが、いろいろ拘っているようだ。またHP上の品書きがいい。

 ・・・・・お品書き・・・・

もりそば 1500円

だけだ。おや、当店のそばについて、との題で記載がある。

当店はもり蕎麦一品の店でございます。手動の石臼で、8名様分の製粉に約3時間を所要している蕎麦粉の十割蕎麦。玄蕎麦を自家製粉しています。蕎麦粉(挽きぐるみの全粒粉)を水こね手打ちにしています。一般に石臼の回転摩擦熱により蕎麦の香りが失われるとされているため。毎分6回転以下~毎分12回転以下と低速回転で5度製粉しています。云々・・・・・・・

十割蕎麦と申しましても、つながりの悪い一番粉(更級蕎麦、変わり蕎麦)を使った湯こね十割蕎麦、つながりの良い二番粉、三番粉を使った十割蕎麦、もっとつながりの良い三番粉のみを使った十割蕎麦など多種にわたります。当店の全粒粉の十割蕎麦は一番粉から二番粉、三番粉、四番粉、五番粉を全て使い込んだ全粒粉の水ごね十割蕎麦です。云々、云々・・・・・・・・

はい、判りました行きます、行かせていただきます。という気分になる。それに文面からすると蕎麦は一日8食、せいぜい20食ぐらいしか作れないだろう。だからこそ高い価格なのか。HP上の写真だと隠れ家っぽいし、楽しみだ。

しかし、三番粉までは他店の品書きにその名を見かけたことはあるが、四番、五番は初めてだ。これはかなり野趣あふれる強い蕎麦なのだろう。四番、五番まで使い込んで、食感、喉越しは大丈夫なのだろうか?

諏訪ICを降り、諏訪大社上社に向かう。諏訪大社上社の東参道側鳥居から100mの位置にある。一日に供する蕎麦の数が心配で開店に合わせて到着する。

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幟がいっぱいだ、店はこじんまりとしている。わりと新しいようだ。

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入り口前の看板が無言の圧力をかける。これを見て引き返す人も多いだろう。もり蕎麦一品のみの店と高らかに宣言し、1500円というインパクトを与える。これで平然としている人は、蕎麦好きか余程の無神経か、セレブだけだろう。(尤もセレブが盛り蕎麦など食べないか)

”もり蕎麦、1500円”などという文字を見ると、逆に興味が湧いてしまう。普通の蕎麦の倍の価格だ。これで美味くなかったら詐欺である。無論店主も承知だろう。ならば食べさせていただこう、1500円の蕎麦を!という気分なのだ

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暖簾にある文字は”そ”?、花なんだろうな、きっと。

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開店と同時だから誰もいない。内装は蕎麦屋というより山小屋風でウッドが多用され、高原のペンションの食堂という感じだ。テーブル、椅子もしかり。BGMは松任谷由美がエンドレスで・・・・。ご趣味なんですね。テーブルの上のマットも蕎麦屋とは思えない。洋食屋さんに居るみたいだ。蕎麦ではなくハンバーグランチでも注文しようかという気分になる。

ご主人が来て心配そうに言う”うちは盛蕎麦しかありませんが大丈夫ですか?”と。聞けばやはり看板をみてUターンしてしまう人が多いそうだ。そりゃそうだ。

この店は昨年の冬に出来たばかりという。蕎麦は日に8食から16食しか作れず、それゆえに1500円になってしまうそうだ。手間隙かかって16食で、そこから利益をキープしようとすると価格は高くなるのは当たり前だ。でも、自分の大雑把な計算では1500円だと赤字なんだが・・・。

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茶と山葵の葉の炊いたのが出される。山葵は好きだが、山葵の葉も大好きなのだ。クレソンみたいな感じで、とても美味しい。苦味と辛味と香りが素晴らしいから。とくに清涼感ある香りは最高だ。この炊いた山葵の葉も清涼感が鼻に抜け、喉にほのかな苦味が残しながら喉の奥に消えてゆく。美味しい。

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 一応、品書きはあった。必要ないのでは?箸は割り箸ではない。これは好感が持てる。

