仙台の蕎麦3 手打ち蕎麦と創作フレンチ Soba Dining 蕎花 [宮城の蕎麦]
仙台での仕事も想像以上に順調で昼前に空き時間ができてしまった。このチャンスを逃す手は無い。 泉区内に以前から気になっている蕎麦屋があるから行ってみよう。 なんでも創作フレンチまででてくる蕎麦屋だそうだ。 前回仙台に来た時は定休日だったので今回はリベンジ。
ナビに電話番号を入力してGo!、4号線を上って運転免許センター方向に左折して暫く走ると何やら呼ぶ声が・・・・
鯛焼き・・・・・鯛焼き専門なのに何と大きな店構えだろう。 しかもここは単なる道沿いで駅近くでも隣がショッピングセンターでもない。 そんな場所で大きな店構え・・・・・人気がある鯛焼きなのかな。
しかも天然もの、養殖ではないのだ。コイツが呼んだのか・・・・・
”鯛焼工房 たろう” という名だ。
店内は広く、調理場も広々している。 天然焼きの機器を撮影させてもらった。 一個一個分離した型が並ぶ。
黒餡と白餡、それにカスタードがあって各140円だった。
イートインコーナーもある。 それにしても広々とした贅沢な空間使いだ。 子供は走り回りたくなるのでは・・・・・
蕎麦を食べに行く予定がなかったら食事代わりで7匹位食べたいところだが・・・・・蕎麦が控えているのだ、ここは我慢して三匹を黒餡のみで買ってみた。黒餡のみにしたのは基本味の確認のため。
外観・・・・・良い焼き具合だ。 ぽちゃっと小太りしている。 皮は見た目からパリパリ感がいっぱい、期待できそうな感じにワクワクしてくる。
厚さ・・・・・半分は小太りで半分はスリム。
シンメトリックじゃないのは残念。 これでは上から見たときに美しくない。 見た目の美しさは大事です。
薄皮はパリパリ、餡子もたっぷりで嬉しい。 餡も緩すぎず硬すぎず、良い食感をあたえてくれる。 甘さはくどくなく、三匹はあっと言う間におなかの中に。 餡子に塩気は感じなかったが、甘くぼやけた後口ではないので引き締める程度の量は入っているのかな。
この大きな目玉の鯛焼き、次来た時は全種類買ってみよう。 白あん、クリームも楽しみだ、楽しみは取っておかないと・・・・
鯛焼工房 たろう 仙台店
022-375-5600
宮城県仙台市泉区名坂字鹿島158-1
10:30~18:30
Soba Dining蕎花、目的地に到着。 蕎麦屋とは思えない店構え、カフェの方が似合いそう。
入口前には品書きの看板。 おぉ、ちゃんと蕎麦している。 コース料理がいっぱい設定されているのが違和感を感じる。 粋に蕎麦を手繰る雰囲気ではないな・・・・・・・
蕎麦屋だろ?蕎麦で勝負しようぜ!と思いながら入店。
どう見ても蕎麦屋じゃない、カフェだ。大丈夫か?だんだん心配になってくる。
おぉ、蕎麦茶に蕎麦アラレだ!・・・・う~む、でっできる、只者ではない気配が・・・・・
品書きを確認しよう。品書きに一押し的に掲載されるのはやはりコースもの。 たとえば・・・・
これ、美味しそうだけど蕎麦好きが頼むとは思えない。 創作フレンチをライトな感覚で楽しみたい仙台マダム向けのような気が・・・そう、少なくとも蕎麦好きのオジさんは頼まない。
確かに美味しそうだが蕎麦にあうのかな?ちょっと疑問だ。それぞれが美味しいにしても相乗効果は疑わしい。
大盛りは210円増し、おかわりセイロは420円。 おかわりセイロの設定は嬉しい。
セイロ蕎麦、これに決定、735円だ。 今日は普通盛りにしておこう、毎度のことながらホテルの朝ごはんを食べすぎたから。 いつも宿泊するホテルの朝ごはんは好物ばかり並ぶから食べ過ぎてしまう。 学習能力が無いようで毎度食べ過ぎる・・・・
ランチのコースも各種。 セイロを注文する。 他にもいろいろ付いたのがありますけど・・・・と店の方が言うが、”まずはセイロで試させてください”とセイロに拘る。
オヤジが一人で蕎麦を食べに来たんだ、コースは選ばないさ・・・・・
外は良い天候、冬の終わりの暖かな陽光は穏やかに体を包み込む。 暖かで平和な雰囲気で眠くなる。 半分寝かけた頭でテーブルを眺めながら思う・・・・・テーブルの上に乗るものは・・・蕎麦?似合わないな。 この雰囲気はベーグルサンドだな。 プレーンベーグルにクリームチーズと胡桃が挟んであって、もう一つはセサミのベーグルにクリームチーズとスモークサーモン、それにスライスしたオニオンを挟んで、たっぷりの珈琲を横に置いて・・・・・
妄想の世界に遊ぶ・・・・
妄想の世界から現実に、蕎麦が運ばれてきた。
細打ちの蕎麦は若干のザラツキが見られ、やや荒挽きのようだ。 顔を近づけると汁からの良い香りが。 良い香りがするが強い香りではない。 これは・・・・期待できるかも。
手繰ってみる。 うん、蕎麦の香りだ。 強く立つ香りではないが大人しめの香りだ。 噛み締めると甘味が押しあがってきた。 これはいい意味で裏切られた。 創作料理主体で蕎麦は二の次扱いかと心配したが本物だった。
薬味は山葵と葱、そして辛味大根。 山葵は香りよく瑞々しい。 辛味大根の辛みと絞り具合も良い感じ。 葱も綺麗にスライスされていて、なかなか丁寧な仕事ぶりだ。 これは・・・・・創作料理を試す価値はあるかも。 尤も一人じゃ頼みづらいけどね。
小鉢には豆。 ずんだ? 素朴な味わいで美味しかった。
汁を口に含む。 口に近付けると良い香りだ。 良い香りと香り高いとは違うのだ。 芳醇な香りであっても強すぎると良いとは思えなくなる。 つまり良い香りとは適度な強さの香り。
口に含むと柔らかな味わいが体に染みてくる。 濃さも適度でそのままで飲み込める位の濃さ、薄くは感じない。 甘さ、酸味どちらも先を争わず控え目だ。 柔らかでシャープさは無いが輪郭はある。 ミディアムボディの汁だな。
個性は無いけど旨くまとまった汁、蕎麦を引き立たせる汁のようだ。
蕎麦を汁に漬ける、蕎麦の半分ぐらいを汁に漬けた時が一番蕎麦の甘味を感じられた。 この汁の香りはなかなかバランスがいい。 後に残るものが無く、スーッと消えてゆく。 だから消えた後の蕎麦が引き立つのだ。
蕎麦湯、今日最初の客だが若干の白濁。 茹で湯そのままではない。
汁を蕎麦湯で割って楽しんだ後は・・・・
蕎麦湯だけでも楽しもう
今日の蕎麦は福井産だった。 丸岡在来種だそうだ。
箸を持ち帰れるそうだ。 この袋に入れて持ち帰ろうと思ったけど・・・・・そのまま忘れてきてしまった。
宮城県仙台市泉区錦が丘1-37-3 (錦が丘1丁目バス停前)
℡ 022-773-7371
11:30~15:00 & 17:30~20:30
定休日 水曜日