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一杯目ブログの最後を飾る蕎麦 深谷の香り高き蕎麦  そば遊歩 [埼玉の蕎麦]

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仕事も通常の業務形態に戻り出張の許可も出て蕎麦を楽しむことができるようになった。今回の出張は熊谷・深谷地区だ。花園ICを使うから秩父から深谷にかけてがターゲット。

今回の蕎麦屋選びは特別な意味がある。何故なら一杯目ブログの最後を飾る蕎麦なのだ。何処にするか、悩みながら現地に向かう。

このエリアで一番のお気に入りの遊歩に決めた。決めた理由は八ヶ岳山麓の十割蕎麦の香りと汁のバランスが素晴らしいから。

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開店前に到着、車の中で仕事電話をしながら開店を待つ。暫くすると御主人が開店を知らせに来てくれた。

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さっそく中に、中は4卓とカウンターで左程広くない。

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品書き、日曜日と月曜日は限定の田舎蕎麦がある。以前食べた時に感動した記憶が。その記事はここ。そして、火曜日から土曜日には荒挽きが限定となる。荒引きを試した記事はここ。

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やはりセイロ(750円)を頼んだ。おかわりは荒挽き(おかわり蕎麦550円)で。

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ここの蕎麦がきはお勧め。リーズナブルに提供してくれる。品書きに書いてあるようにギリギリの低価格と思う。今回はパス。何故なら品書きに気になる甘味を見つけていたから。

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茶が出されるが・・・・前回と違って蕎麦アラレが無くなった。これは残念なことだ、とても好きだったのに。

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今日座った席は雑誌棚の側、雑誌に目をやると・・・ご主人はバイク乗りなのかな。これはBMW乗りで間違いないな。乗らない人間は買わない雑誌だ。

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まずはセイロから・・・

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蕎麦を啜ると・・・・素晴らしい!香りが蕎麦と一緒に口の中に飛び込んでくる。咀嚼すれば甘味が口いっぱいに広がる。喉の奥に送りこむのが勿体ないと思うほどの香りと甘味・・・今確実に至福の中にいる。このまま食べ続けたい程だ。決して細いとは言えない十割蕎麦は喉越しが良いとは言えないが、太さがある分力強く香り高く甘味も多い。そして蕎麦を噛み切る時もしっかりとしたコシを感じる。

しかし不思議だ。一体蕎麦の何が違うのだろう。啜った瞬間に香りが立つ蕎麦もあれば咀嚼するまでは香りが出ない蕎麦もある。甘味が力強く溢れる蕎麦もあればほんのりと出てくる蕎麦も。粉の違い?打ち方?いずれにしてもここの蕎麦が好みだ。思えば八ヶ岳山麓産を銘打った蕎麦で気に入らなかった蕎麦はなかった。この産地の蕎麦が好みと確信した。

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汁もしっかりとした汁で太打ちの蕎麦にも負けなかった汁だ。実にしっかりした汁で力強く輪郭もくっきり。無論濃いわけではない。塩気、甘味、酸味が調和し味をさらに盛り上げている。

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蕎麦を汁に浸けて啜る。蕎麦の半分ぐらい浸けるのが丁度いい。蕎麦の甘味がさらに強まる。食べていて嬉しくなる。

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薬味には辛味大根に山葵、そして綺麗にされされた葱。山葵の香りは良く、辛味も強すぎない。辛味大根を食べながら蕎麦を食べ進む。そしておかわりの荒挽きを。

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以前食べた荒挽きをり荒さが進んでいるようだ。

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以前食べた時より蕎麦の表面が荒く野趣溢れている。しかし長さがなく短めだ。前は長さがあった。

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蕎麦のみを啜ってみると・・・・おぉ!何という香り!以前食べた荒挽きはセイロの方が香りを感じたが、今回の荒挽きは香りが溢れている。挽き方を変えたのかな。それ故、蕎麦の長さがキープ出来ないのかな。荒挽きでここまで気に入ったのは初めてだ。いつも荒挽きは”やはりセイロの方がいいな”で終わる場合がほとんどだったから。

汁を浸けてみる。汁は蕎麦に負けない。そして蕎麦もしかり。互いに引き立て合っている。良いバランスだ。

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窓を見ると・・・素敵な置物が。やはりご主人はバイク乗りだな。

やはりなんか甘いものが欲しい。甘いものは・・・・

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ほー、蕎麦ジェラート、蕎麦焼酎と返しが入っているって!一体どんな味だろう。

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でも、やっぱりこれだね。チーズケーキ。蕎麦チーズケーキだそうだ。早速頼んでみるが・・・・今日は無いとの事。なんと解凍するのを忘れたとか。残念。

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ならば蕎麦ジェラートだ。

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揚げた蕎麦の実がジェラードに乗る。

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蕎麦の香りと甘味を期待したが・・・・酒が強い気がする。

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返しの味も良く判らなかったな。酒の味ばかり感じて。でも美味しかった。


 

そば遊歩
埼玉県深谷市国済寺493-1 

Tel : 048-575-2827

昼の部:午前11時30分~午後3時30分(売り切れ仕舞いの場合あり)

夜の部:午後5時30分~午後7時30分(都合により休止、売り切れ仕舞いの場合あり)

 

店のこだわり

品書き 

 

 

 



                 ***  引っ越しのお知らせ ***
いつも本ブログ、しろたま さる1号の蕎麦と甘味の探求記録にご訪問いただき有り難うございます。
本ブログの容量が1Gに達しましたので(2杯目)しろたま さる1号の蕎麦と甘味の探求記録を開設いたしました。
平成23年4月1日より2杯目に記録してまいります。
本ブログ同様、2杯目も宜しくお願いいたします。
2杯目
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(2杯目)しろたま さる1号の蕎麦と甘味の探求記録のなかの埼玉の蕎麦の記事は→ここ

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蕎麦湯飲み放題? 力強い十割蕎麦を味わう 深谷の蕎麦2 十割蕎麦・地粉うどん 麦香素 [埼玉の蕎麦]

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今回は熊谷で仕事。その帰りに140号線を花園インターに向かって走っていると気になる看板がある。

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十割蕎麦の看板。いつもは昼ご飯のタイミングと合わないのでスルーせざる得なかったが、今回は狙ってタイミングを合わせた。
看板のある交差点を右折して直ぐに右手にお寺が見える。
さらに奥を見ると・・・・・

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寒々とした冬の木々の奥に幟が・・・・

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ここか、入り口を開けようとするが開かない。
おかしいな?開店時間は過ぎているし暖簾もでているが・・・・・
仕方ないから付近を見渡すとお寺の紅葉が秋の名残。

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あたりは冬模様のなか小屋の前だけが秋の名残り

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見事に紅いな・・・・

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藁葺きの屋根と紅葉はあいますね。
おっと蕎麦屋に戻ろう。

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蕎麦屋の入り口の木の枝には・・・・・哀れなトカゲが。
百舌鳥の仕業かな。

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ふと見ると入り口の横には干し柿が・・・いい雰囲気だ。
開店したようだ。聞けば不足したものがあって買い出しに行っていたらしい。

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中はテーブル席が2卓、奥は座敷。カウンターもある。

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品書きを確認。尤ももう決まっている、十割だ。
ただ価格が1200円、いくら十割といっても高めなプライスだ。
蕎麦は太めと記載がある。

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二八は700円だ。大盛りの上があるのが興味深い。
十割の1200円という価格は二八が700円であることを考えると割高に思える。
きっと蕎麦粉も違うのであろう。(聞くのを忘れた・・・・)

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十割についての説明はあったが二八については無かった。

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地粉を使った饂飩も美味しそうだ。

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箸は割り箸ではない。良い事と思う、別に不都合は無い。

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その他メニューは壁に。
十割セイロを頼んだ、例によってホテルで朝ご飯を食べ過ぎていたので並み盛り

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おからサラダと掻き揚げがデフォで添えられる。
蕎麦を手繰る。。。軽く啜れないから力を込めて啜ると即座に咀嚼してしまう。
途端、蕎麦の香りと甘味が溢れてて口の中が一杯になる。
美味しい、1200円も納得できる香りと甘味だ。
大盛りにしなかったのが後悔される。

