侮れないSAの十割蕎麦 友部下りSA手打ち蕎麦処 常陸庵 と あんこう焼き [茨城の蕎麦]
昔はSAの蕎麦といえば立ち食い程度のものだったが最近では本格的な蕎麦を打ってくれるSAも多くなってきた。
そんなSAのなかで最近リニューアルされた友部(下り)SAのなかに気になる店が・・・・
今回の出張は茨城。秋葉原で部品を買って茨城に向かう。
上野から浅草へ出て隅田川沿いに走る。これが見たかったから。
近すぎるとかえって大きさを感じられない。これくらいの距離が一番大きさを感じられると思う。
常磐道に入って友部SAで一休み。前回行ったのは友部SA(上り)、今回は(下り)だ。
建物の雰囲気は上りも下りも一緒。変化の無いことでつまらない。尤も寄居(上り)のPAのような勘違いとしか思えないような建物もどうかと思うが。
名物の納豆ドッグ。建物が変わってなんか以前より美味しそうに感じる。
以前食べたとき結構気に入った納豆ドッグだったが今回は隣の方が気になる。
やはりこれ。
アンコウ焼きも美味しそうだ。ようは鯛焼きのアンコウ型版だ。
アンコウ焼きの小豆をください!だが、残念ながら在庫切れ。
今焼いている最中で、あと15分くらいかかるとか。
ならばその間、建物の中を見てこよう。
中に入ってみよう。パン屋さんには美味しそうなパンが。いろいろな顔した雪だるまパンが面白い。
その隣はフードコート。
フードコートを過ぎて奥に行くと人だかり。何だろう?見ると蕎麦を打っている。
石臼も・・・・・SAに入っている蕎麦屋なのに本格的だ。
入り口に置いてある品書きを見ると・・・・
常陸秋蕎麦の店だ。さすが地元。基本は二八だそうだ。だが・・・・
おぉ、十割がある!しかも限定の文字、これには弱い。決めた!食べてゆこう!
名は常陸庵、茨城らしい名だ。
蕎麦茶と蕎麦かりんとうが出てきた。蕎麦かりんとうが美味しい。
店の中は落ち着きは無いがフードコートとは差別化がはかられている。
この内装、これでは最初に出されるのは水だろうと推測したが実際は蕎麦茶。良い意味で裏切られた。
侮れなさを感じる。
暖かい蕎麦も美味しそうだ。大好きなけんちん蕎麦に茨城名物の奥久慈の玉子と蒟蒻が入った蕎麦。
次回はけんちん蕎麦を食べてみよう。
蕎麦がはこばれてきた。さて、SAの蕎麦、どんな感じだろうか。
小鉢できたのは豆腐。それに黒蜜がかかっている。
”デザート感覚でお召し上がりください”とのこと。
蕎麦のみで手繰る。
おぉ、蕎麦の香りだ!最近香り高い蕎麦にありついていなかったから嬉しい。
甘い蕎麦の香りが口いっぱいに広がる。
咀嚼する度に甘味も感じる。
これがSAの蕎麦なのか?街中の下手な蕎麦屋よりゃ余程美味い。
薬味は葱と山葵のみ。
葱は程よく山葵も香りが良い。一寸瑞々しさが不足していたが。
汁を確かめよう。なんだかんだ言ってもSAの汁だ、どうせ甘すぎたり香りが安っぽいつゆだろう。
一寸口に含むと・・・・・・うん、これは優しい汁だ。やや薄めで個性は感じられないが、ダシの香りも頃合いで甘すぎず、後味で甘さは残らない。辛さがちょっと引いていて筋の通った感じは無く輪郭は甘い。
濃さはそのまま飲み込んでも違和感が無いくらいだ。
蕎麦を汁に浸け手繰る。
十割の汁にするには一寸弱いかな。どっぷり8割り方浸けて丁度いい感じに甘味が引き出される。
期待していなかっただけに嬉しい。
最近のSAも本当に侮れない。リニューアルしたSAを探索するのもいいかも。
ただ残念な事が’無い訳ではない。残念な事といえば・・・・・・
汁が少ない事と、これ・・・・
蕎麦の長さが極端に短い。切れてしまうのだろう。
これはいけません。啜った時に一瞬で蕎麦が終わってしまう。
あの豪快な音とともに啜る快感がすぐに終わってしまうのだ。
これは悲しい。
蕎麦湯。結構蕎麦の香りを感じる蕎麦湯だ。
こってりした蕎麦湯を楽しんだ。
黒蜜豆腐を試す。これはサプライズ無し。
普通に豆腐、それに黒蜜をかけただけ。
これはウチでもよくやっている。ウチの場合は豆腐に黒蜜をかけて、その上からきな粉。
無論、味の濃い美味しい豆腐でないと豆腐が黒蜜に負けてしまう。
おっ!忘れていた。アンコウ焼きが買いたかったんだ。
蕎麦食べてしまったし・・・・・でもアンコウ焼も食べたい。
仕方ない、デザートとして少なめに買おう。
小豆餡とさつま芋餡がある。勿論両方の味を買う。
あんこうの顔がなかなか可愛い。顔の真ん中は提灯か。つまり提灯鮟鱇。
これが芋餡。ほっこりしてとても美味しい。
この類いは”やっぱり小豆餡の方が美味しいな”で収まる事が多いが、今回は芋餡が一押しだ。
焼きたての小倉餡。甘さは控えめでホクホクした小豆粒が美味しい一品だ。
あんこう焼き、良く見たら裏側にも文字が・・・・・
出張中、雪も降ってきた。
って、車、ノーマルタイヤじゃん!結構焦る。
高速でも微妙に滑っている感覚が伝わってきてアクセルの踏み込みを躊躇した。
でもすぐにやんで一安心。
帰り道の湾岸線。もうすぐ日が落ちる。
一寸前の夕日が綺麗だったから横浜港あたりで富士山と夕日を撮りたいなとアクセルを踏み込んでいたが・・・
やはり日の沈む早さにはかないません。
ツバメ橋あたりでここまで落ちてしまった。
それに雲がでてきて・・・・これでは撮れないな。
さあ家に急がないと・・・・・・・・