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通好みの二種盛りなのか? 熊谷の蕎麦 十割蕎麦 藍 [埼玉の蕎麦]

藍入口.jpg
熊谷の仕事の最終日は昼前に片付いた。
仕事のコンプリート祝いだ。さっそく蕎麦を求めて彷徨う。
帰り道とはちょっと逆方向だが、早く終わったから行ってみよう。蕎麦 藍
140号を進む。途中407号にかわる。17号と17号BPを越えてさらに進む。
MAPFANの地図を確認しながら交差点の名称を確かめ注意深く走る。
店は407号沿いには無いから交差点の名称のみが頼りだ。
ようやく目的の交差点を見付け、右折する。と、すぐに看板はあった。
ここも右折し店に到着。
藍看板.jpg藍入口.jpg
入り口を入るとエントランスだ。
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もう一つの扉を開け、店にはいる。室内はテーブル席が四つ、あがって板間に机が四つほど。
板間にあがる。
板間の机は高さが低い。
藍室内2.jpg藍室内.jpg
お茶はほうじ茶。
藍茶.jpg
時間が早いせいか客は他にいない。
茶を啜りながら品書きを確認する。
藍メニュー3.jpg藍メニュー2.jpg藍メニュー.jpg
二種盛り?これだろうな。でもこの二種は福井産と北海道産の二種だという。
普通よく聞く二種盛りは細打ちと太打ちとか、粗挽きと普通のセイロとかである。
産地の違いで二種とは面白い。
二種盛り1000円を頼みしばし待つ。障子越しの冬の日差しが心地よい。和紙を透過し乳白色となった柔らかな光は目にも穏やかだ。
この穏やかさは思考を停止させ時間が止まったような気分にもなる。
単に風邪美味が抜けないだけかもしれないが。
蕎麦が来た。
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まずは福井産だそうだ。
藍福井.jpg藍福井2.jpg
蕎麦はかなりの細打ちで、ほんのり緑がかった色をしている。
さっそく蕎麦を啜る。喉越しもよい。
が、机の高さが低すぎる。ちょっと手繰りにくい。
蕎麦は極めて細いせいかちょっと頼りなさも感じる。が、咀嚼すれば蕎麦の甘味がでてくる。
汁を確認する。
藍汁.jpg
辛口だが酸味が多めで香りもやや強めだ。辛めでもキリッと締まった感じはなく、柔らかな印象を受ける。
蕎麦を汁に少し漬け、手繰る。汁によって蕎麦の甘味が強調される。
ここで口直しに山葵を舐める。
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山葵は味、香りともに申し分無い。薬味には辛み大根もついており、これも嬉しい。
山葵と辛み大根の香りと蕎麦の甘味をしばし楽しむ。
と、まだ半分しか食べ終わっていない状態でもう一枚の北海道産がでてきた。
これはいただけない。もうちょっとタイミングを見計らってもらいたいものだ。
太い田舎蕎麦であればまだしも、細打ちだと焦る。
急いで完食し、次の北海道産にとりかかる。
藍北海道.jpg藍北海道2.jpg
これもかなりの細打ちである。
蕎麦の色は福井産と異なる。手繰ってみると香りが口の中に広がる。
北海道産の方が香りが高いように感じる。咀嚼してみれば甘味が出てくる。が、福井産の方が強いか?
そんな気がした。気がしただけかもしれない。
同じ細打ちである。無理に違いを見つけ出そうとした結果かもしれない。
そう、細打ちと太打ちとか、粗挽きと普通のセイロのような明確な個性の違いは無く、僅かな差である。あえて二種盛りにする必要性はあるのだろうか?
蕎麦の太さは同等、産地の違いの僅かな差を楽しむための二種盛りとは、通好みの二種盛りというのだろうか?
正直なところ細打ちと太打ちとか、粗挽きと普通のセイロのような二種盛りのほうが判りやすく味も楽しめる気がする。
などと考えていると蕎麦湯が来た。これは濃い蕎麦湯で蕎麦湯のみでも香りと甘味があり美味しい。
藍蕎麦湯.jpg藍蕎麦湯2.jpg
美味しい蕎麦であったが、はたして二種盛りの違いが正しく感じられたか、と、今ひとつ確信が持てないまま帰路の車のなかでずっと考え込んでしまった。

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tapman

小千谷の蕎麦とは,麺の質,店のコンセプトともに全く違います。
小千谷では,他県の蕎麦を二種類盛ることは絶対ありません。
by tapman (2010-02-28 21:42) 

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