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薬味は大根おろしと山葵。
大根おろしは水分がやや多い。山葵は香りを感じられない。
1200円の蕎麦でこの山葵は残念だ。むしろ無い方がいい。
大根は普通の大根。やっぱり辛味大根がいいな。

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汁を舐めてみる。
薄めの汁だ。辛さは感じなく、ダシの香りは高い。
甘味は後口に残らず優しくバランスが取れている、柔らかな味わいの汁であった。

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蕎麦は太めで、コシも十分。無論固すぎる事もなく噛み応えも心地よい。
蕎麦を汁に浸けてみる。
半分程浸けて啜る。が、どうもしっくりこない。蕎麦の香りと甘味が感じないのだ。
全部浸けて啜ると・・・・ダシの香りの奥に蕎麦の香りが表れ、そして蕎麦の甘味が溢れ出す。
中途半端ではいけないようで、汁を浸けずに啜るか、汁にどっぷり浸けて啜るかの何れかが良いようだ。

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蕎麦を啜りながら幸せな気分に浸っていると・・・・・蕎麦湯ですとポットが置かれた!!!
ポットの蕎麦湯は初めてだ。雰囲気も何もない、しかし思う存分飲める事は確かだ。
ポットが置かれ、蕎麦湯と説明を受けた時には笑ってしまった。

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蕎麦を食べ終わった。小鉢のサラダを食べよう。
まあ蕎麦だけではバランスが悪いしね。

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そして掻き揚げ。正直これはあまり嬉しくない。
何故なら胸焼けするから。どうも揚げ物は苦手だ。
また、天婦羅を蕎麦の前に食べてしまうと天婦羅の油が舌にまとわりついて蕎麦の味が判らなくなる。
それに蕎麦汁に天婦羅を入れると汁の味が変わってしまうのも問題だ。無論、汁にコクが加わるという効果もあるが。

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漬け物とブロッコリーWマヨ
正直なところ、蕎麦だけて良いのだけど。サラダも天婦羅もブロッコリー、漬け物も余分だ。
いろいろつけて1200円にするぐらいなら蕎麦だけで1000円の方が価値があると思える。

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さあ、蕎麦湯を飲もう。
ポットから蕎麦湯を注ぐ。濃すぎず薄すぎずの頃合いの濃さの蕎麦湯だ。
今日の埼玉は朝から寒い、お茶がわりに飲み続けた。体が実に暖まって嬉しい。




十割そば 地粉うどん  麦香素(ばっかす)

埼玉県深谷市上原570-1-1
☎048-583-6411
11:00〜14:00
17:00〜20:00
定休日 水曜日



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素晴らしい蕎麦の香り 長瀞の蕎麦 大さわ [埼玉の蕎麦]

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今日の出張は秩父。昼ご飯は当然蕎麦である。
今回は秩父市内ではなく、手前の長瀞の蕎麦を試そう。
花園ICを降り、R140を秩父方面に。
何時もとは異なり県道82号にはいる。

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良い景色だ、R140と比べて車が少ない。看板を頼りに県道82号から集落内に入る。  

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若干ぐねぐね曲がり到着。広い駐車場だ。

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店の前の景色。これは完全に隠れ家

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店の前にはパンダが・・・・何故?

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蕎麦屋?蕎麦屋とは思えないようなエントランス。

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暖簾はシンプルだ。

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暖簾をくぐると石臼がお出迎え。

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店の中は・・・・なかなかシックな空間。照明の度合いも落ち着けて丁度いい。
蕎麦よりコーヒーが似合うかも。JAZZが流れる。

品書きを確認しよう
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二色に確定だな。

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一品料理では蕎麦刺がそそられるが今回はパス。

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最後のページには拘りが綴られていた。
舞茸の天婦羅がおいしそうだ。

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茶と蕎麦アラレがだされる。二色盛りをオーダーした。

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汁と薬味が先に運ばれる。

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蕎麦を待つ間、汁を味わう。僅かに口に含み舌の表面に広げる。
辛口であるが喉が嫌がらない、僅かな酸味とシャープさを感じさせる辛口の汁だ。
甘味は口に残らない、コクは十分にあってダシの香りも高い。
なかなか良い汁だ。蕎麦への期待が高まる。
汁を舐め続ける。美味い汁で止まらないのだ。

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昆布の焚いたものと追加汁。
昆布は肉厚で美味しい。
汁が美味かっただけはある。ダシを取った昆布は立派だ。

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山葵を舐めて口中をリフレッシュ。
山葵が素晴らしい。量が少ないが多ければ良い物でもないか。
擂りたての本山葵だ。香りが柔らかで味も辛味がまろやかだ。
舌の上に乗せた瞬間、清涼な風に満たされる。
山葵、辛味大根を味わっていると蕎麦が運ばれてきた。
まずは細打ちから

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蕎麦を手繰る。啜った瞬間から蕎麦の香りが立つ。美味しい。
蕎麦は左程冷たくはない。冷やしすぎていないから香りを感じやすいかもしれない。
十割特有の喉越しを伴って喉の奥に入ってゆく。噛み応えもムッチリした食感で甘味が溢れてくる。
顎が焦るように咀嚼しようとする。早く噛みたがっているのだ。顎の上下と左右の動きが同調しなくなってくる。
同調が外れると・・・痛っ・・・・自分の頬の肉を咀嚼しようとしてしまった。
美味い蕎麦に出逢うと頬肉は傷だらけになってしまう。
汁に浸けて啜る。美味い。
汁に浸けないでも美味い、浸けても美味い。食べ方に悩む。悩みながら食べ終えた。

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蕎麦の表面は綺麗で細さも細すぎない。
細打ちを食べきったタイミングで田舎蕎麦が供される。すばらしい。
ありそうで中々ない。大概の店はこちら側の都合は無視で次が来る。

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細打ちよりは太いが太いというようなサイズではない。
細打ちが美味かったから期待が持てるぞ・・・・待ちきれないように手繰る。
蕎麦の香りが立つ。が、細打ちの方が香りが高いように感じる。
しっかりした噛み応えの田舎蕎麦を咀嚼すると力強い甘味が湧き出る。
汁に浸け啜る。田舎蕎麦は汁に合わせた方が美味い。

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何時もは細打ちより田舎の方を気に入るが今回は逆だった。
田舎蕎麦の表面を見ると細打ちより挽きが粗いように見える。
粗いから香りの立ちが遅いのかもしれない。

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蕎麦湯。こってりと。

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美味しい蕎麦湯でした。

蕎麦 大さわ
埼玉県秩父郡長瀞町大字岩田911
☎0494-66-3377
定休日;水&木
11:30-15:00
(夕方は予約要 17:00-21:00)



*********おまけ


店のまわりにキバナコスモスが見事に咲き誇っていたので思わずコンパクトデジカメで撮影

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食事の邪魔をするなと睨まれているような気がする。
コンパクトデジカメでも結構良く写るものだ。
ただ、彩度がキツいというのか発色が不自然な気がする。



*******************おまけ その2 ぱくりの月?


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高坂のSAで思わず購入。茶園の月。
丸いフワフワの菓子で萩の月という有名な菓子があるが、抹茶の味にしたぱくりかな?買ってみた。

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狭山茶の使用に拘ったようだ。

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萩の月より二まわり小さい。
色も当然違う。生地は似ているかな。

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中には小豆餡。食べるとしっとり、クリーミーな感じがする。抹茶カスタードも入っているような気がする。
小豆餡も美味しかった。
萩の月のパクリではないが、〜の月という名前だと萩の月を連想してしまう。

最近のSA土産の品々、意外と美味しいものがある。
しかも、そのSA限定だったりして希少性もあったりする。バラ売りと箱売りがあった。
今度箱で買ってみようかな。







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隠れ家の蕎麦屋 透明感ある蕎麦に優しい汁 秩父の蕎麦7 和味 [埼玉の蕎麦]

