気持ちの良い喉越し 守谷の蕎麦 江戸そば一筋 そば切り 蕎山 [茨城の蕎麦]
今回の出張先は茨城。時間が無く昼に蕎麦を食べられなかった。ならば夕飯にしよう。今日は泊まりなのだ。夜の開店時間にあわせてたずねてみる。
地図で見たら迷いそうな感じだったが意外とすんなり到着。デカデカと看板がありよく目立つ。
まえの写真の15分後。15分で暗くなった。さすが秋の夕暮れだ。灯がともり暖簾も掛かり良い雰囲気になった、開店だ。入り口前には灰皿。店内禁煙とある。これは嬉しい。
テーブル席が窓側、真ん中はカウンター席で奥の窓側が座敷。結構広い。
品書きを確認しよう。何故か最初に目に付いたのが”そば団子”秘伝の味噌ダレだって・・・頼もう。
そばアイスもそそられるな。しかし、もっと魅力的なものが・・・・・
そばぜんざい。しかし、そばがきの名が・・・・・・悩みまくるがサイドメニューは”そば団子”&”そばぜんざい”にした。
おっと、蕎麦を忘れてはいけない。とはいうものの既に決まっている。”せいろ”だ。
この店のHP、”相当な蕎麦嫌いでも蕎麦好きにかえてみせます”と豪語していた。どうだろうか?本当に蕎麦嫌いが蕎麦好きになるのかな?(実は上の娘が蕎麦嫌いなのだ)
品書きにはいろいろ書いてある。いまの季節は新蕎麦だが、北海道産の新蕎麦っということだ。来月末には常陸秋蕎麦らしい。魅力的だ。
大盛りは無い。おかわり蕎麦とおかわり汁の設定がある。足らなかったら追加すればいいか。
品書きにはさらに細かいことが・・・・・・蕎麦の食べ方について説明が。
薬味のこと、浸ける汁の量、しまいには啜る音まで・・・・拘る店だ。 ご主人の雰囲気はあたりが柔らかな感じで頑固な拘りを見せるような感じではないのだけれど、かなりの拘りがあるようだ。
でも、細かいなー・・・・・・。
暖かい蕎麦にも注文がついている。暖かい蕎麦も薬味は入れないように・・・・・暖かい蕎麦にも拘るのか。かなり細かい性格とみた。
蕎麦茶を飲みながら待っていると蕎麦が運こばれてきた。
細く、綺麗な蕎麦だ。
早速蕎麦のみで手繰ってみる。おー、なんという喉越しのよさだろう。啜った瞬間、蕎麦のほうから喉の奥に向かって飛び込んでくるようだ。
啜った瞬間に蕎麦の香りがたってくるような蕎麦ではない。田舎蕎麦が好きなら物足りないように感じる上品な蕎麦ではある。しかし、啜っていて止まらなくなる蕎麦であることも確かだ。現に自分の箸が止まらない。嬉々として喉越しを楽しんでいる。蕎麦が水っぽくなく、しっかりしている。噛み答えもあり、蕎麦を噛み切るときに顎が感じるぷっちり感、咀嚼している最中に顎に感じる抵抗感、顎に感じる全てが気持ち良い。
おっと口直しに山葵を・・・・・山葵不要論を展開するだけあって山葵の量は少ない。箸の先で3回舐めたらなくなりそうだ。(自分はそれでいいが)
山葵は香りよく、本物だ。葱も薄く刻まれ瑞々しい。
汁を確認しよう。汁を口に含むと、んー美味しい。一寸甘目か?と一瞬思った刹那、次の瞬間には甘みが消えている。口の中に甘みが残らない。次に爽やかな酸味が現れてダシの香りが突き抜ける。塩気は程よく全体を締める感じで丁度良い。久しぶりに舐めながら汁の減り方が気になった。
蕎麦を汁に少し浸けて一気に啜る。んー、喉越しが快感だ。喉越しと続く噛み応え。、ずっと啜っていたいと感じたほどだ。
細打ちの上品な蕎麦、たしかに蕎麦の香りが強く立つ力強い蕎麦ではないが繊細でクセがなく喉越しが気持ちいいから蕎麦嫌いな人でも問題なく食べられると思う。
箸が止まらない。もっと味わいながら食べたいと思うが、喉越しの快感を求めて箸が止まらない。
蕎麦湯。濃厚だなタイプ。
蕎麦湯で団子を食べよう。
蕎麦団子は几帳面に丸められた蕎麦団子が油で揚げられた上に甘味噌が掛かっている。パリッとした団子の外側を噛み破るとフンワリ、ねっとりした中身が顔をだす。甘味噌は柚子が加わり香り高いが柚子は無くても良い。蕎麦の香りを楽しみたいから。甘味噌は甘すぎない。往々にして甘味噌は甘くなりすぎるものだが、ここは甘みが控えめだ。
パリッとした皮を破ったところ。中身のもっちり感がよく判る。
次は蕎麦ぜんざい。
餡を食べてみる。甘さ控えめの汁粉だ。くどくなくいくらでもいけそうだ。
ひっくり返すと・・・・・蕎麦団子が三つ。むっちりした蕎麦団子に餡子を絡めて口の中に。
美味い。控えめの甘さの餡とフワフワムッチリの団子が良くあう。これも止まらない。丼一杯、山盛りで食べたいくらいだ。この甘さ、甘すぎず、かといって物足りない甘さでもなく、絶妙だ。
全体的に絶妙なバランスで作られていると感じた。蕎麦もぜんざいももっと食べたいと思わせる味わいだった。
茨城県守谷市大柏884-4
℡ 0297-48-7241
11:00~15:00 & 17:30~20:00
定休日 月曜&第三火曜