割り箸の質にもよるのだろうが、割り箸だと口に入れたときに箸の匂いを感じる。その匂いが邪魔で、蕎麦の香りが味わえない。また、口に入れたときに感じる割り箸の味も邪魔だ。だから割り箸が出てくる店は、蕎麦を食べる前に茶の中に割り箸の先を入れ、十分に湿らせておくのだ。こうすると割り箸から出る匂いや味が少なくなる。

汁と山葵が来た。山葵は本山葵だ。嬉しい。

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すりおろそう。する度に山葵の香りが立ち込める。一寸舐めてみると香りが口いっぱいに広がり、鼻に抜けた辛味が涙腺を刺激する。たまらない!最近まともな山葵にありついてなかったから。

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少しすりおろして、残りはそのままかじろう。

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かなり存在感のある蕎麦である。細いのに存在感がある。一番から5番まで使った蕎麦は色が黒く、見るからに力強い蕎麦である。蕎麦のみで啜る。なんという香りだろうか。素晴らしい香りが口のなかに一杯に広がる。十割蕎麦で啜ったときから香りが立つ蕎麦は初めてだ。4番5番まで練りこんで香りが強くなっているのだろう。咀嚼すると甘みが増してくる。しかも食感がよい。十割で強い蕎麦、店によっては食感が悪いのもあるが、4番粉5番粉まで使用してこの食感、素晴らしい。しかも喉越しも問題ない。蕎麦のみで食べても問題ない味わいで、油断すると蕎麦のみで啜り続けて食べきってしまいそうな程、香りがいい蕎麦である。

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表面は粗いが喉越しはいい。しかも香りが高く食感も心地いい。1500円の価値はある。そうだ、汁、汁を忘れていた。汁を口に含む・・・・・・・・なんだ?これは???。塩が強い。でも汁自体は薄いのだ。塩が強い薄い汁。甘み、コク、旨味が少ない。ダシの香りと塩気のみだ。これは好みではない。ダシの香りは感じるが旨味がなく、コクもない。こんな汁にあの強い蕎麦は無理だろう。一応蕎麦を汁に浸けて食す。ダメだ、完全に喧嘩している。汁が蕎麦の味を引き出さず、それどころか拒絶している。汁の味に調和がなく、各味がバラバラになっているような感じだ。これでは1500円の価値は無い。蕎麦に汁を少し浸けて啜ると、汁のコク旨味がなく、また味が薄いため物足りない、また汁によって蕎麦の香りも隠れてしまう。汁を多めに浸けて啜ると、塩気が強くどうしようもない。どのように扱ったらよいのか判らない汁だ。ふとテーブルの端を見る。

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おお、塩だ。塩がある。この蕎麦に粗塩かけて食したら美味いだろう。さっそく試す。美味い。甘みと香りがより引き立ってくる。結局ほとんどを汁無しで食した。蕎麦は美味しかったが、汁が残念だ。ここまで特徴のある蕎麦だけにもったいないと思える。

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ティーポット?ではなく、蕎麦湯である。蕎麦湯はあっさりとしていた。

ここの蕎麦をもう一度食べたいと思う。しかし、汁はいらない。この蕎麦、いっそ辛味大根の絞り汁に味噌を溶いて、それに浸けて食べたら美味しいだろう。そう、おしぼりの汁にも決して負けない、いや、むしろ引き立てあうだろう。そう思える。

残った山葵をかじりる。口の中が清涼感で一杯になる。強い蕎麦だった。山葵をかじった後も喉の奥から蕎麦の香りが立ち上ってくるようだ。

 

 

 

 

 


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しっかりした噛み応えと香り立つ蕎麦 諏訪の蕎麦2 手打ちそば処 福よし [信州の蕎麦]

