一杯目ブログの最後を飾る蕎麦 深谷の香り高き蕎麦 そば遊歩 [埼玉の蕎麦]
仕事も通常の業務形態に戻り出張の許可も出て蕎麦を楽しむことができるようになった。今回の出張は熊谷・深谷地区だ。花園ICを使うから秩父から深谷にかけてがターゲット。
今回の蕎麦屋選びは特別な意味がある。何故なら一杯目ブログの最後を飾る蕎麦なのだ。何処にするか、悩みながら現地に向かう。
このエリアで一番のお気に入りの遊歩に決めた。決めた理由は八ヶ岳山麓の十割蕎麦の香りと汁のバランスが素晴らしいから。
開店前に到着、車の中で仕事電話をしながら開店を待つ。暫くすると御主人が開店を知らせに来てくれた。
さっそく中に、中は4卓とカウンターで左程広くない。
品書き、日曜日と月曜日は限定の田舎蕎麦がある。以前食べた時に感動した記憶が。その記事はここ。そして、火曜日から土曜日には荒挽きが限定となる。荒引きを試した記事はここ。
やはりセイロ(750円)を頼んだ。おかわりは荒挽き(おかわり蕎麦550円)で。
ここの蕎麦がきはお勧め。リーズナブルに提供してくれる。品書きに書いてあるようにギリギリの低価格と思う。今回はパス。何故なら品書きに気になる甘味を見つけていたから。
茶が出されるが・・・・前回と違って蕎麦アラレが無くなった。これは残念なことだ、とても好きだったのに。
今日座った席は雑誌棚の側、雑誌に目をやると・・・ご主人はバイク乗りなのかな。これはBMW乗りで間違いないな。乗らない人間は買わない雑誌だ。
まずはセイロから・・・
蕎麦を啜ると・・・・素晴らしい!香りが蕎麦と一緒に口の中に飛び込んでくる。咀嚼すれば甘味が口いっぱいに広がる。喉の奥に送りこむのが勿体ないと思うほどの香りと甘味・・・今確実に至福の中にいる。このまま食べ続けたい程だ。決して細いとは言えない十割蕎麦は喉越しが良いとは言えないが、太さがある分力強く香り高く甘味も多い。そして蕎麦を噛み切る時もしっかりとしたコシを感じる。
しかし不思議だ。一体蕎麦の何が違うのだろう。啜った瞬間に香りが立つ蕎麦もあれば咀嚼するまでは香りが出ない蕎麦もある。甘味が力強く溢れる蕎麦もあればほんのりと出てくる蕎麦も。粉の違い?打ち方?いずれにしてもここの蕎麦が好みだ。思えば八ヶ岳山麓産を銘打った蕎麦で気に入らなかった蕎麦はなかった。この産地の蕎麦が好みと確信した。
汁もしっかりとした汁で太打ちの蕎麦にも負けなかった汁だ。実にしっかりした汁で力強く輪郭もくっきり。無論濃いわけではない。塩気、甘味、酸味が調和し味をさらに盛り上げている。
蕎麦を汁に浸けて啜る。蕎麦の半分ぐらい浸けるのが丁度いい。蕎麦の甘味がさらに強まる。食べていて嬉しくなる。
薬味には辛味大根に山葵、そして綺麗にされされた葱。山葵の香りは良く、辛味も強すぎない。辛味大根を食べながら蕎麦を食べ進む。そしておかわりの荒挽きを。
以前食べた荒挽きをり荒さが進んでいるようだ。
以前食べた時より蕎麦の表面が荒く野趣溢れている。しかし長さがなく短めだ。前は長さがあった。
蕎麦のみを啜ってみると・・・・おぉ!何という香り!以前食べた荒挽きはセイロの方が香りを感じたが、今回の荒挽きは香りが溢れている。挽き方を変えたのかな。それ故、蕎麦の長さがキープ出来ないのかな。荒挽きでここまで気に入ったのは初めてだ。いつも荒挽きは”やはりセイロの方がいいな”で終わる場合がほとんどだったから。
汁を浸けてみる。汁は蕎麦に負けない。そして蕎麦もしかり。互いに引き立て合っている。良いバランスだ。