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今日も出張。関越道の花園ICで降りた。予想外に環八が空いていたので時間もまだ早い。
昼ご飯はちょっと足を伸ばしてみよう。
まだ秩父の浦山ダムの先は開拓していないのだ。
140号線を走り、浦山ダムを越す。目的地は和味。大体の場所はMAPFANで調べてある、記憶を頼りに進む。
たしか駅があって、・・・・行き過ぎたか?だんだん不安になる。もうしばらく走ってUターンしてみるか、と思い始めた頃看板を発見した。
ここからさらに1kmか。140号から右折したものの道は狭い。
途中渓流まである。車の窓を開ければ森の香りだ。
道は細く、枝分かれしているが要所要所に看板があり迷う事はない。
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到着。まだ11時を過ぎたところで開店したてだ。当然最初の客となる。
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店内はテーブル席と座敷がある。
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品書きを確認する。
お勧めは和味膳(1680円)とあるが、三歳天婦羅、おこわ、蕎麦豆腐、デザートがついている。
平日の昼ご飯、そんなには要らない、蕎麦だけでいい。
セイロ(730円)を頼む。
品書きには大盛りが無い旨と足りない場合はセイロをおかわりで、と記載してある。
サイドメニューに蕎麦豆腐(100円)を見つけた。これは安い。これも頼もう。
この店の蕎麦の説明書きには、
秩父荒川在来の蕎麦を自家栽培で育て収穫。
玄蕎麦は風味を保つために石抜き、磨き加工した後、保冷庫にて温室度を管理して保存している旨の説明があった。

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蕎麦が来た。が焦って手ぶれ。(そんなに腹がへっていたのか?)

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蕎麦は細打ちで透明感がある。表面にはツブツブがはっきり確認でき、粗挽きのようだ。
さっそく手繰る。??蕎麦の香りが来ない・・・・が、喉越しはいい。
咀嚼する。・・・・??蕎麦の甘味を感じない。が、腰がある。

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箸が透けて見えるのでは?と思えるぐらいの透明感と細さだ。
粗挽きのツブツブが確認出来るのに咀嚼しても甘味が来ないのはなぜだろう?
蕎麦が細すぎるのか?つなぎが多く蕎麦の割合が少ないのだろうか?
汁で引き立てるタイプなのかもしれない。汁を確かめよう。

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汁を舐めてみる。濃さは丁度良い。そのままで飲み続ける事も可能な濃さだ。無論コクはあり薄すぎない。
後味のバランスがよく、味わった後味は柔らかい。ダシの香りを感じる汁だ。
シャープな輪郭は感じないが、ドテッとした重さもない。優しい汁である。
蕎麦を汁に付けて啜る。汁の香りが口に広がり、香りの中を蕎麦が喉を越えてゆく。が、蕎麦の甘味は残らない。
どうやら喉越しを楽しむ蕎麦のようだ。
山葵を舐める。量は少ないが香り高い山葵だ。
後は一気に蕎麦を手繰り喉越しを楽しむ。
食べ終わったが足りない。しかしおかわりの気分ではなかった。
優しい蕎麦だ、セイロをもう一枚おかわりすれば途中で味に飽きてしまうだろう。

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蕎麦の後は蕎麦豆腐。
箸を入れる。おや、普通に豆腐の箸応えだ。特にネットリ感はない。
汁に付けて食す。んーっ、普通に豆腐。蕎麦の香りのする豆腐だ。

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最後に蕎麦湯を楽しみ店を出た。

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出た瞬間、山の香りが鼻をくすぐる。
雨上がりの山は森と土の香りの混じった独特の香りがする。
懐かしい。山間の田舎で生まれ育ったためかこの匂いは懐かしく、好きだ。


そば処 和味(なごみ)
埼玉県秩父市荒川日野1466-1
☎0494-54-1219





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潔くセイロのみ 隠れ家の趣 手打ち蕎麦 麦客庵 [埼玉の蕎麦]

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腰の痛みと戦いながら再び熊谷に出張。花園ICから140号に入り、熊谷方向を走る。実はお目当てがある。先週140号線を花園ICに向かって走っていたときに目に留まった小さな看板。”手打ち蕎麦 麦客庵”。ボーっとしていると気付かないような看板で、看板の側に店もないから気付きにくい。先週初めて気付いたが、交通量が多く、止まるどころか減速さえできず確認などできなかったのだ。

一旦通り過ぎ、案山子のうどんやの信号でUターンする。花園IC方面に走って深谷と熊谷の境の表示板の側にその看板はある。田畑の中に入ってゆく。住宅地だ。新興住宅ではなく昔からの農家の集落だ。再び看板がある。

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矢印に従って車を進める。昔からの集落だ。道が狭く、入り組んでいる。何度も辻を曲がりながら、帰りはちゃんと140号線に戻ることができるか不安になる。だんだん隠れ家か秘密基地ぽっくなってきた。ちょっと楽しくなってきたぞ。

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ようやくたどり着いた。どうやら農家らしい。かなり大きな農家だ。蕎麦と饂飩の看板。饂飩は地粉らしい。看板の横は巨大な車庫で赤いトラクターが数台鎮座している。倉庫も大きく、かなりの農家のようだ。さっそく試してみよう。

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家の大きさに圧倒されながら庭を進む。蝉の鳴き声と麦藁帽子が似合いそうな雰囲気だ。

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室内は普通の農家。畳の部屋、二間を客席にしている。卓は各部屋四卓、なんとも寛げる空間だ。本来土間だったところが厨房なのだろう。お品書きは無く、厨房側の壁に一枚貼ってあるのみ。その紙には四行記載があるのみだ。

蕎麦850円 、饂飩850円、大盛り1300円、そして鴨汁。

つまり、セイロのみ、何とも潔い品書きだ。蕎麦を頼んで庭を見ながら寛ぐ。

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障子戸の下側は硝子で庭を眺めて寛ぐことができる。庭に咲き誇る花と新緑が眩しい。

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お茶はほうじ茶。茶うけに昆布の佃煮も一緒にでてきた。ダシを取った後の昆布を炊いたのだろう、立派な昆布だ。肉厚がすごい。こんなに厚いとは業務用はすごいな・・・と妙に感心しながら食す。美味しい。甘すぎず辛すぎず、この塩梅。これから出てくる蕎麦の汁の味を期待させるに十分だ。

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蕎麦が運ばれてきた。天麩羅は心尽くしのサービス品。何でも今、新潟から届いた山菜だとか。

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蕎麦は細打ちで若干星がある。艶やかな表面で喉越しがよさそうだ。薬味皿に何か見慣れぬものが・・・・卵だ。何故? 

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蕎麦だ!蕎麦を食べよう。蕎麦のみを手繰る。予想通り喉越しがいい。啜れば蕎麦の香りが鼻に抜け、蕎麦の香りが楽しめる。細打ちの為か咀嚼しても蕎麦の甘みは重ならないので、喉越しを思いっきり楽しむ。汁を舐めるほどに口に含む。美味い。辛くなく、何口でも飲み続けることが出来る。しかも薄くなく、味はしっかりしている。甘みも口に残らず洗練されている。爽やかな後味だ。蕎麦を汁に浸け手繰る。汁の旨味が蕎麦の甘みを増幅させる。啜った瞬間の蕎麦の香りと汁の旨味、そして喉越し。なかなか良い店を見つけたと嬉しくなる。

おお、そうだ天麩羅。天麩羅に塩を振り食べる。山菜のほろ苦い味が口に心地よい。

再び蕎麦、しかしここで重大な事に気付く。汁の継ぎ足しが無いのだ。もともと少ししか入っていない、蕎麦を全て汁で食すには明らかに不足だ。残った汁を蕎麦湯で割って楽しみたい。汁の節約だ!塩で蕎麦を食べよう。盆に一緒についてきた塩は天婦羅用かと思ったが、蕎麦にも使ってくださいという意味かもしれない。蕎麦に塩を振って啜る。蕎麦の香りが鼻に抜け、塩によって増幅された蕎麦の甘みが舌の上で踊る。これは美味い。結局、半分は塩で食した。

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蕎麦湯。残った汁を蕎麦湯で割る。美味しい汁だ、割って飲んでも美味しい。二杯目は蕎麦湯のみで。蕎麦湯は茹で上げた湯そのものでアッサリとしている。

