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素晴らしい蕎麦と汁、相性の良さが重要 つくばの蕎麦2 那由他 [茨城の蕎麦]

今日はつくば市。行ってみたかった蕎麦屋がある。”那由他”茨城県の県南で人気のある店だそうだ。
今日は珍しく一人仕事ではない。同行者がいる。気の毒だが蕎麦に付き合ってもらおう。
常磐道を桜土浦で降り、354から学園大通りにはいり、学園東を24へ。花窪を右折すればあるらしい。小学校付近と聞いていたが・・・無い。きっとこれは脇道にあるパターンだ、小学校を基準にして入れそうな脇道に入ってみる。
ん?今、蕎麦屋のような店構えがあったような・・・・看板が無いのだ。気を抜いていると通り過ぎてしまう。
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さっそく入ろう。

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暖簾をくぐると張り紙が・・・・”毎日味が違います、それでもよかったら召し上がってください”???シャレかな。

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店内は座敷が2卓、個室が2室、テーブル席が4卓と外観から想像する以上に広い。

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何を頼むか、品書きを見る。つなぎ無しの十割蕎麦、山葵も伊豆の本山葵を使用と明記してある。
期待できそうだ、これはセイロで試そう。セイロ(840円)の大盛り(210円増し)をオーダーした。
同行者は温かいそば、あられ蕎麦をチョイス。

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茶はほうじ茶。(個人的には蕎麦茶の方がいいな。) サービスで豆腐をいただいた。最初は何もつけずに、その後で醤油をつけてお召しあがりくださいと言われたが、何もつけぬまま食べきってしまった。大豆の香りと甘味が美味しかった。

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同行者の蕎麦がきた。蕎麦の上に揚げた蕎麦の実がたっぷりかかっている。香りが良さそうだ。
ただ、量は少なめか。
手前の竹の入れ物に入っているものが何か説明を受けなかった。が、これが後程とんでもない事態を引き起こす。
何が入っているのだろう?と手のひらに乗せて順番に舐めてみる。
ひょうたんの中身は一味だ。丸い竹の中身は香りがいい。山椒?いや七味だ。山椒の香りが高い七味。
残ったこれは?舐めてみる。とたん口の中に鮮烈な香りと激しい辛味を感じる。み、み、水・・・水を貰って改めて聞くと、これは日本一辛い七味らしい。こんなものを説明無しに盆に乗せておくのは危険だ。
口の中がまだ痺れているが容赦なくセイロが運ばれてきた。

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細打ちの綺麗な蕎麦だ。表面も艶やかで、やや緑がかっている。
念のためもう一度水を飲み口を直す。

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啜る。香りが素晴らしい。細いのに香りが立っている。無論噛む度に蕎麦の甘味が舌の上に広がる。
喉越しもいいが、一気に喉の奥に送ってしまっては勿体ない。よく咀嚼して蕎麦の味を楽しもう。

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汁の味はどうか。舐める。薄くない、しっかりとした味だ。濃すぎる事も無く、そのまま何口でも飲み込める。
コク、旨味もあるが甘さが残る事も無くサッパリとしている。
透明感を感じさせるような切れは無いが、輪郭ははっきりとしている。しかし角があるわけではない。
硝子肌ではなく磁器肌のような味わいだ。
この汁に諏訪の”花”の蕎麦を合わせてみたいと思った。
蕎麦を汁に浸け啜る。蕎麦に汁が絡み、汁は蕎麦の甘味を引き立てる。美味しい。
やはり蕎麦と汁の相性は大事だ。
蕎麦の香りの後に汁の旨味を感じ、咀嚼していくと汁の後ろから蕎麦の甘味が出てくる。
山葵を舐める。香りが良い。辛味より香りが勝り、固まりのまま口に入れても辛さで悲鳴をあげる事もない。香りが口の中に充満し、鼻に抜けてゆく。美味い。山葵はそのまま食べてしまった。

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蕎麦湯はサッパリとした蕎麦湯だった。
さすが、人気があるだけの事はある。素晴らしい蕎麦で満足出来た。
同行者も”あられ蕎麦”の香りが素晴らしいと言っていた。
確かに見ていて食べてみたくなった。蕎麦の実を揚げて上に乗せる。食べると揚げた蕎麦の実の香ばしさと蕎麦の香りの素晴らしい二重奏が楽しめるのだろう。きっと。
ちょっと量が少なめなのと、毎日味が違いますと宣言しているのが問題だが。

手打ちそば 那由他
茨城県つくば市上ノ室字カモ山2166-6
☎029-857-7911
火曜日定休
11:30〜14:00&17:00〜19:00




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