窓を見ると・・・素敵な置物が。やはりご主人はバイク乗りだな。
やはりなんか甘いものが欲しい。甘いものは・・・・
ほー、蕎麦ジェラート、蕎麦焼酎と返しが入っているって!一体どんな味だろう。
でも、やっぱりこれだね。チーズケーキ。蕎麦チーズケーキだそうだ。早速頼んでみるが・・・・今日は無いとの事。なんと解凍するのを忘れたとか。残念。
ならば蕎麦ジェラートだ。
揚げた蕎麦の実がジェラードに乗る。
蕎麦の香りと甘味を期待したが・・・・酒が強い気がする。
返しの味も良く判らなかったな。酒の味ばかり感じて。でも美味しかった。
そば遊歩
埼玉県深谷市国済寺493-1
Tel : 048-575-2827
昼の部:午前11時30分~午後3時30分(売り切れ仕舞いの場合あり)
夜の部:午後5時30分~午後7時30分(都合により休止、売り切れ仕舞いの場合あり)
蕎麦湯飲み放題? 力強い十割蕎麦を味わう 深谷の蕎麦2 十割蕎麦・地粉うどん 麦香素 [埼玉の蕎麦]
素晴らしい蕎麦の香り 長瀞の蕎麦 大さわ [埼玉の蕎麦]
隠れ家の蕎麦屋 透明感ある蕎麦に優しい汁 秩父の蕎麦7 和味 [埼玉の蕎麦]
潔くセイロのみ 隠れ家の趣 手打ち蕎麦 麦客庵 [埼玉の蕎麦]
腰の痛みと戦いながら再び熊谷に出張。花園ICから140号に入り、熊谷方向を走る。実はお目当てがある。先週140号線を花園ICに向かって走っていたときに目に留まった小さな看板。”手打ち蕎麦 麦客庵”。ボーっとしていると気付かないような看板で、看板の側に店もないから気付きにくい。先週初めて気付いたが、交通量が多く、止まるどころか減速さえできず確認などできなかったのだ。
一旦通り過ぎ、案山子のうどんやの信号でUターンする。花園IC方面に走って深谷と熊谷の境の表示板の側にその看板はある。田畑の中に入ってゆく。住宅地だ。新興住宅ではなく昔からの農家の集落だ。再び看板がある。
矢印に従って車を進める。昔からの集落だ。道が狭く、入り組んでいる。何度も辻を曲がりながら、帰りはちゃんと140号線に戻ることができるか不安になる。だんだん隠れ家か秘密基地ぽっくなってきた。ちょっと楽しくなってきたぞ。
ようやくたどり着いた。どうやら農家らしい。かなり大きな農家だ。蕎麦と饂飩の看板。饂飩は地粉らしい。看板の横は巨大な車庫で赤いトラクターが数台鎮座している。倉庫も大きく、かなりの農家のようだ。さっそく試してみよう。
家の大きさに圧倒されながら庭を進む。蝉の鳴き声と麦藁帽子が似合いそうな雰囲気だ。
室内は普通の農家。畳の部屋、二間を客席にしている。卓は各部屋四卓、なんとも寛げる空間だ。本来土間だったところが厨房なのだろう。お品書きは無く、厨房側の壁に一枚貼ってあるのみ。その紙には四行記載があるのみだ。
蕎麦850円 、饂飩850円、大盛り1300円、そして鴨汁。
つまり、セイロのみ、何とも潔い品書きだ。蕎麦を頼んで庭を見ながら寛ぐ。
障子戸の下側は硝子で庭を眺めて寛ぐことができる。庭に咲き誇る花と新緑が眩しい。
お茶はほうじ茶。茶うけに昆布の佃煮も一緒にでてきた。ダシを取った後の昆布を炊いたのだろう、立派な昆布だ。肉厚がすごい。こんなに厚いとは業務用はすごいな・・・と妙に感心しながら食す。美味しい。甘すぎず辛すぎず、この塩梅。これから出てくる蕎麦の汁の味を期待させるに十分だ。
蕎麦が運ばれてきた。天麩羅は心尽くしのサービス品。何でも今、新潟から届いた山菜だとか。
蕎麦は細打ちで若干星がある。艶やかな表面で喉越しがよさそうだ。薬味皿に何か見慣れぬものが・・・・卵だ。何故?