今日は再び諏訪。今週は諏訪、館山、諏訪と行ったり来たり、疲れる。
前回の諏訪では好みの蕎麦にありつけなかったが、さて、今回はどうか?
早めに家を出て、諏訪で昼ご飯としよう。
今回は諏訪インター近く、諏訪大社上社の周辺で探してみる。
地元ローカル誌の”くら”を開く。そのなかで”福よし”が良さそうだ。
諏訪インターから2分(車で)、諏訪大社上社から1分とある。
地図をたよりに走るが見つからない。諏訪大社付近は祭りの準備の真っ最中で、何か町中に高揚感が漲っている。
諏訪大社上社の付近を何度も回るが見つからない。
30分程探した。雑誌の地図がどうにも判り辛い。しかも会社の車にはナビはない。諦め、せっかく来たのだからと諏訪大社上社に参拝し、客先へ向かうことにする。
最後に何気なく一本違う道を走ってみる。と、電柱に看板が。”信号右折350m”とある。見つかった!
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外観はいかにも蕎麦屋といった風情。
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室内はテーブル席が3、後はカウンター。手頃な大きさだ。カウンターに座る。
品書きは全て壁書き。セイロ780円の大盛り(300円増し)を頼む。
ここの蕎麦は県内産の蕎麦を石臼挽きした蕎麦だそうだ。
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茶はほうじ茶。漬け物が一緒に出される。
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見た目、ボリューム感のある盛りである。
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蕎麦は細くはない、存在感のある太さである。
表面は艶やかで、期待できそうだ。
早速手繰る。蕎麦の香りがきた。咀嚼すると、確かなコシとムッチリした噛み応えの先に甘味が溢れ出す。
んー、美味い。蕎麦の香りと甘味、これを味わいたくて蕎麦を食べに来るのだ。これらが無い蕎麦は悲しい。
今日は当たりだ!蕎麦の喉越しは良い方ではないが、つっかかる事は無い。これくらいが好みだ。喉越しが良すぎると喉の奥に勝手に飛び込んでしまい、蕎麦の甘味を味わう事ができない。
十分な甘味と香りの蕎麦に、つい何度も蕎麦のみで手繰ってしまう。
汁を忘れるところだった。
汁を口に含み味を確認する。
甘い!甘さが強すぎ、酸味、旨味、塩辛さが隠れてしまっている。
濃さは薄すぎず、そのまま飲み下せる程度の濃さで良いのだが、何にしても甘い。
後口に甘味が残ってしまう。当然、味の印象はぼやけ過ぎである。
蕎麦を汁に付けて手繰る。
甘い!口の中に充満した甘味が消えると蕎麦が顔を出す感じだ。
蕎麦を汁に付けるか付けざるべきか?悩む。
個人的には正直なところ付けない方がいい。付けなくても蕎麦の香りと甘味は十分にあるのだから。
尤もこれは好みの問題だ。甘い汁が好きな人も多いのだろう。
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薬味。これはちょっとどうかな?山葵に香りは少なく辛味だけが飛び出ている。
葱は刻み方が一寸馴染めない。何となく中華スープに入っている葱のようだ。
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蕎麦湯。
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蕎麦湯はこってりとした蕎麦湯だった。
蕎麦は香り、甘味があり、コシ、噛み応えも満足な逸品だった。
が、汁は甘過ぎだ。この蕎麦をキリッと締まった汁で食してみたいものだ。



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薄い汁に飽きる 諏訪、岡谷の蕎麦 石挽きそばや わかば [信州の蕎麦]