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卵だ、忘れていた。どうしよう。汁に割りいれる為だったのか?と恐る恐る軽く割ってみると・・・・・・ゆで卵だった。大きな農家で食べる卵、妙に美味しく感じた。 子供の頃の記憶と共に。

 

 

麦客庵

埼玉県深谷市瀬山443  ☎048-583-4475  営業時間11:30〜   定休日日曜、祭日 


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ご飯のおかずにセイロ蕎麦? 熊谷の蕎麦4 手打ち蕎麦 やじま [埼玉の蕎麦]

引き続き熊谷。今日の仕事は客さんの都合で時間が空いてしまった。丁度昼御飯だし、蕎麦屋を探して彷徨うか。と、彷徨いながら見つけた蕎麦屋がここ、やじま。

140号線を運動公園の交差点で左折し高架下をくぐったさきにある。

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時間的に12時を過ぎてしまい駐車場は一杯、席は満席だった。

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 室内はテーブル席が2卓と板間の席が6卓あり、内装は木を基調としたシンプルで好感が持てる。しかし、禁煙ではなく、分煙もされておらず、これでは蕎麦の香りが台無しになってしまう。心配しながら席に着くと、煙草の香りとともに刺激的な香りが、こっこれは・・・カレー南蛮の匂いだ。とても美味しそうだが、でも、こんな季節に?・・・カレー南蛮がある蕎麦屋で美味しいセイロにありついた経験すくない。今回はどうだろう。

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この店も茶のみで、”蕎麦あられ”は無かった。 残念。

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 何を頼むか。品書きを確認すると、もりが600円、大盛りは250円増しとある。周りを見渡すと”天もり”を啜っている人が多い。胸焼けが怖い”もり”にするか、大盛りで。ちょっと観察してみると不思議なことに白飯を一緒に食べている人もいる。”天もり”ならまだ理解できるが、”もり”でもだ。

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大盛りは結構大盛り。蕎麦は細打ちだが細すぎない。 

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さっそく蕎麦を啜る。喉越しはいい。噛み応えも良いが香りがこない。咀嚼しても蕎麦の甘みが感じられず、汁を付けて蕎麦の甘みを引き出したほうが良さそうだ。値段を考えれば相応か。

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蕎麦を汁に付ける前に汁を味わってみよう。汁を舐めるほど口に含む。!!!濃い!一口目から喉につっかかるほどだ。しかも濃すぎて旨味が判らない、甘いか?酸っぱいか?、それとも辛いか?味が判らなくなるほど濃い汁だ。

蕎麦を汁に付け手繰る。濃い!蕎麦の味を引き出すどころか汁の味しかしない。もっと少なめに付け、再度試す。汁の味が口の中を占拠し、咀嚼を続けると少しづつ蕎麦の味が出てくる。しかし、汁の付け加減が難しい。ちょっとでも付けすぎると蕎麦の味が味わえない。

食べ続けると汁の味で口の中が麻痺してきてしまう。”ご飯がほしい”自然に思うほどだ。この濃い汁で食す蕎麦は、このままご飯のおかずになり得る濃い味だ。なるほど、ご飯を頼んでいる人も居る訳だ。

大盛りにしたのを後悔してきた。薄い汁と水っぽい蕎麦で食べ進むのが飽きたという経験はあるが、今回のように濃すぎて口の中が麻痺してしまい、食べ進むのを口が嫌がるのは初めてだ。完全に味蕾がオーバーロード状態だ。味覚がサチレーションを起こしている。

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山葵で口の中をリフレッシュといきたいが、山葵は瑞々しさがなく、香りは少ない。これではリフレッシュできない。汁に山葵を溶くには良いのかもしれない。

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蕎麦湯はあっさりとした蕎麦湯。この蕎麦湯で汁を割って飲む。が汁が濃すぎるので蕎麦湯が足らない。蕎麦湯を全部使い切って薄めても濃すぎて全部飲めなかった。ここまで濃い汁は初めてだ。ここまで濃い味の店だと、カレー南蛮(880円)が美味しいのかもしれない。そういえば香辛料の香りが素晴らしかった。そうか!、それで初夏にもかかわらずカレー南蛮で汗流している人も多かったのか。気になる。今度試してみよう。

 

 


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やっぱり田舎はいいな 熊谷の蕎麦3 めん好房 夢我 [埼玉の蕎麦]

今月の仕事はずっと熊谷。そして熊谷の蕎麦の探索はつづく。

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今回は めん好房 夢我へ行ってみよう。花園ICから140号を熊谷方向に走る。しばらく走ると客先の工業団地が左手に見えるが、そのまま通過する。案山子のうどん屋がある交差点を右折し、しばらく行けば看板が見える。店の造りは一軒家を改造した造りだ。

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客室は八畳間と六畳間の二つで、禁煙ではなく分煙もされていない。残念。

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茶は期待を持たせない普通の茶。品書きを見ると、”セイロ800円、田舎800円、大盛り200円増”とある。石臼挽きで二八で打っていると品書きに記されていた。そのほか、二色盛950円もあり、最近の流れで今回も二色盛を頼んだ。

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セイロと田舎、蕎麦の太さの対比が面白い。さっそく手繰ってみよう。まずはセイロ(細打)から。

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いや、極細だ。素麺のようだ。啜ると素麺のごとく口の中に流れ込んでくる。が、蕎麦の香りが感じられない。・・・・・咀嚼してみる。噛みしめても噛みしめても蕎麦の甘みが少ない。全体的に水っぽく味が感じられない。

極細打ちの蕎麦を出す店全般に感じるのだが、ここまで蕎麦を細くする理由は何だろう?ここまで細いと蕎麦の味も弱くなる気がする。極細で香り、甘みに満足できた蕎麦に出会ったことがない。また、極細の蕎麦は水っぽいのが多い。やはり、同一重量でも表面積が多くなる分水分が付いている訳だから味も薄くなるのだろう。

喉越しの為?しかし、ここまで細くなくても喉越しの良い蕎麦は数多い。喉越しが欲しいのなら饂飩、素麺等、蕎麦以外にいっている。蕎麦の香りと甘みを楽しみたいから蕎麦を食べるのだ!

とりあえず極細打ちは流し込んだ。次は田舎だ。

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うん、田舎は噛みしめるほどに甘みを感じる。咀嚼のたびに甘みと香りが味蕾を刺激する。やっぱり田舎はいいな。ちゃんと蕎麦の味が楽しめる。ここの田舎は太いといっても極細のセイロと比較してのことで、極太ではない。問題なく啜れる。

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汁の味を確認しておこう。口に含む・・・・酸味が強い。濃さはやや濃い目であるが、そのまま口に含み二三口は飲める位の濃さだ。濃すぎない。酸味の次には甘みが強いが、酸味が非常に目立つ味だ。 

蕎麦を汁に付けて手繰る。

セイロは蕎麦の香りより濃い目の汁の味ばかりが目立つ。想像はしていたが、蕎麦は汁に負けてしまっている。益々以って、極細の蕎麦を打つ理由がわからない。これがもっと薄い汁だったらまだ理解できるが、ここまで濃い汁では辛いのでは?