蕎麦だ!蕎麦を食べよう。蕎麦のみを手繰る。予想通り喉越しがいい。啜れば蕎麦の香りが鼻に抜け、蕎麦の香りが楽しめる。細打ちの為か咀嚼しても蕎麦の甘みは重ならないので、喉越しを思いっきり楽しむ。汁を舐めるほどに口に含む。美味い。辛くなく、何口でも飲み続けることが出来る。しかも薄くなく、味はしっかりしている。甘みも口に残らず洗練されている。爽やかな後味だ。蕎麦を汁に浸け手繰る。汁の旨味が蕎麦の甘みを増幅させる。啜った瞬間の蕎麦の香りと汁の旨味、そして喉越し。なかなか良い店を見つけたと嬉しくなる。
おお、そうだ天麩羅。天麩羅に塩を振り食べる。山菜のほろ苦い味が口に心地よい。
再び蕎麦、しかしここで重大な事に気付く。汁の継ぎ足しが無いのだ。もともと少ししか入っていない、蕎麦を全て汁で食すには明らかに不足だ。残った汁を蕎麦湯で割って楽しみたい。汁の節約だ!塩で蕎麦を食べよう。盆に一緒についてきた塩は天婦羅用かと思ったが、蕎麦にも使ってくださいという意味かもしれない。蕎麦に塩を振って啜る。蕎麦の香りが鼻に抜け、塩によって増幅された蕎麦の甘みが舌の上で踊る。これは美味い。結局、半分は塩で食した。
蕎麦湯。残った汁を蕎麦湯で割る。美味しい汁だ、割って飲んでも美味しい。二杯目は蕎麦湯のみで。蕎麦湯は茹で上げた湯そのものでアッサリとしている。
卵だ、忘れていた。どうしよう。汁に割りいれる為だったのか?と恐る恐る軽く割ってみると・・・・・・ゆで卵だった。大きな農家で食べる卵、妙に美味しく感じた。 子供の頃の記憶と共に。
麦客庵
埼玉県深谷市瀬山443 ☎048-583-4475 営業時間11:30〜 定休日日曜、祭日
ご飯のおかずにセイロ蕎麦? 熊谷の蕎麦4 手打ち蕎麦 やじま [埼玉の蕎麦]
引き続き熊谷。今日の仕事は客さんの都合で時間が空いてしまった。丁度昼御飯だし、蕎麦屋を探して彷徨うか。と、彷徨いながら見つけた蕎麦屋がここ、やじま。
140号線を運動公園の交差点で左折し高架下をくぐったさきにある。
時間的に12時を過ぎてしまい駐車場は一杯、席は満席だった。
室内はテーブル席が2卓と板間の席が6卓あり、内装は木を基調としたシンプルで好感が持てる。しかし、禁煙ではなく、分煙もされておらず、これでは蕎麦の香りが台無しになってしまう。心配しながら席に着くと、煙草の香りとともに刺激的な香りが、こっこれは・・・カレー南蛮の匂いだ。とても美味しそうだが、でも、こんな季節に?・・・カレー南蛮がある蕎麦屋で美味しいセイロにありついた経験すくない。今回はどうだろう。
この店も茶のみで、”蕎麦あられ”は無かった。 残念。
何を頼むか。品書きを確認すると、もりが600円、大盛りは250円増しとある。周りを見渡すと”天もり”を啜っている人が多い。胸焼けが怖い”もり”にするか、大盛りで。ちょっと観察してみると不思議なことに白飯を一緒に食べている人もいる。”天もり”ならまだ理解できるが、”もり”でもだ。
大盛りは結構大盛り。蕎麦は細打ちだが細すぎない。
さっそく蕎麦を啜る。喉越しはいい。噛み応えも良いが香りがこない。咀嚼しても蕎麦の甘みが感じられず、汁を付けて蕎麦の甘みを引き出したほうが良さそうだ。値段を考えれば相応か。
蕎麦を汁に付ける前に汁を味わってみよう。汁を舐めるほど口に含む。!!!濃い!一口目から喉につっかかるほどだ。しかも濃すぎて旨味が判らない、甘いか?酸っぱいか?、それとも辛いか?味が判らなくなるほど濃い汁だ。
蕎麦を汁に付け手繰る。濃い!蕎麦の味を引き出すどころか汁の味しかしない。もっと少なめに付け、再度試す。汁の味が口の中を占拠し、咀嚼を続けると少しづつ蕎麦の味が出てくる。しかし、汁の付け加減が難しい。ちょっとでも付けすぎると蕎麦の味が味わえない。
食べ続けると汁の味で口の中が麻痺してきてしまう。”ご飯がほしい”自然に思うほどだ。この濃い汁で食す蕎麦は、このままご飯のおかずになり得る濃い味だ。なるほど、ご飯を頼んでいる人も居る訳だ。
