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そっかくの美味しい蕎麦が・・・雰囲気が場末すぎ つくばの蕎麦4 中臺 [茨城の蕎麦]

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つくば市に出張。今日は中臺(なかだい)に行ってみよう。ここは二八と十食限定だが十割蕎麦がある。
つくば中央ICを降りてサイエンス大通りを北上する。大境を左折してしばらく走ると見えてくる。

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石臼挽き自家製粉の大きな看板と、いかにも蕎麦屋といった店構えで見過ごすことは無い。
さっそく入る。夏だからか冷たい麦茶が出される。

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室内を見渡してみる。テーブル席と座卓席がある、しかし、なんとなくハズレの香りがする。
不味い店の定番のおみくじマシンが各テーブルの上に鎮座する。これだけで十分にテンションは下がる。
窓際には脈絡無く置かれた造花の数々、床の間には土産物で買った置物が統一性なく並んでいる。当然何の脈絡はなく、なんとなく買ってきたものを並べてみたという感じで、内装とかコーディネートとかの概念は皆無である。
最悪は壁に貼付けられたアイテムの数々。
まさに場末の食堂然とした雰囲気だ。野暮ったい。
テンションは下がったままだが、せっかく来たのだ十割蕎麦の大盛りを頼む。
二八が650円、十割が750円と良心的な価格設定だ。
大盛りは200円増し。

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蕎麦が運ばれてきた。いかにも蕎麦屋の蕎麦という感じだ。
表面は綺麗な肌をしている。細かく挽いた粉だろう。
太さは若干太めだが太すぎず啜るのに問題は無い。

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手繰る。香りがいい。咀嚼すれば奥歯で擂り潰された蕎麦から甘味が溢れる。
噛みごたえも腰があり、ムッチリとした食感が心地いい。

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薬味、山葵を舐める。ちょっと瑞々しさが足らないか。香りも少ない。
汁も舐めてみる。
辛口でダシの香りをよく感じる汁だ。
輪郭は甘く、シャープさは無く爽やかさとも無縁だ。だが甘味が残ることも無い。
全体的に重い感覚でやや濃いようだ。
蕎麦を汁に付ける。やや太めの十割蕎麦だが汁は負けていない。
汁は蕎麦の甘味を引き出し、香り、甘味が口の中に充満する。
ドッシリと重く強い汁と、やや太めのしっかりした蕎麦はキリッと締まった蕎麦と対極にあるが、これはこれで美味い。
美味しい蕎麦だ。しかし、気分は冴えない。
美味しさを満喫できないのだ。
素晴らしい内装、雰囲気が食べ物の味を増幅し、より美味しく感じさせる事は確かだ。
そして、その逆もある。
折角の美味しい蕎麦が、その味を半減させ、美味しさを満喫できない。
そう、内装だ。雰囲気が野暮すぎてそばの味を半減させてしまっている。
窓際に並んだ造花、ディズニーグッズ、床の間に置かれた全てと壁に貼付けられた趣味の作品を捨て去ってしまったら雰囲気は良くなり、蕎麦の味を増幅してくれるだろう。

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蕎麦湯は若干トロッとして香りも良かった。
通常は余韻を楽しむのだが、この日は完食と同時に引き上げた。
とても耐えられなかったから。
蕎麦は美味しかっただけに残念だ。
また蕎麦の量も多めで、大盛りでなくても良さそうだ。


中臺
茨城県つくば市島名133-7
☎029-847-3690

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