今回の出張は諏訪。信州に来た以上蕎麦を食べずに帰られない。
が、今回は月曜の夕方に到着した。この時間では蕎麦屋は閉まっている。
では火曜日の昼といきたいところだが、残念ながら客先は南諏訪付近だ。昼に諏訪まで戻る事はできない。
今回は無理か、と諦めていたが・・・・。
何と仕事が急遽一旦中断となった。
今は11時だ!これなら諏訪に戻って蕎麦を食べられる。
客さんとの打ち合わせもそこそこに客先を飛び出す。
さて、何処に行くか?これが問題だ。
今後諏訪エリアにくる予定を考えると、諏訪IC付近なら来られそうだ。だが、岡谷付近は可能性が少ない。
となれば、今回は岡谷付近にしよう。岡谷となると何処に行くか?信州のローカル誌”とら”で調べる。
”あきしの”か?”わかば”か?悩んだ末”わかば”にする。
岡谷ICを降り、20号線を諏訪大社下社方向に向かう。途中目印の橋の信号を左折し細い道をゆく。
辻を一つ越えると”わかば”はある。
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室内は入って左側に座敷、右側はテーブル席だ。
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今日も4月とは思えない程寒い。4月も末なのだが。暖かい蕎麦茶が嬉しい。
盛り800円の大盛り(200円増)を頼む。
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結構大盛りだ。大盛りといっても????な量の蕎麦屋も多いが、ここははっきりとした大盛り。
若干の透明感がある蕎麦で、表面には細かい星がある。
さっそく手繰る。蕎麦のみを啜って・・・・。
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香りは少ない。咀嚼しても甘味は増してこない。
半分意地になって咀嚼するとほのかに甘味を感じる。
が、総じて水っぽい蕎麦だ。味わいが薄い。
また、蕎麦の太さは一定ではない。
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汁の味を確認しよう。
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汁を口に含む。
!薄い!ダシは効いているが味が薄い。甘味、酸味は薄く、塩辛さは微塵も無い。
そのまま何の抵抗も無く飲みくだせる濃さだ。
コクが無く、ダシの味のみ感じる。味が薄く、”締まった味”とか”ぼやけた味”とかの判断もつかない。
蕎麦を汁に付けて啜る。
汁に付けても蕎麦の甘味が増す事は無く、相変わらず味わいは薄い。
大盛りにした事を後悔してきた。味が薄くて飽きてきたのだ。
山葵で変化を付けよう。
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・・・・・・山葵が少ない。葱もしかり。
飽きてきたが完食した。いやはや、本当に飽きた。蕎麦が水っぽく、なおかつ汁が薄いせいで味に飽きてしまう。
蕎麦湯。
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蕎麦湯はとろっとした蕎麦湯だった。

ここまで来たついでに諏訪大社下社春宮に行く。
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秋宮とは又異なった趣である。緊張感と静寂、小さいながらも凛とした空間。
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境内にある巨木は言われようも無い、鳥肌が立つ程の存在感があった。

この後は秋宮横の新鶴で塩羊羹、これは諏訪に来た以上お約束。
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今回は諏訪大社煎餅も
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ピーナツ煎餅なのだ。食べ始めると止まらない系なので注意が必要。






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富士山のごとくそびえる蕎麦 佐久の草笛 [信州の蕎麦]

会津の後は長野佐久へ
蕎麦をガツンと食べたくなり佐久の草笛に行く。
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迷わず大盛りのもりを頼む。
店の人が尋ねる”お客さん前に頼まれたことありますか?当店の大盛りは量が多いので、初めての方は中盛りをお勧めします”と。
たしかに量が多いのである。蕎麦は桶に入ってくるが、富士山のごとく山に盛ってある。
最初に注文したときはずいぶん上げ底だと思い、箸を桶に差し込んだ。
???箸がずぶっと底に到着。上げ底じゃない!全部蕎麦だ!と感激した覚えがある。
以前に完食した旨を伝え、蕎麦の到着を待つ。
運ばれてきた蕎麦を間髪いれず手繰る。
時間をかけるわけにはいかない。延びれば蕎麦は増殖しフィニッシュが難しくなる。
蕎麦は喉越しがよいタイプではあるが、腰があり、顎は疲れる。
薬味はネギ、山葵、大根おろしが付いてくるが、最初は汁のみで進める。
あいだあいだに山葵を舐めながらひたすら蕎麦を手繰る。
何も考えてはいけない。ひたすら蕎麦を手繰るのみである。
半分を過ぎたあたりで一本目の汁がなくなり、二本目の汁を使う。
(汁は二本ついてくる。別に二人で食べるわけではない。)
ただ無心に蕎麦を手繰る。顎が疲れてきた。途中勢いあまって二度ほど頬に肉をかんでしまった。
底が見えてきた。しかし気を抜いてはいけない。完食するまで、ただ無心に手繰る。
汁には何も入れずに食べた方が完食しやすい事は過去の経験で学んだ。
何となく、TVでよくやっている大食い大会に参加しているような気分になれる。
完食した。そば湯を飲みながら膨満感でいっぱいの胃に至福のひとときを感じる。
昼に食べた後、夕飯がいらない程に腹が膨れる。
聞けば1Kg超あるそうだ。
ガツンと蕎麦を食べたくなった時はこの蕎麦。



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