大盛りにしたのを後悔してきた。薄い汁と水っぽい蕎麦で食べ進むのが飽きたという経験はあるが、今回のように濃すぎて口の中が麻痺してしまい、食べ進むのを口が嫌がるのは初めてだ。完全に味蕾がオーバーロード状態だ。味覚がサチレーションを起こしている。
山葵で口の中をリフレッシュといきたいが、山葵は瑞々しさがなく、香りは少ない。これではリフレッシュできない。汁に山葵を溶くには良いのかもしれない。
蕎麦湯はあっさりとした蕎麦湯。この蕎麦湯で汁を割って飲む。が汁が濃すぎるので蕎麦湯が足らない。蕎麦湯を全部使い切って薄めても濃すぎて全部飲めなかった。ここまで濃い汁は初めてだ。ここまで濃い味の店だと、カレー南蛮(880円)が美味しいのかもしれない。そういえば香辛料の香りが素晴らしかった。そうか!、それで初夏にもかかわらずカレー南蛮で汗流している人も多かったのか。気になる。今度試してみよう。
やっぱり田舎はいいな 熊谷の蕎麦3 めん好房 夢我 [埼玉の蕎麦]
今月の仕事はずっと熊谷。そして熊谷の蕎麦の探索はつづく。
今回は めん好房 夢我へ行ってみよう。花園ICから140号を熊谷方向に走る。しばらく走ると客先の工業団地が左手に見えるが、そのまま通過する。案山子のうどん屋がある交差点を右折し、しばらく行けば看板が見える。店の造りは一軒家を改造した造りだ。
客室は八畳間と六畳間の二つで、禁煙ではなく分煙もされていない。残念。
茶は期待を持たせない普通の茶。品書きを見ると、”セイロ800円、田舎800円、大盛り200円増”とある。石臼挽きで二八で打っていると品書きに記されていた。そのほか、二色盛950円もあり、最近の流れで今回も二色盛を頼んだ。
セイロと田舎、蕎麦の太さの対比が面白い。さっそく手繰ってみよう。まずはセイロ(細打)から。
いや、極細だ。素麺のようだ。啜ると素麺のごとく口の中に流れ込んでくる。が、蕎麦の香りが感じられない。・・・・・咀嚼してみる。噛みしめても噛みしめても蕎麦の甘みが少ない。全体的に水っぽく味が感じられない。
極細打ちの蕎麦を出す店全般に感じるのだが、ここまで蕎麦を細くする理由は何だろう?ここまで細いと蕎麦の味も弱くなる気がする。極細で香り、甘みに満足できた蕎麦に出会ったことがない。また、極細の蕎麦は水っぽいのが多い。やはり、同一重量でも表面積が多くなる分水分が付いている訳だから味も薄くなるのだろう。
喉越しの為?しかし、ここまで細くなくても喉越しの良い蕎麦は数多い。喉越しが欲しいのなら饂飩、素麺等、蕎麦以外にいっている。蕎麦の香りと甘みを楽しみたいから蕎麦を食べるのだ!
とりあえず極細打ちは流し込んだ。次は田舎だ。
うん、田舎は噛みしめるほどに甘みを感じる。咀嚼のたびに甘みと香りが味蕾を刺激する。やっぱり田舎はいいな。ちゃんと蕎麦の味が楽しめる。ここの田舎は太いといっても極細のセイロと比較してのことで、極太ではない。問題なく啜れる。
汁の味を確認しておこう。口に含む・・・・酸味が強い。濃さはやや濃い目であるが、そのまま口に含み二三口は飲める位の濃さだ。濃すぎない。酸味の次には甘みが強いが、酸味が非常に目立つ味だ。
蕎麦を汁に付けて手繰る。
セイロは蕎麦の香りより濃い目の汁の味ばかりが目立つ。想像はしていたが、蕎麦は汁に負けてしまっている。益々以って、極細の蕎麦を打つ理由がわからない。これがもっと薄い汁だったらまだ理解できるが、ここまで濃い汁では辛いのでは?
田舎は問題なくマッチしている。蕎麦が汁に負けることは無く、むしろ汁の旨味が蕎麦の甘みを引き立てる。やっぱり田舎はいい。二色ではなく田舎の大盛りにしておけば良かった。
薬味を舐め口の中をリセット。大根おろしは辛味ではなく普通の大根。山葵は香りは少なく辛味が強い。
蕎麦湯はサッパリとした蕎麦湯で昔ながらの蕎麦屋の趣。
おやっ?そういえば熊谷、深谷の蕎麦屋で蕎麦あられ(蕎麦の揚げたもの)が出なかったのは初めてだ。熊谷、深谷ではデフォルトで出されるものと思っていた。
