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自家栽培粉で打つ力強い蕎麦 御殿場の蕎麦2 手打そば処 小羽根山 [静岡の蕎麦]

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甲府、諏訪出張からの帰り道、御殿場界隈の蕎麦を楽しむことにした。
今日のターゲットは小羽根山
138号を走ると道脇に小さな看板がある。矢印に従い曲がり進む。
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大きな農家の前に再び看板。

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家の横に蕎麦屋としての入り口がある。

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室内はこじんまりとした板間で4卓ほどしかない。
蕎麦はセイロか田舎そばでどちらも二八である。
特筆は田舎そば、自家栽培の蕎麦を使用している。つまり御殿場蕎麦。
これは珍しい、田舎の大盛りを頼む。
せいろ、田舎ともに740円で、大盛りにすると950円になる。

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蕎麦茶を飲みながら蕎麦を待つ。エアコンは無く、窓が解放されている。
窓からの風が風鈴を鳴らす。
風鈴の透明な音が涼風を呼ぶ。

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蕎麦が運ばれて来た。しっかりとした太さの力強そうな蕎麦だ。
山葵は嬉しいことに自分で擂りおろす山葵だ。

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蕎麦を手繰ろう。太く力強い蕎麦を力を込めて啜る。
蕎麦の香りが力強く感じる。噛み締めると摺り合せる奥歯から香ばしい蕎麦の甘味が滲み出る。
噛みごたえもムッチリとして美味しい。
ただ、長さがマチマチだ。極端に短いものも多かった。

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山葵を擂りおろす。爽やかな香りが広がる。
箸の先に付け舐める。
窓からの涼風のような爽やかな風が鼻に抜ける。
薬味には辛味大根と葱もある。

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汁を試す。
口に僅かに含み味を確認する。
ちょっと不思議な感覚だ。ワンテンポ遅れて味がくるのだ。
舌の上に乗った汁はまるで何かに包まれているように味がストレートに来ない。
そのあと、ワンテンポ置いて味が盛り上がって来るのだ。
ダシの香りは十分にあり、辛口の汁は軽く爽やかさを伴っている。
包み込むような甘味が味をワンテンポ遅らせるのだろうか。
しかし甘味は強くなく、後口に残らない。

蕎麦を汁に付ける。
力強い蕎麦は汁に付けると更に甘味が増す。
喉越しよく啜ることはかなわない田舎そばだ。一箸一箸摘み手繰る。
しっかり噛み締めて味わう。
良く咀嚼しながら時間をかけて味わう大盛り田舎そば、十分な量だった。

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蕎麦湯はサッパリタイプだ。

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残った山葵、どうするか?擂りおろした分は蕎麦湯に溶いたが、残りの山葵をそのままにするのは勿体ない。
そのままカジってみる。
美味い!




静岡県御殿場市柴怒田375
☎0550-89-0764



******** おまけ ********

家に帰ったらダニングテーブルの上にクロスケが大量発生していた。
捕獲され袋に入っている。

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当初はもっと沢山並んでいたらしい。

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娘とその友人達にかなりの数が補食されてしまったとか。

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捕獲前のクロスケも僅かに残っていた。逃げたくて涙目になっている。


何を思ったのか奥さんはこの暑いのにチョココーティングパンを作った。
表面が乾かない、チョコが垂れるとパニック状態で、扇風機で風を送って乾燥していたらしい。
エアコンつけなよ・・・・・。





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裾野 古民家で寛ぐ。極太蕎麦の香りを満喫 蕎仙坊(再訪) [静岡の蕎麦]