田舎は問題なくマッチしている。蕎麦が汁に負けることは無く、むしろ汁の旨味が蕎麦の甘みを引き立てる。やっぱり田舎はいい。二色ではなく田舎の大盛りにしておけば良かった。

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薬味を舐め口の中をリセット。大根おろしは辛味ではなく普通の大根。山葵は香りは少なく辛味が強い。

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蕎麦湯はサッパリとした蕎麦湯で昔ながらの蕎麦屋の趣。

おやっ?そういえば熊谷、深谷の蕎麦屋で蕎麦あられ(蕎麦の揚げたもの)が出なかったのは初めてだ。熊谷、深谷ではデフォルトで出されるものと思っていた。

 

 

 


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濃く甘めの汁で食す田舎そば 熊谷の蕎麦2 十割手打ちそば 蕎麦家 あぜ [埼玉の蕎麦]

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連休も終わった。が、まだ体は休暇モードのようで気怠い。でも仕事だ。
今回は熊谷へ出張。五月の予定は熊谷ばかりで、熊谷、深谷あたりの蕎麦屋を開拓しようと意気込む。
まず手始めに”あぜ”に行ってみる事にする。
ここは以前道に迷ったとき偶然見付けた蕎麦屋だ。
こじんまりとした建物に十割蕎麦の文字、行くチャンスを伺っていたのだ。
花園ICから140号に入る。熊谷方向に走り、しばらく行くと旧道の140号が合流する。
この次の信号を右折すると左側に十割蕎麦の幟が見える。
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一生懸命商い中ということだ。入ろう。
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室内は分煙化され、喫煙室と禁煙室に分かれる。
品書きを見ると。さらしなと田舎そばがあり、850円だ。大盛りは350円増しで、おかわりは600円。
田舎の大盛りを頼む。
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ここの蕎麦は秋田産で、秩父のわき水を使って蕎麦を打っていると張り紙に記載してあった。
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お茶と茶請けの蕎麦の揚げたもの(蕎麦あられ)
これは好物だ。塩味が効いていて止まらない。
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田舎蕎麦がきた。
蕎麦の表面は艶やかで、やや平たい。星はなく、綺麗な色をしている。
喉越しが良さそうだ。  
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早速蕎麦を手繰る。
啜った瞬間、口の中に蕎麦の香りが満ちてくる。
蕎麦の良い香りに口が焦る。顎の動きと頬の動きがあわない。奥歯で頬の肉を噛んでしまった。
咀嚼すれば蕎麦の甘味が香りに重なり、味蕾と鼻腔を刺激し、口が蕎麦を早く食えと要求する。
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ここで山葵。辛味は強く香りはさほど無い山葵だ。
葱は瑞々しく、美味しそうだ。
山葵を舐めつつ蕎麦を手繰る。啜っただけで蕎麦の香りが味わえるのは嬉しい。
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汁を確認しよう。
汁を軽く口に含む。むっ?濃い!
一口めは口に含める。二口めが限界で、三口めは喉につっかかり喉が拒絶する。
薄いより濃いほうが好きだが、これは濃い。
味は甘さが強く、甘味が口に残る程だ。
蕎麦を汁に付けて手繰る。
これは難しい。多すぎると口の中が汁の甘味で一杯になって蕎麦の味が判らなくなってしまう。
ほんの少しだけ付けて啜る。
喉越しがよくツルっと抵抗無く口に入る。
汁を付けるべきか、蕎麦のみ手繰るべきか悩む蕎麦だ。
蕎麦のみで手繰っても蕎麦の香りが強く、汁によって引き立ててもらわなくても十分香りと甘味が堪能できる。
汁を付けて引き立つが、付ける量が難しい。
これがもう少し薄めだったら扱いも容易で手軽に美味しく食べられるだろう。
田舎蕎麦に付けても濃すぎると思える汁だが、さらしなには合うのだろうか?ちょっと疑問に感じた。
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小鉢に菜の花のおひたしが付いてくる。
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蕎麦湯はトロッとした蕎麦湯。
汁が甘めなので蕎麦湯で割って飲むと美味しい。
しかし汁が濃いので入れすぎに注意。
蕎麦湯を飲み干したが汁はまだ余っている。
正直、蕎麦を食べきるのに汁の継ぎ足しは必要なかった。
したがって継ぎ足しの分がまるまる残った。しかも、この継ぎ足し分の量がとても多い。
しかし、濃すぎてそのままでは舐めるのも抵抗ある。
勿体ないな。汁の量は半分でも十分と思える。
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コーヒーがサービスに付いてきた。
無意識に飲んだが、コーヒーを飲んだ事によって口の中に残っていた蕎麦の香りが消えてしまった。
ちょっと残念。








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薫風のごとく爽やかな汁 秩父の蕎麦6 蕎都 [埼玉の蕎麦]

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今回も秩父へ出張。140号線を走ると気になる小さな看板がとある交差点にある。”十割蕎麦 蕎都”と書いてある。
一度曲がってみたが場所が判明できなかった。
看板をよくみると”第一札所そば”とも記されている。第一札所の寺を目印に走る。
お寺の脇の細い道に看板がある。そこからさらに細い道を降りる。これは判り辛い。
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急な坂を下ると左側にその店が見える。そこから回り込むかたちで店の前に出られる。
ほぼ開店と同時についた。
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店は座卓が二つでテーブル席が二つのこじんまりとした店構えである。
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蕎麦茶を飲みながら品書きを吟味する。
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ほう、十割でこのプライスは良心的だ。しかも大盛りは200円増し。これまたリーズナブルだ。
しかし、せいろと田舎、どちらにしようか悩む。
この場合は二色盛りがあれば答えは簡単なのだが残念ながら無い。尤も三色があるが。
三色はせいろ、田舎、変わり蕎麦の三種であるが個人的には変わり蕎麦に馴染みがないのだ。
本日の変わり蕎麦は芥子切りとある。芥子切りがどのようなものか頼むしかなかろう。
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一つのザルに三種が盛られてきた。三種類の蕎麦に共通して感じるのは几帳面な蕎麦という事だ。乱れなく、整った、隙を感じさせない容姿をしている。綺麗な蕎麦だ。
何からいくか?細切、変わり、田舎だろう。
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細切りは極細であるが乱れの無い凛とした面持ちである。啜ると蕎麦の香りが口の中に広がる。咀嚼すれば甘味を感じるが細切りゆえ繊細な香りである。また、歯ごたえもしっかりしている。
汁の味はどうか?
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汁を舐める程度に口に含んで驚いた。
まさに薫風のごとく。さわやかな光る風が軽やかに体を吹き抜けた感じがした。
酸味が丁度良い。爽やかな後味だ。甘味も出過ぎず、塩気も強くなく角が無い。後口に残らないのだ。
ダシの香りは感じるが強くなく、旨味は十分に感じる。
これは!・・・蕎麦をこの汁に付けたらどうなるのか?
期待に胸躍らせながら細切り蕎麦を汁に少量付ける。

蕎麦を汁に付ければ蕎麦の甘味がさらに深まる。細切りなのだが蕎麦に一本一本の存在感があり、実にしっかりした存在感がある。
口直しに薬味を・・・・山葵が無い。辛味大根と葱のみだ。これは評価できる。下手な山葵なら無い方が良い。辛味大根のほうが香りが強くなく、蕎麦の邪魔をしないとも言える。
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次はかわり蕎麦だ。
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真っ白の更級に芥子が煉り込まれている。
爽やかな白さだ。蕎麦のみで手繰っても蕎麦の香りは弱い。変わり蕎麦だから煉り込まれた素材を楽しむ蕎麦だ。
最後は田舎。
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田舎は太切りである。が、左程太い方ではない。問題なく啜れる程度の太さに抑えてあるようだ。
蕎麦の表面も滑らかで綺麗だ。田舎も几帳面で隙がない。
手繰る。蕎麦の香りが口に中に充満する。咀嚼すれば甘味が増してゆく。
汁を付けて手繰る。甘味はさらに増し、蕎麦の香りと甘味が舌の上に満ちてくる。
う〜ん、やっぱり田舎が一番良い。香り、甘味を一番良く感じられる。

蕎麦湯はどうか?
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蕎麦湯は濃すぎず薄すぎず、適切な濃さの蕎麦湯であった。

初の訪問であったが実に気に入ってしまった。
場所が分かり辛く、隠れ家的なところも気分的に高ポイントだ。
今回の出張は実に有意義なものになった。いい店を知る事ができたのだから。










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飲んだあとの〆の蕎麦 秩父の蕎麦5 立花 [埼玉の蕎麦]

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今週も秩父への出張から仕事は始まった。いろいろ足を延ばしたいところだが時間が限られている、市街地周辺で探す。今日は立花をチョイス。確か昔、ここは養○の滝だった記憶がある。いつの間にか蕎麦の看板になり気に掛かっていた。入ってみよう。