濃く甘めの汁で食す田舎そば 熊谷の蕎麦2 十割手打ちそば 蕎麦家 あぜ [埼玉の蕎麦]
薫風のごとく爽やかな汁 秩父の蕎麦6 蕎都 [埼玉の蕎麦]
飲んだあとの〆の蕎麦 秩父の蕎麦5 立花 [埼玉の蕎麦]
今週も秩父への出張から仕事は始まった。いろいろ足を延ばしたいところだが時間が限られている、市街地周辺で探す。今日は立花をチョイス。確か昔、ここは養○の滝だった記憶がある。いつの間にか蕎麦の看板になり気に掛かっていた。入ってみよう。
緑茶と何故か温泉卵が出される。居酒屋?みたいだ。いや、居酒屋だった。昼は蕎麦やで夜は居酒屋のようだ品書きの内容が物語る。居酒屋でもあるだけに食材は豊富なのか、定食メニューはいろいろある。飲んだ後の〆に蕎麦を手繰るに最適だろう。ただ、定食メニューの多い店で美味しい蕎麦に出会ったことが無い、今回も品書きを見て身構えてしまった。蕎麦の香りは楽しめそうにない、味を補うものを選ぼう。よって、いつもと異なり胡桃ダレ蕎麦を注文。胡桃ダレにすると100円増しになる。盛は680円で、大盛りは160円増し。従って680+160+100円
蕎麦が出てきた。透明感がある平打ちの蕎麦で結構星の加わった挽きぐるみ二八蕎麦である。蕎麦のみを手繰る。口の中に蕎麦の香りは無い。細うどんのような艶やかな食感と瑞々しさがある。星の多い挽きぐるみなのに香りが感じない。自分の体調のせいなのか?花粉がヘビーで喉が痛いほど痒い。鼻も悲惨な状況だ。香りを感じないのもしょうがないのかも知れない。咀嚼し蕎麦の甘みを確かめる。が、甘みも来ない。???喉越しは妙にいい蕎麦だ。そうか、飲んだ後は喉越しがいいほうが喜ばれるのだろう。でも、蕎麦の太さはちょっと問題だ。平打ちと細打ちが混在している。
ちょっと薬味で口直しを・・・・・
山葵は期待できず、辛味大根のほうで口直し。柚子の皮が添えてある。
汁を確認。胡桃汁。口に含むと胡桃の濃厚な旨味が舌の上に広がる。その奥から汁の辛味(塩気)が来る。結構辛味は強く、胡桃の甘さに負けない。普通の汁も辛口なのだろうか?だったら普通の汁と胡桃汁のWにしておくべきだった。(この場合200円増し)
蕎麦を胡桃ダレに付けて手繰る。美味い。胡桃は好きだから、なおさら美味い。蕎麦の香りが弱くても問題ない。むしろ胡桃ダレのような強い汁で食す場合は蕎麦の香りの良いそばじゃ勿体無いかもしれない。
蕎麦湯。結構濃い目の蕎麦湯だ。蕎麦湯には蕎麦の香りを感じた。
胡桃ダレを蕎麦湯で割って飲む。胡桃の濃厚な旨味と甘みが蕎麦湯によって強調され、さらに美味い。今日は大好きな胡桃を堪能した。
喉越しの良い十割蕎麦 秩父の蕎麦4 石臼自家製粉手打蕎麦 いんなみ [埼玉の蕎麦]
締まった汁と喉越しのよい田舎蕎麦 秩父の蕎麦3 手打ちそば こいけ [埼玉の蕎麦]
豊かな甘さ 秩父の蕎麦2 石臼挽き手打ち蕎麦 田中屋 [埼玉の蕎麦]
今日の出張は秩父。仕事は秒殺で終わらせ帰るはずが予想外に機械の機嫌が悪い。しかたない一泊するか。で、夕食。当然蕎麦。美味しい蕎麦屋は昼間のみ営業する店が多いが、夜も営業している田中屋に行く。(それでも七時までだが・・・)
閉店間際に飛び込む。他にお客さんはいない。ここは分煙ではないから誰も居ないと嬉しい。
セイロと田舎の二色をオーダーする。(1100円)
セイロと田舎で価格が違う。以前訪問したとき蕎麦粉の割合が違うと聞いた記憶がある。セイロが八割で田舎が九割と記憶している。
結構量がある。まずはセイロから。
艶やかな蕎麦だ。蕎麦を手繰ると蕎麦の良い香りが味わえる。細打ちで喉越しもいい。セイロでこの香り、田舎はさぞかし・・・・・と期待でいっぱいとなって、逸る心を抑えながら手繰る。
田舎の表面はセイロに比べれば艶は無いが、粒の感じが期待を持たせる。手繰ると期待通りの香り、そして咀嚼すれば蕎麦の甘みが充満する。やっぱり蕎麦はこうでなくっちゃ。この田舎蕎麦は食感もよく喉越しも悪くない。