裾野への出張に来た以上、ここは外せない。蕎仙坊。
この店は客先から5分の所にある。12時から行っては混んでしまう。ここは開店と同時にいきたいところだ。昨日からの仕事のなか、今日の蕎麦に合わせたスケジュールをたて、仕事をこなす。
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看板がある小道を入って行く。
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ようやく到着。古民家の建物だが、母屋と馬屋が一体となったL字型の家、つまり曲り家様式の建物である。
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中に入る。入り口につながる部屋には囲炉裏があり、満席の場合この部屋で待つ。
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客室は板間と座敷があり、結構広い。大きな家だ。
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板間から見える庭には野鳥が餌付けされており、いろいろな野鳥を見る事ができる。
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座敷は広く、何か懐かしささえ感じる造りとなっている。
まず茶が出てくるが、緑茶だ。
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若干の違和感もあるが、緑茶もたまには良い。
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さて、何にするか。捲り辛いお品書きを見ながら、二色盛りの大盛り(合計1050円)にする。
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まずは薬味。山葵は美味しい。さすが静岡だ。大根おろしは普通の大根。辛み大根だったらもっと良いのだが。
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蕎麦を待つ間、待ちきれず汁を確認する。
薄めの汁だが、甘みが強めである。が、後口に残るような嫌な甘みではない。
魚の香りは強めで、酸味も感じる。
正直なところ、自分の好みとは方向が違うのではあるが。。。。しかし、ここの蕎麦にはこの汁が実に合うのである。
蕎麦が来た。
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二色盛り。田舎切の太さが目立つ。
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まずは細切から食す。蕎麦のみを手繰りすする。
この細切だって十分太い。実にかみごたえがあり、十分な咀嚼が必要だ。噛み締めるたびに口の中に蕎麦の香りが広がる。
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次に田舎切。蕎麦のみを手繰りすする。。。?というかすすることができない。
箸で口の中へ運び入れるといった感じである。
この太さは何度見ても驚かせられる。
奥歯に力を入れて咀嚼する。この香りはなんという事だろう。そばがき食しているみたいだ。
ただ、顎が疲れる。
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割り箸の太さと蕎麦の太さが一緒である。
今度は汁を付けて食す。汁の香りと甘みが蕎麦の香りと渾然一体となって喉の奥へ消えてゆく。
強めの香りと甘み。しかし、ここまで強い蕎麦には必要な味なのである。
強い汁でないと強い蕎麦に対抗できない。この蕎麦にはこの汁。
細切りの場合は汁を少し付けてすすり、田舎切りの極太の場合は汁に浸して口に運ぶのである。
田舎切りは汁に浸しても蕎麦が負けない。いや何とも強い蕎麦である。
蕎麦というものはこうも力強いものだったのか。
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蕎麦湯はすっきりとした口直しに最適な蕎麦湯である。
蕎麦湯を飲みながら窓の外の野鳥を観察する。こういった古民家というものは実に寛げるものだ。
寛げる空間と蕎麦。最高である。
昨日の草季庵の書院造り様式では寛ぎの中にも凛とした空気を感じたが、今日は凛としたものは感じない。
これが同じ古民家であっても農家曲り屋様式と書院造り様式の差なのであろうか。
今日は何となく、田舎の爺さんの家で寛ぐような気分さえ感じる。

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御殿場の蕎麦 書院造り様式の空間で食す 手打ち蕎麦 草季庵 [静岡の蕎麦]

今日の出張は裾野であるが、以前より気になっていた御殿場の草季庵に行ってみることにする。
東名を一気に走り目的地一個手前の御殿場でおり、246を沼津方面へ進む。
目印のタイヤショップの交差点を曲がると畑の中にそれはあった。遠目にはログハウスにも見える。
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開店は11時30分から。まだちょっと早い。店の周りをを散策。
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古い民家、趣があり、書院造り様式とでもいうのだろうか。
外を散策していると暖簾がかかった。開店だ。中へ入る。
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茶が出される。んっ?色が茶じゃない?こっこれは蕎麦湯だ!
何と最初に蕎麦湯である。意表を付かれ戸惑いながらも口に含む。口の中に蕎麦の香りが広がり。否が応でもこれから食す蕎麦への期待が高まる。何を頼むか。
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蒸籠か?いや、しかし、おしぼり蕎麦があるではないか。長野の千曲付近でしか食べた事が無い大好物の一品だ。しかし、ここは静岡だ。ここで本物にであえるだろうか?
不安を感じながらも気になり、でも蒸籠を頼む事にする。だが、店の人の何になさいますか?の後、思わず”おしぼり蒸籠の大盛り”と答えてしまった。やはり大好物の一品。頭は疑問を感じていても体は正直に答えてしまう。
期待と不安を抱えながら蕎麦を待つ。
待ちながら店の中を観察。たしかにこれは書院造り様式というのだろう。間違いは無いと思うが、専門外なのでよくわからない。
しかし、何と言うか、寛げる気分になれる。寛ぎながらも凛とした心持ちでもある。
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障子越しに差し込む柔らかな光に蕎麦湯の湯気が反射し乳白色の帯となって立ち上がる。
奥の間の雪見障子の硝子から見える冬晴れの光の中に立つ竹林の緑。
何とも癒される気分である。この不思議な空間の中、その汁はやってきた。
そう、辛み大根のおろし汁である。
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信州味噌と葱が添えられる。汁の器に中を見て驚いた。
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色がピンクがかっている。こっこれは、千曲の”つる忠”の汁と同じ、まさに本物の長野千曲のおしぼり蕎麦だ。
汁を口に含む。鮮烈な辛みが口の中を駆け抜ける。と、あとから何とも形容しがたい甘みを感じる。
蕎麦が待ち遠しい。辛み汁は絞り立てが命であり、時間とともに辛みが抜けてしまう。
蕎麦がきた。
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細打ちの香りが高い蕎麦である。鼻を近づけ香りを楽しむ。
まずは蕎麦のみを手繰る。蕎麦の香りが立っている。見事な蕎麦だ。
おしぼり蕎麦は辛み大根の絞り汁に味噌を溶く。
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この味噌の案配が要である。少ないと辛みのみがたってしまい、味噌を入れすぎれば甘くなり過ぎ、ぼやけた頼りない味になってしまう。少しずつ味を確認しながら味噌を溶く。
そして味噌の案配が決まったとき、その汁は蕎麦を最大限に引き立て、他のどの汁にも引き出せない領域にまで到達するのである。
蕎麦を汁につけ手繰る。鮮烈な辛みが蕎麦の香りを引き立て、味噌の甘みが甘美な余韻を残す。
これだ!これが食べたかったんだ!
おしぼり蕎麦は汁に味噌を溶くが、味噌でも甘みが足らない場合、蒸籠のつけ汁を少量加える。(店に寄っては鰹節が添えられる場合もある)この店でもつけ汁が添えられた。
自分の好みでは使用しないが、今回、初めての店であり、つけ汁の味を確かめるために空になった蕎麦湯の器に入れ舐めてみた。
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香りは強すぎず、酸味を感じるも丸みがあり、コクの加減もよく甘みものこらず、塩加減もよく汁をそのままでも飲める。そしてキリッと締まった凛とした汁であった。
もっとこうだったら好みなんだが。。。。といった言葉が出ない。
蕎麦をこのつけ汁につけすする。見事なバランスである。蕎麦の太さ、香りと汁の強さ加減がバランスしている。
いま、自分の中で蕎麦の基準が明らかに変わった。いまここに一番好みな蕎麦が現れたのだ。
蕎麦をおしぼり汁に戻し、一気に手繰る。うまい。時間が許せば同じものをお替わりしたいぐらいだ。
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蕎麦湯が今度はポットで出てきた。
最初に出た蕎麦湯と同じ濃さで後味はサッパリとした、口直しに丁度良い蕎麦湯である。
蕎麦、汁、空間、すべてにわたって満足した。
ふと障子を僅かに開けてみる。
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冬晴れの凛とした透明な日差しが眩しかった。
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極太の蕎麦 蕎麦の香りを満喫 裾野の蕎麦仙坊 [静岡の蕎麦]

