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截ち蕎麦を味わう 仙台の蕎麦2 百全 [宮城の蕎麦]

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引き続き仙台、仙台で截ち蕎麦を味わえる店があるという。それは百全、調べれば我が客先から3kmしか離れていない。これは行くしかない。

ナビだけが頼りだ、アウトレットモールを過ぎて住宅地に入る。しかし素敵な町並みだ。緑も多く、家々も大きい。ナビが到着を告げる。しかし蕎麦屋らしきものは無い。

とりあえず公園の駐車場に車を停めて徒歩で探す。

周辺を彷徨い探せば幟があった。しかし、普通の一軒家だが?とよく見れば玄関入り口に暖簾がある。暖簾の先は普通の一軒家の玄関ドアだ。あまりの違和感に少なくとも三秒ほど悩む。が、意を決してあける。途端、貼紙が見える。貼紙には・・・・オヤジ一人でやっていると書かれている。オヤジさんが出てきてこちらへと案内された先は・・・・・・・・

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普通の一軒家にある普通の部屋だった。先客も一組。しかし、落ち着かない。蕎麦屋ではなく親戚の家に来て昼ご飯を食べるみたいだ。部屋の奥にはサンスイのアンプとマランツのプレイヤーが。

截ち蕎麦、850円をオーダーする。截ち蕎麦とは南会津に伝わる蕎麦で切り方が特殊な蕎麦だ。ご主人に教えて頂いたが、截ち蕎麦とは粗挽き粉十割蕎麦で、延ばした後の蕎麦を切るときに菜切り包丁で蕎麦をたたまず、切ってゆく(裁ってゆく)蕎麦だ。この十割蕎麦は生地をたたむとたたんだ所から切れてしまうからだとか。生地をたたまず、あて木をせず、生地を重ねて左手を添えて右手の菜きり包丁で引いて裁つ、細く均一に裁つのはまさに職人芸だ。

ます湯飲みと小皿が目の前に置かれた。

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なんだ、水か・・・・いや、温かい。蕎麦湯だ。

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小皿はキノコと山葵。実はこれが薬味皿であったのだ。葱は蕎麦の香りの邪魔だということらしい。

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運ばれてきた蕎麦は・・・ちょっと少なめか。品書きにある截ち蕎麦の説明の欄を見直せば女性でも三盛は楽に食べられる量と書いてあった。三盛はどうかと思うが二盛はいけるだろう。一盛850円である。三盛だと2550円、昼御飯に食べる盛蕎麦としては非現実的な価格だ。二盛がいいとこだろう。

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蕎麦は粗挽き粉らしい表面をして、角もしっかりしている。若干の透明感と星が存在を主張している。啜る。粗挽きの十割故に細打ちでも啜るのに力が要る。咀嚼する。歯ごたえがいい。蕎麦は固くないが腰がある。咀嚼したときに奥歯の表面に感じる感触がムッチリと粘りを感じ心地いい。啜ったときの香りは左程感じない。粗挽きの蕎麦を食べるたびの感想だが、粗挽きの場合啜ったときの香りが感じづらい。

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山葵を舐めてリフレッシュする。香りがよく辛味は適度。汁を味わってみよう。ダシの香りが良く効いた汁だがコクは弱めか、味に厚みはなく薄め。若干の甘さを持つがあっさりとした汁だった。

蕎麦と汁を合わせて啜る。独特のコシを感じながら一気に手繰った。やっぱり量が少なかったのか一寸物足りない。

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蕎麦湯は適度な濃さで、さっぱりといただく。

 

裁ち蕎麦 百全

宮城県仙台市泉区寺岡5-1-29

℡022^377-2102


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