薬味は山葵、辛味大根、葱である。山葵を舐めリフレッシュといきたいところだが、山葵が妙に辛い。香りより辛味ばかりが先に立つ。秩父の蕎麦は美味しいが、山葵にかぎっては香りの良い山葵に出会っていない。辛味大根で口直し。
汁を確認する。汁の濃さは適切で濃すぎず、薄すぎず。そのままでも喉をスムーズに通る濃さで丁度良い。味はちょっと甘めで塩気も感じ、甘みのなかちょっと締まった感じの汁だ。
セイロ蕎麦を汁に付け啜る。やっぱり香りがいい。汁の旨味と塩気が蕎麦の甘みを引き出している。蕎麦を奥歯ですりつぶしながら甘みを堪能する。田舎蕎麦を啜る。やはりセイロ以上に甘みを感じる。喉の奥へ送り込むのがもったいなく、何度も奥歯の上に送り返して咀嚼する。
蕎麦湯は香り高く、ストレートでも美味しい。(閉店間際だったせいかも。)
通好みの二種盛りなのか? 熊谷の蕎麦 十割蕎麦 藍 [埼玉の蕎麦]
熊谷の仕事の最終日は昼前に片付いた。
仕事のコンプリート祝いだ。さっそく蕎麦を求めて彷徨う。
帰り道とはちょっと逆方向だが、早く終わったから行ってみよう。蕎麦 藍
140号を進む。途中407号にかわる。17号と17号BPを越えてさらに進む。
MAPFANの地図を確認しながら交差点の名称を確かめ注意深く走る。
店は407号沿いには無いから交差点の名称のみが頼りだ。
ようやく目的の交差点を見付け、右折する。と、すぐに看板はあった。
ここも右折し店に到着。
入り口を入るとエントランスだ。
もう一つの扉を開け、店にはいる。室内はテーブル席が四つ、あがって板間に机が四つほど。
板間にあがる。
板間の机は高さが低い。
お茶はほうじ茶。
時間が早いせいか客は他にいない。
茶を啜りながら品書きを確認する。
二種盛り?これだろうな。でもこの二種は福井産と北海道産の二種だという。
普通よく聞く二種盛りは細打ちと太打ちとか、粗挽きと普通のセイロとかである。
産地の違いで二種とは面白い。
二種盛り1000円を頼みしばし待つ。障子越しの冬の日差しが心地よい。和紙を透過し乳白色となった柔らかな光は目にも穏やかだ。
この穏やかさは思考を停止させ時間が止まったような気分にもなる。
単に風邪美味が抜けないだけかもしれないが。
蕎麦が来た。
まずは福井産だそうだ。
蕎麦はかなりの細打ちで、ほんのり緑がかった色をしている。
さっそく蕎麦を啜る。喉越しもよい。
が、机の高さが低すぎる。ちょっと手繰りにくい。
蕎麦は極めて細いせいかちょっと頼りなさも感じる。が、咀嚼すれば蕎麦の甘味がでてくる。
汁を確認する。
辛口だが酸味が多めで香りもやや強めだ。辛めでもキリッと締まった感じはなく、柔らかな印象を受ける。
蕎麦を汁に少し漬け、手繰る。汁によって蕎麦の甘味が強調される。
ここで口直しに山葵を舐める。
山葵は味、香りともに申し分無い。薬味には辛み大根もついており、これも嬉しい。
山葵と辛み大根の香りと蕎麦の甘味をしばし楽しむ。
と、まだ半分しか食べ終わっていない状態でもう一枚の北海道産がでてきた。
これはいただけない。もうちょっとタイミングを見計らってもらいたいものだ。
太い田舎蕎麦であればまだしも、細打ちだと焦る。
急いで完食し、次の北海道産にとりかかる。
これもかなりの細打ちである。
蕎麦の色は福井産と異なる。手繰ってみると香りが口の中に広がる。
北海道産の方が香りが高いように感じる。咀嚼してみれば甘味が出てくる。が、福井産の方が強いか?
そんな気がした。気がしただけかもしれない。
同じ細打ちである。無理に違いを見つけ出そうとした結果かもしれない。
そう、細打ちと太打ちとか、粗挽きと普通のセイロのような明確な個性の違いは無く、僅かな差である。あえて二種盛りにする必要性はあるのだろうか?
蕎麦の太さは同等、産地の違いの僅かな差を楽しむための二種盛りとは、通好みの二種盛りというのだろうか?