東名裾野で降りて工業団地の側へ曲がり突き当たりのT字を右折。
しばらく走ると右側に蕎麦仙坊の看板が。
しかし、店は見えない。細い道がありここに入る。
小さな橋をわたり、隠れ家のごとく店は姿を現す。
最初にこの店の看板を見つけたとき、正直なところ看板を認識してから実際に店にはいるまで3分は思案した。
隠れ家の雰囲気で敷居が高く感じたので。
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古民家の店構はなかなかいい雰囲気を醸し出している。
入り口からすぐは待ち合いの部屋になっているが、ここの囲炉裏の部屋もよい。
ここは開店と同時がお勧め。すぐに行列ができてしまう。
蕎麦には細切りと田舎(極太)がある。
以前は、二色盛りをたんのんだが、極太の田舎はとてもすすれる太さではない。
それ以降は、細切りの盛りと田舎のかけを注文している。
まず最初に細切りの盛りを盛ってきてもらう。
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まずは蕎麦をそのまま...
蕎麦はほのかに緑がかり、喉越しもよく、蕎麦の香りも高い。
そして汁を口に含む。
汁も濃いめでコクがあり、香りも蕎麦の香りを邪魔しない。
汁には何も薬味は入れず、蕎麦を汁につけ手繰る。
蕎麦の香りが広がり、咀嚼するうち汁の味が加わる。
細切りがなくなるくらいに田舎のかけがやってきた、
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(ちょっと食べ進んだ状態)
いや、太い。割り箸の太さに負けない。
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どうた!といわんばかりの太さの蕎麦を口に運ぶ。
もはや、”手繰る”とか”すする”とかいった表現は適切ではない。
箸で蕎麦を口に運ぶといった感覚である。
固い極太の蕎麦を強く噛み砕く。
噛むほどに蕎麦の香りが口の中に広がる。
まったく、蕎麦食べているのか、そばがき食べているのかわからなくなるくらいの蕎麦の香りを感じる。
極太で固い蕎麦は確実に顎を疲れさせる。顎の力の弱い人にはきついとおもう。
食べながら窓の外をみる。野鳥が多く遊びにきて実に癒される。
食べ終わった後外に出ると雷鳴が轟いていた。???晴れてるのに???
そのうち細かく発砲音も。そうか、自衛隊の戦車砲と小銃の音か!演習場の音もよく聞こえる。


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