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緑茶と何故か温泉卵が出される。居酒屋?みたいだ。いや、居酒屋だった。昼は蕎麦やで夜は居酒屋のようだ品書きの内容が物語る。居酒屋でもあるだけに食材は豊富なのか、定食メニューはいろいろある。飲んだ後の〆に蕎麦を手繰るに最適だろう。ただ、定食メニューの多い店で美味しい蕎麦に出会ったことが無い、今回も品書きを見て身構えてしまった。蕎麦の香りは楽しめそうにない、味を補うものを選ぼう。よって、いつもと異なり胡桃ダレ蕎麦を注文。胡桃ダレにすると100円増しになる。盛は680円で、大盛りは160円増し。従って680+160+100円

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蕎麦が出てきた。透明感がある平打ちの蕎麦で結構星の加わった挽きぐるみ二八蕎麦である。蕎麦のみを手繰る。口の中に蕎麦の香りは無い。細うどんのような艶やかな食感と瑞々しさがある。星の多い挽きぐるみなのに香りが感じない。自分の体調のせいなのか?花粉がヘビーで喉が痛いほど痒い。鼻も悲惨な状況だ。香りを感じないのもしょうがないのかも知れない。咀嚼し蕎麦の甘みを確かめる。が、甘みも来ない。???喉越しは妙にいい蕎麦だ。そうか、飲んだ後は喉越しがいいほうが喜ばれるのだろう。でも、蕎麦の太さはちょっと問題だ。平打ちと細打ちが混在している。

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ちょっと薬味で口直しを・・・・・

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 山葵は期待できず、辛味大根のほうで口直し。柚子の皮が添えてある。

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汁を確認。胡桃汁。口に含むと胡桃の濃厚な旨味が舌の上に広がる。その奥から汁の辛味(塩気)が来る。結構辛味は強く、胡桃の甘さに負けない。普通の汁も辛口なのだろうか?だったら普通の汁と胡桃汁のWにしておくべきだった。(この場合200円増し)

蕎麦を胡桃ダレに付けて手繰る。美味い。胡桃は好きだから、なおさら美味い。蕎麦の香りが弱くても問題ない。むしろ胡桃ダレのような強い汁で食す場合は蕎麦の香りの良いそばじゃ勿体無いかもしれない。

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蕎麦湯。結構濃い目の蕎麦湯だ。蕎麦湯には蕎麦の香りを感じた。

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胡桃ダレを蕎麦湯で割って飲む。胡桃の濃厚な旨味と甘みが蕎麦湯によって強調され、さらに美味い。今日は大好きな胡桃を堪能した。

 

 

 

 

 

 

 


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喉越しの良い十割蕎麦 秩父の蕎麦4 石臼自家製粉手打蕎麦 いんなみ [埼玉の蕎麦]

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再び秩父へ。きょうの蕎麦は”いんなみ”にしよう。関越道花園ICから140号線を秩父に向かう。
長瀞の渓流を眺め、道沿いの桜を楽しみながら走る。
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長瀞付近の満開の桜並木を楽しんだ。車を停めて楽しみたいところだが・・・そんな時間は無い。実に残念だ。
しかし、なんという花粉だろう。目が痒い。喉の奥も痒痛い。
目を擦りながら秩父に到着。
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環八が想定と違いすいていた事もあり、11時20分と早めに到着してしまった。が、ここは11時から開店しているので問題は無い。
昼まで待つのも面倒くさいし早めの昼ご飯としよう。
室内はバリアフリーで車いすでもOKとのこと。
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茶を飲み口内に付着した花粉を洗い流す。落ち着いた。
品書きを見る。十割が900円、セイロ(二八)が650円となる。
大盛りは十割は350円増しで二八は250円増しに設定される。
迷わず十割の大盛りを注文する。
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細打ちの蕎麦である。表面も艶やかで実に美味しそうだ。
蕎麦を手繰る。啜った直後の香りは少ないが噛み締めるごとに香りと甘味が満ちてくる。
十割だが喉越しがいい。しかし喉越しの良さに調子に乗りすぎると蕎麦の甘味を味わう前に蕎麦は喉の奥へ消えてしまう。しかし喉越しも味わいたい。この葛藤に悩みつつ蕎麦を手繰る。
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口直しに山葵を・・・・・しかし山葵は満足いくレベルではない。
山葵は諦め、辛み大根でリフレッシュする。
蕎麦が良いだけに残念だ。香り高い山葵が欲しい。
汁を舐める程に口に含む。
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甘味と酸味が先に出てくる。汁の濃さは適切で、このままでも飲み下す事は問題ない濃さだ。
甘味が先に出るが味がぼやけてはいない。無論シャープに締まった汁でもないが。
蕎麦を汁に付ければ蕎麦の甘味と香りが強調される。味わいながら蕎麦を啜り続ける。
蕎麦湯は透明に近い程さっぱりしている。
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後口の良い蕎麦湯で今日の蕎麦を締めくくる。









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締まった汁と喉越しのよい田舎蕎麦 秩父の蕎麦3 手打ちそば こいけ [埼玉の蕎麦]

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再び秩父。秩父に来た以上ここは外せない、こいけ。
店構えは一見こじんまりした普通の蕎麦屋だが、何故か敷居が高く感じるようなオーラがある。
シンプル故に凛とした雰囲気があるせいかもしれない。
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装飾を排した暖簾がいい感じ。
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茶は緑茶。
品書きは壁に貼ってある。蕎麦はセイロ850円と田舎850円。かわり蕎麦そして三色もある。
ただ大盛りの設定はない。
今日は蕎麦の香りと甘味を味わいたく、田舎を頼んだ。
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蕎麦は太く、存在感がある。表面は艶やかで奇麗だ。
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蕎麦を手繰る。香りが口の中に飛び込む。太く力強い田舎蕎麦なのにスムーズに啜れる。見事な喉越し。
咀嚼し蕎麦の甘味を堪能する。何度も奥歯に送り返し、奥歯で蕎麦をすり潰す。その度蕎麦の甘味が重なってゆく。
食感もよい。
山葵は香りより辛みが強い。辛み大根おろしで口直し。山葵の香りが良かったらなお良かったのにとちょっと残念。
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汁を口に含む。
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ダシの香りが強く感じる。キリッと締まった汁で、力強い田舎蕎麦にも負けない。
かといって濃すぎる事は無く、そのままでも喉に引っかからずに飲める濃さである。
汁は付け足し用はなく、器に入っているのみであるから配分を調整しつつ、蕎麦を汁に付け手繰る。
汁の塩気と旨味が蕎麦の甘さを引き出し、蕎麦の甘味と香りが咀嚼のたびに口の中に充満する。さすが、と唸る。
蕎麦湯はサッパリと。
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関越道の高坂SAに入り損ね、嵐山PAに寄った。ここで見つけたプリン。
この手のものに弱い。思わず購入してしまった。
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137円とリーズナブルな価格、そして朝取り卵の文字。これはそそられる。
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早速試すと、
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表面は何の変哲もない。ホイップが乗っている訳でもなく、焼跡がある訳でもなく。バニラビーンズのツブツブも見当たらない。
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食べてみよう。
これは・・・・・美味い。というか、懐かしいというか。
生クリームたっぷりのクリーミーなプリンではなく、卵黄だけで作ったコクのあるプリンでもない。
むしろ、白身の味を感じ、全卵を使った事が感じられる味だ。
クリーミーでなく、甘味も控えめ。
甘味が控えめだから卵の味が良く判る。一口ごとに卵、卵黄のコクと卵白のさっぱり感が良く判るのだ。
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そしてカラメルソースも控えめで、全体において卵優先のプリンだった。
この味、そう、昔、クリーミーなトロトロプリンが一般的になる前に家庭で作られていたプリンの味だ。
食べていて懐かしかった。



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豊かな甘さ 秩父の蕎麦2 石臼挽き手打ち蕎麦 田中屋 [埼玉の蕎麦]

今日の出張は秩父。仕事は秒殺で終わらせ帰るはずが予想外に機械の機嫌が悪い。しかたない一泊するか。で、夕食。当然蕎麦。美味しい蕎麦屋は昼間のみ営業する店が多いが、夜も営業している田中屋に行く。(それでも七時までだが・・・)