正直なところ細打ちと太打ちとか、粗挽きと普通のセイロのような二種盛りのほうが判りやすく味も楽しめる気がする。
などと考えていると蕎麦湯が来た。これは濃い蕎麦湯で蕎麦湯のみでも香りと甘味があり美味しい。
美味しい蕎麦であったが、はたして二種盛りの違いが正しく感じられたか、と、今ひとつ確信が持てないまま帰路の車のなかでずっと考え込んでしまった。
(再訪)舌の上に満ちあふれる蕎麦の甘み 深谷 石臼挽き十割純手打ち蕎麦 遊歩 [埼玉の蕎麦]
今週の出張は熊谷。これは遊歩の他の二種類の蕎麦を試すチャンスだ。
さっそく向かう。
茶と蕎麦の揚げたものが今日は辛い。なぜなら先週から風邪気味で胃の調子が悪いからだ。
というものの、やはり蕎麦の香りには弱い。
一つつまめば、香りと塩味につられてしまい後を引く。胃の痛みと相談しつつ、もう一本、もう一本とついには完食してしまった。
メニューを見るまでもなく注文。
甘味粗挽き蕎麦(限定十食)とおかわりとして普通のセイロをオーダー。
一人前(750円)におかわり蕎麦(500円)となる。
まず粗挽きから出てきた。
粗挽きとはいっても、見るからにつぶつぶとかではなく、若干粗いかなといった感触である。
まず蕎麦を確認する。意外に喉越しは悪くなく、蕎麦の香りが咀嚼の度に増してくるのが判る。
山葵と辛み大根を舐めつつ蕎麦を味わう。
山葵の香りも申し分ない。嬉しい。美味しい山葵はしばらくぶりだ。
汁も甘くなく、辛くなく丁度良い。田舎蕎麦(極太打ち)でも負けなかった汁である。
細打ちと合わせるとどうか、楽しみにしていた。
さっそく試す。細打ちでも蕎麦が負ける事は無い。
汁の香りが蕎麦の甘味を引き出し、咀嚼の後喉の奥へ送り込むのが勿体なく感じる。
甘味粗挽き蕎麦を完食するタイミングでセイロが出される。
こういった気遣いは嬉しい。
まず、蕎麦のみで。
啜ると蕎麦の香りが粗挽きより強く感じる。
咀嚼したときに感じる甘味は粗挽きの方が強いようだ。
汁と合わせる。汁は蕎麦の甘味を増やす。
蕎麦に汁を少し付け啜る。啜った時には蕎麦の香りが口の中に広がり、啜り終わり咀嚼すると蕎麦の甘味が舌の上に重なる。
粗挽きと普通のセイロではセイロの方が好みだ。
蕎麦を堪能し、蕎麦湯で締めくくる。
これで遊歩の三種の蕎麦を確認する事ができた。
舌の上に満ちあふれる蕎麦の甘み 十割のこだわり 深谷 石臼挽き十割純手打ち蕎麦 遊歩 [埼玉の蕎麦]
今回は熊谷への出張。環八の渋滞を予想して早めに出かける。が、妙に空いている。
第三京浜、環八、関越すべて空いている。こんな日もあるんだな。。。と思っていたらFMから今日は雪になる模様で・・・・・というDJの声。そうか!これか!それで道が空いているのか!と納得。ということは今日の仕事は早めに片付けなければ帰られなくなる可能性がある。
いずれにしても昼ご飯は蕎麦にしよう。想定より早く到着してしまったので隣町の深谷の蕎麦を楽しむ事にする。評判が気になっていた店がある。それは遊歩。熊谷から深谷方面へ進路をとる。地図を頼りに進む。(仕事の車にもナビが欲しいものだ)
結婚式場の先の煎餅屋が目印で、脇に遊歩の案内板があり、脇道に入れば看板がある。
まだちょっと開店には早いようだ。車を遊歩の駐車場に停め、隣の煎餅屋(おせんべいやさん本舗)でお徳用黒胡椒せんを買い開店を待つ。
車の中で後を引く黒胡椒煎餅を頬張っているとご主人がやってきて開店を知らせてくれた。
と同時に店に入る。
おお、よい雰囲気である。テーブルが手前に二つ、窓際にカウンター状のテーブル、そして写真に写っている座卓である。店の大きさも手頃だ。
メニュー見て感激した。十割蕎麦が三種類から選べる。しかも価格も良心的だ。
100%八ヶ岳山麓産の蕎麦の十割蕎麦である。
セイロ 750円 大盛り250円増 お替わり500円増
甘味粗挽き蕎麦 750円 大盛り250円増 お替わり500円増(限定10食)
太打田舎蕎麦 800円 大盛り250円増 お替わり500円増(日曜、月曜限定)
何と良心的な設定だろうか。それぞれに説明文が添えられているが、これらを読むと実に迷う。
悩みに悩んだ末、田舎蕎麦の大盛りに決めた。限定の文字に弱い。最後まで甘味粗挽きと田舎で迷った。後で考えれば、田舎蕎麦と甘味粗挽きの両方を食せばよかった。
まあ、太打で蕎麦の香りをガツンと味わいたかったのが理由である。
お茶が出される。
ほうじ茶、と、小皿か付いてくる。
中は蕎麦の揚げたものに粗塩がふってある。
食べてみるとこれが実に美味い。蕎麦の香りが口の中に広がり塩味のアクセントと油のコクが絶妙に加わる。歯ごたえも心地良い。
一本一本楽しみながら食べていると蕎麦がやってきた。
おお、やっぱり太いな。
蕎麦の太さと割り箸の太さが一緒である。
蕎麦の香りを嗅ぎ、蕎麦を口に運ぶ。試しては見たが、やはり啜れない。
蕎麦の香りが口の中に広がり、噛み締めれば蕎麦の甘みが舌の上に満ちあふれる。
蕎麦は固すぎずモッチリとして、この太さなのに顎は疲れない。
十割でこの太さなのに固くなくモッチリだ。これには驚いた。
ボソボソ感は全くない。見事な蕎麦だ。普通の太さの蕎麦も是非試してみたいと思わせる蕎麦だ。
蕎麦の甘みを噛み締め蕎麦が進む。ここらで口直し。山葵を箸に付け舐める。
素晴らしい。見事な山葵だ。香り、辛み申し分なしだ。
薬味皿には辛み大根と、さらした葱も添えられる。
大根を食す。鮮烈な辛みが蕎麦の甘みでダルになった舌先をリフレッシュする。
大根も素晴らしい。
ああ、いい仕事しているな、と食べていて嬉しくなってくる。
汁の味を確認する。
うん、何も言う事は無い。美味い。
薄くない。この太さの十割蕎麦に負けていない。かといって辛い訳でもない。そして甘みが後口に残る事も無く、輪郭はぼやけずはっきりしている。
これは細打でも合うだろうし、太打でも負けない。漬ける量を調節すれば良いのだから。
至福の一時を楽しみつつ、メニューを見直すと蕎麦がきが400円とある。
なんとリーズナブルだろう。思わず追加オーダー
ちょっと小さめだが価格からすればこれでもお値打ち。
生醤油と粗塩が添えられ、蕎麦がきの上には山葵。
ねっとりとした香り高い蕎麦がきを楽しみ最後は蕎麦湯で締める。
さっぱりとした蕎麦湯は口の中をリフレッシュしてくれる。
いやはや、見事な蕎麦だった。
田舎蕎麦の大盛りと蕎麦がきを食したが、まだ食べたい。せいろ大盛り、甘味粗挽きの大盛り。
今度来たら三種類全部とかいいな。
これからは熊谷、深谷で仕事があった場合は必ず寄ろうと決心した。いや、仕事を作ってでも来ようと思わせるものがある。もちろんこの店の定休日の水曜日と木曜日は除いて。
十割にこだわる 秩父 みやび庵 [埼玉の蕎麦]
出張の目的地、熊谷に向かって関越道を花園めがけてひた走る。と、高坂付近で携帯が鳴り、予定変更、当日ドタキャンが知らされる。これか、気乗りがしなかった理由は。なんとなく予感していたのか。
さて、どうするか?どのみち明日朝からここで仕事となると今日は宿泊だ、いったん帰るのも無駄だ。
昼も近い、とりあえず秩父の蕎麦を楽しむとしよう。紅葉もきれいだろうし。
花園をおり、140号を右折して熊谷に向かうところを左折し、秩父に進路をとる。
140号を進み長瀞の紅葉を楽しむ。さすがにこのあたりはすっかり紅葉し、むしろ晩秋の深い色合いに染まっている。
秩父市街地にはいり、140号沿いにある みやび庵 に入る事にする。
店の左側にはギャラリーがあり、絵画が展示してある。
入り口には店内禁煙の文字、これは嬉しい。
ここは十割蕎麦にこだわっている。
季節柄新蕎麦を大盛りで注文する。
1100円+大盛り400円
さっそく蕎麦のみで手繰る。新蕎麦の香りが広がる。
香りがあり、腰もしっかりして茹で加減も良好。
汁を口に含む。実はここの汁は一番の好みである。
実に、酸味、甘み、コク、これらのバランスがよい。
汁に塩辛さを感じないが、味はしっかりと濃い。甘みが口に残らない、しかもコクがある。
酸味も僅かにかんじられる程度で味に角がなくまろやかである。
つい、汁ばかりのんでしまいそうになる。
箸の先に付けた山葵を舐めて口の中をリフレッシュする。
蕎麦を汁につけすする。
蕎麦の香りと汁の旨味が口の中に広がり至福の一時を過ごす。思わず仕事をキャンセルした先方さんに感謝。
蕎麦をすすり、よく咀嚼して口の中を蕎麦の香りで満たす。
新蕎麦は喉越しなんて言っていられない。よく咀嚼して香りを楽しまなくては。
最後は蕎麦湯である。ここの蕎麦湯は蕎麦粉が溶かしてあり、どろっとした湯が入っている。
これも楽しみのひとつ。
ここの蕎麦は3種類あり、選ぶ事ができる。いずれも十割だが、さらしな、二番粉を使った みやび蕎麦切り、三番粉主体の 田舎蕎麦切り から選べる。