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閉店間際に飛び込む。他にお客さんはいない。ここは分煙ではないから誰も居ないと嬉しい。

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 セイロと田舎の二色をオーダーする。(1100円)

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セイロと田舎で価格が違う。以前訪問したとき蕎麦粉の割合が違うと聞いた記憶がある。セイロが八割で田舎が九割と記憶している。

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結構量がある。まずはセイロから。

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艶やかな蕎麦だ。蕎麦を手繰ると蕎麦の良い香りが味わえる。細打ちで喉越しもいい。セイロでこの香り、田舎はさぞかし・・・・・と期待でいっぱいとなって、逸る心を抑えながら手繰る。

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田舎の表面はセイロに比べれば艶は無いが、粒の感じが期待を持たせる。手繰ると期待通りの香り、そして咀嚼すれば蕎麦の甘みが充満する。やっぱり蕎麦はこうでなくっちゃ。この田舎蕎麦は食感もよく喉越しも悪くない。

薬味は山葵、辛味大根、葱である。山葵を舐めリフレッシュといきたいところだが、山葵が妙に辛い。香りより辛味ばかりが先に立つ。秩父の蕎麦は美味しいが、山葵にかぎっては香りの良い山葵に出会っていない。辛味大根で口直し。

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汁を確認する。汁の濃さは適切で濃すぎず、薄すぎず。そのままでも喉をスムーズに通る濃さで丁度良い。味はちょっと甘めで塩気も感じ、甘みのなかちょっと締まった感じの汁だ。

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セイロ蕎麦を汁に付け啜る。やっぱり香りがいい。汁の旨味と塩気が蕎麦の甘みを引き出している。蕎麦を奥歯ですりつぶしながら甘みを堪能する。田舎蕎麦を啜る。やはりセイロ以上に甘みを感じる。喉の奥へ送り込むのがもったいなく、何度も奥歯の上に送り返して咀嚼する。

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蕎麦湯は香り高く、ストレートでも美味しい。(閉店間際だったせいかも。)

 

 

 

 

 


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通好みの二種盛りなのか? 熊谷の蕎麦 十割蕎麦 藍 [埼玉の蕎麦]

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熊谷の仕事の最終日は昼前に片付いた。
仕事のコンプリート祝いだ。さっそく蕎麦を求めて彷徨う。
帰り道とはちょっと逆方向だが、早く終わったから行ってみよう。蕎麦 藍
140号を進む。途中407号にかわる。17号と17号BPを越えてさらに進む。
MAPFANの地図を確認しながら交差点の名称を確かめ注意深く走る。
店は407号沿いには無いから交差点の名称のみが頼りだ。
ようやく目的の交差点を見付け、右折する。と、すぐに看板はあった。
ここも右折し店に到着。
藍看板.jpg藍入口.jpg
入り口を入るとエントランスだ。
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もう一つの扉を開け、店にはいる。室内はテーブル席が四つ、あがって板間に机が四つほど。
板間にあがる。
板間の机は高さが低い。
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お茶はほうじ茶。
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時間が早いせいか客は他にいない。
茶を啜りながら品書きを確認する。
藍メニュー3.jpg藍メニュー2.jpg藍メニュー.jpg
二種盛り?これだろうな。でもこの二種は福井産と北海道産の二種だという。
普通よく聞く二種盛りは細打ちと太打ちとか、粗挽きと普通のセイロとかである。
産地の違いで二種とは面白い。
二種盛り1000円を頼みしばし待つ。障子越しの冬の日差しが心地よい。和紙を透過し乳白色となった柔らかな光は目にも穏やかだ。
この穏やかさは思考を停止させ時間が止まったような気分にもなる。
単に風邪美味が抜けないだけかもしれないが。
蕎麦が来た。
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まずは福井産だそうだ。
藍福井.jpg藍福井2.jpg
蕎麦はかなりの細打ちで、ほんのり緑がかった色をしている。
さっそく蕎麦を啜る。喉越しもよい。
が、机の高さが低すぎる。ちょっと手繰りにくい。
蕎麦は極めて細いせいかちょっと頼りなさも感じる。が、咀嚼すれば蕎麦の甘味がでてくる。
汁を確認する。
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辛口だが酸味が多めで香りもやや強めだ。辛めでもキリッと締まった感じはなく、柔らかな印象を受ける。
蕎麦を汁に少し漬け、手繰る。汁によって蕎麦の甘味が強調される。
ここで口直しに山葵を舐める。
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山葵は味、香りともに申し分無い。薬味には辛み大根もついており、これも嬉しい。
山葵と辛み大根の香りと蕎麦の甘味をしばし楽しむ。
と、まだ半分しか食べ終わっていない状態でもう一枚の北海道産がでてきた。
これはいただけない。もうちょっとタイミングを見計らってもらいたいものだ。
太い田舎蕎麦であればまだしも、細打ちだと焦る。
急いで完食し、次の北海道産にとりかかる。
藍北海道.jpg藍北海道2.jpg
これもかなりの細打ちである。
蕎麦の色は福井産と異なる。手繰ってみると香りが口の中に広がる。
北海道産の方が香りが高いように感じる。咀嚼してみれば甘味が出てくる。が、福井産の方が強いか?
そんな気がした。気がしただけかもしれない。
同じ細打ちである。無理に違いを見つけ出そうとした結果かもしれない。
そう、細打ちと太打ちとか、粗挽きと普通のセイロのような明確な個性の違いは無く、僅かな差である。あえて二種盛りにする必要性はあるのだろうか?
蕎麦の太さは同等、産地の違いの僅かな差を楽しむための二種盛りとは、通好みの二種盛りというのだろうか?
正直なところ細打ちと太打ちとか、粗挽きと普通のセイロのような二種盛りのほうが判りやすく味も楽しめる気がする。
などと考えていると蕎麦湯が来た。これは濃い蕎麦湯で蕎麦湯のみでも香りと甘味があり美味しい。
藍蕎麦湯.jpg藍蕎麦湯2.jpg
美味しい蕎麦であったが、はたして二種盛りの違いが正しく感じられたか、と、今ひとつ確信が持てないまま帰路の車のなかでずっと考え込んでしまった。

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(再訪)舌の上に満ちあふれる蕎麦の甘み 深谷 石臼挽き十割純手打ち蕎麦 遊歩 [埼玉の蕎麦]

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今週の出張は熊谷。これは遊歩の他の二種類の蕎麦を試すチャンスだ。
さっそく向かう。
YH入り口.jpgYH店構え.jpg
茶と蕎麦の揚げたものが今日は辛い。なぜなら先週から風邪気味で胃の調子が悪いからだ。
というものの、やはり蕎麦の香りには弱い。
一つつまめば、香りと塩味につられてしまい後を引く。胃の痛みと相談しつつ、もう一本、もう一本とついには完食してしまった。
YH茶.jpgYH茶受け.jpg
メニューを見るまでもなく注文。
甘味粗挽き蕎麦(限定十食)とおかわりとして普通のセイロをオーダー。
一人前(750円)におかわり蕎麦(500円)となる。
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まず粗挽きから出てきた。
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粗挽きとはいっても、見るからにつぶつぶとかではなく、若干粗いかなといった感触である。
YH粗挽き.jpgYH粗挽き2.jpg
まず蕎麦を確認する。意外に喉越しは悪くなく、蕎麦の香りが咀嚼の度に増してくるのが判る。
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山葵と辛み大根を舐めつつ蕎麦を味わう。
山葵の香りも申し分ない。嬉しい。美味しい山葵はしばらくぶりだ。
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汁も甘くなく、辛くなく丁度良い。田舎蕎麦(極太打ち)でも負けなかった汁である。
細打ちと合わせるとどうか、楽しみにしていた。
さっそく試す。細打ちでも蕎麦が負ける事は無い。
汁の香りが蕎麦の甘味を引き出し、咀嚼の後喉の奥へ送り込むのが勿体なく感じる。
甘味粗挽き蕎麦を完食するタイミングでセイロが出される。
こういった気遣いは嬉しい。
YHセイロ.jpgYHセイロ2.jpg
まず、蕎麦のみで。
啜ると蕎麦の香りが粗挽きより強く感じる。
咀嚼したときに感じる甘味は粗挽きの方が強いようだ。
汁と合わせる。汁は蕎麦の甘味を増やす。
蕎麦に汁を少し付け啜る。啜った時には蕎麦の香りが口の中に広がり、啜り終わり咀嚼すると蕎麦の甘味が舌の上に重なる。
粗挽きと普通のセイロではセイロの方が好みだ。
蕎麦を堪能し、蕎麦湯で締めくくる。
これで遊歩の三種の蕎麦を確認する事ができた。




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舌の上に満ちあふれる蕎麦の甘み 十割のこだわり 深谷 石臼挽き十割純手打ち蕎麦 遊歩 [埼玉の蕎麦]

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今回は熊谷への出張。環八の渋滞を予想して早めに出かける。が、妙に空いている。
第三京浜、環八、関越すべて空いている。こんな日もあるんだな。。。と思っていたらFMから今日は雪になる模様で・・・・・というDJの声。そうか!これか!それで道が空いているのか!と納得。ということは今日の仕事は早めに片付けなければ帰られなくなる可能性がある。
いずれにしても昼ご飯は蕎麦にしよう。想定より早く到着してしまったので隣町の深谷の蕎麦を楽しむ事にする。評判が気になっていた店がある。それは遊歩。熊谷から深谷方面へ進路をとる。地図を頼りに進む。(仕事の車にもナビが欲しいものだ)
結婚式場の先の煎餅屋が目印で、脇に遊歩の案内板があり、脇道に入れば看板がある。
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まだちょっと開店には早いようだ。車を遊歩の駐車場に停め、隣の煎餅屋(おせんべいやさん本舗)でお徳用黒胡椒せんを買い開店を待つ。
車の中で後を引く黒胡椒煎餅を頬張っているとご主人がやってきて開店を知らせてくれた。
と同時に店に入る。
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おお、よい雰囲気である。テーブルが手前に二つ、窓際にカウンター状のテーブル、そして写真に写っている座卓である。店の大きさも手頃だ。
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メニュー見て感激した。十割蕎麦が三種類から選べる。しかも価格も良心的だ。
100%八ヶ岳山麓産の蕎麦の十割蕎麦である。

セイロ 750円 大盛り250円増 お替わり500円増
甘味粗挽き蕎麦 750円 大盛り250円増 お替わり500円増(限定10食)
太打田舎蕎麦 800円 大盛り250円増 お替わり500円増(日曜、月曜限定)

何と良心的な設定だろうか。それぞれに説明文が添えられているが、これらを読むと実に迷う。
悩みに悩んだ末、田舎蕎麦の大盛りに決めた。限定の文字に弱い。最後まで甘味粗挽きと田舎で迷った。後で考えれば、田舎蕎麦と甘味粗挽きの両方を食せばよかった。
まあ、太打で蕎麦の香りをガツンと味わいたかったのが理由である。

お茶が出される。
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ほうじ茶、と、小皿か付いてくる。
中は蕎麦の揚げたものに粗塩がふってある。
食べてみるとこれが実に美味い。蕎麦の香りが口の中に広がり塩味のアクセントと油のコクが絶妙に加わる。歯ごたえも心地良い。
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一本一本楽しみながら食べていると蕎麦がやってきた。
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おお、やっぱり太いな。
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蕎麦の太さと割り箸の太さが一緒である。
蕎麦の香りを嗅ぎ、蕎麦を口に運ぶ。試しては見たが、やはり啜れない。
蕎麦の香りが口の中に広がり、噛み締めれば蕎麦の甘みが舌の上に満ちあふれる。
蕎麦は固すぎずモッチリとして、この太さなのに顎は疲れない。
十割でこの太さなのに固くなくモッチリだ。これには驚いた。
ボソボソ感は全くない。見事な蕎麦だ。普通の太さの蕎麦も是非試してみたいと思わせる蕎麦だ。
蕎麦の甘みを噛み締め蕎麦が進む。ここらで口直し。山葵を箸に付け舐める。
素晴らしい。見事な山葵だ。香り、辛み申し分なしだ。
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薬味皿には辛み大根と、さらした葱も添えられる。
大根を食す。鮮烈な辛みが蕎麦の甘みでダルになった舌先をリフレッシュする。
大根も素晴らしい。
ああ、いい仕事しているな、と食べていて嬉しくなってくる。
汁の味を確認する。
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うん、何も言う事は無い。美味い。
薄くない。この太さの十割蕎麦に負けていない。かといって辛い訳でもない。そして甘みが後口に残る事も無く、輪郭はぼやけずはっきりしている。
これは細打でも合うだろうし、太打でも負けない。漬ける量を調節すれば良いのだから。
至福の一時を楽しみつつ、メニューを見直すと蕎麦がきが400円とある。
なんとリーズナブルだろう。思わず追加オーダー
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ちょっと小さめだが価格からすればこれでもお値打ち。
生醤油と粗塩が添えられ、蕎麦がきの上には山葵。
ねっとりとした香り高い蕎麦がきを楽しみ最後は蕎麦湯で締める。
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さっぱりとした蕎麦湯は口の中をリフレッシュしてくれる。

いやはや、見事な蕎麦だった。
田舎蕎麦の大盛りと蕎麦がきを食したが、まだ食べたい。せいろ大盛り、甘味粗挽きの大盛り。
今度来たら三種類全部とかいいな。
これからは熊谷、深谷で仕事があった場合は必ず寄ろうと決心した。いや、仕事を作ってでも来ようと思わせるものがある。もちろんこの店の定休日の水曜日と木曜日は除いて。






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十割にこだわる 秩父 みやび庵 [埼玉の蕎麦]

朝から妙に気乗りのしない月曜日。
出張の目的地、熊谷に向かって関越道を花園めがけてひた走る。と、高坂付近で携帯が鳴り、予定変更、当日ドタキャンが知らされる。これか、気乗りがしなかった理由は。なんとなく予感していたのか。
さて、どうするか?どのみち明日朝からここで仕事となると今日は宿泊だ、いったん帰るのも無駄だ。
昼も近い、とりあえず秩父の蕎麦を楽しむとしよう。紅葉もきれいだろうし。
花園をおり、140号を右折して熊谷に向かうところを左折し、秩父に進路をとる。
140号を進み長瀞の紅葉を楽しむ。さすがにこのあたりはすっかり紅葉し、むしろ晩秋の深い色合いに染まっている。
秩父市街地にはいり、140号沿いにある みやび庵 に入る事にする。
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店の左側にはギャラリーがあり、絵画が展示してある。
入り口には店内禁煙の文字、これは嬉しい。
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ここは十割蕎麦にこだわっている。
季節柄新蕎麦を大盛りで注文する。
1100円+大盛り400円
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さっそく蕎麦のみで手繰る。新蕎麦の香りが広がる。
香りがあり、腰もしっかりして茹で加減も良好。
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汁を口に含む。実はここの汁は一番の好みである。
実に、酸味、甘み、コク、これらのバランスがよい。
汁に塩辛さを感じないが、味はしっかりと濃い。甘みが口に残らない、しかもコクがある。
酸味も僅かにかんじられる程度で味に角がなくまろやかである。
つい、汁ばかりのんでしまいそうになる。
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箸の先に付けた山葵を舐めて口の中をリフレッシュする。
蕎麦を汁につけすする。
蕎麦の香りと汁の旨味が口の中に広がり至福の一時を過ごす。思わず仕事をキャンセルした先方さんに感謝。
蕎麦をすすり、よく咀嚼して口の中を蕎麦の香りで満たす。
新蕎麦は喉越しなんて言っていられない。よく咀嚼して香りを楽しまなくては。
最後は蕎麦湯である。ここの蕎麦湯は蕎麦粉が溶かしてあり、どろっとした湯が入っている。
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これも楽しみのひとつ。

ここの蕎麦は3種類あり、選ぶ事ができる。いずれも十割だが、さらしな、二番粉を使った みやび蕎麦切り、三番粉主体の 田舎蕎麦切り から選べる。



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