仕事始め 蕎麦始め 宿場蕎麦 桑名屋 [神奈川の蕎麦]
今日から仕事始め。自分にとっては仕事始めは蕎麦始めでもある。今日はオフィスビル最寄の蕎麦屋に行ってみよう。
気になる蕎麦屋を見つけていたのだ。宿場蕎麦、桑名屋。蕎麦打ちも教えているらしい。
西暦1833年に安藤広重が発表した浮世絵の東海道五十三次四番目の宿場町「保土ヶ谷宿」の新町橋の絵に二八の看板があり、それにちなんで宿場風の店構えにしたそうだ。なんとも昔の宿場にある店らしい外見だ
二階は予約席らしい。
入り口を入ると下駄箱があり靴を脱ぐ、入り口左手は厨房で席は奥だ。板間の乱雑さはいただけない。
奥の座敷は二間ある。窓はなく外からの明かりはない。なんとなく窮屈な感じになる。BGMは昭和初期の歌謡曲なのかやたら懐古趣味な音が流れている。しかもSP盤の音のようにNOISEに埋もれた歌声がかすかに聞こえる。ちょっと違う時代に来てしまった気分になる。
暖かな蕎麦茶がだされる。正統派のようだ、一寸安心。
品書きを確認すると、セイロが735円とある。大盛りにすると1050円とのことなので大盛りにした。普通盛りは二段、大盛りは三段だ。(品書きに味噌煮込み饂飩もあったが・・・・・どうせイメージとは違うものなんだろうな。関東で味噌煮込み饂飩を頼むとイメージとは違うものが出てきて戸惑う。出てくるのは大抵味噌味の鍋焼き饂飩だ。おっと、蕎麦に戻ろう)
セイロ三段の蕎麦。昔からの蕎麦屋の蕎麦という趣だ。蕎麦は左程細くなく、やや太めの感じで、表面は綺麗で肌理が細かい。なんとなくのっぺりしている。
蕎麦を啜ってみる。 二八なのだが啜り辛い。これは太さとだけが原因ではないようだ。ちょっと柔らかめで腰が弱い蕎麦なので啜るのに力が要る。腰のしっかりした細打ち蕎麦のように蕎麦の方から飛び込んできてくれる事は期待できない。
啜った瞬間の蕎麦の香りは高くはない。噛みしめて行けば蕎麦の甘みと香りはが現れる。が、噛み締めた最初の頼りなさは興ざめだ。やはり柔らかすぎる気がする。
汁を舐めてみる。甘い!最初に甘さを強く感じる。ダシの香りは感じない、完全に甘さに負けている。酸味も塩気も甘みに沈んでいた。
薬味は山葵と葱。山葵香り高くはないが普通に香りはあった。(最近辛いだけで香りを感じられない山葵が多かったから嬉しい)
気になったのは蕎麦の幅。太いのと細いのとの差が大きい。
蕎麦を汁に浸けて啜る。やはり甘い。甘く、くどさを感じる。みりんが多いのかな?蕎麦を汁に浸けて啜っても蕎麦の甘みが出てこない。感じるのは汁の甘さだけだ。
ここの蕎麦の甘み・香りを楽しむ食べ方を試行錯誤した結果、汁に浸けずに啜るのが一番だった。残念だけど好みの汁ではなかった。
蕎麦湯はポットに入ってできた。情緒ないな・・・・・。宿場を模して店を作る等、拘っているのだから情緒も大切にしてほしいな。
それなりに濃い蕎麦湯。
蕎麦湯は体が暖まって良いですね。
宿場蕎麦 桑名屋
横浜市保土ヶ谷区岩井超21
℡ 045-331-0233
営業時間 11:00~22:00
定休日 木曜日
明日から富山で仕事だ。今日の夕方の飛行機で富山に向かう。羽田へ行かないと・・・・
仕事始めの日、一寸だけのんびり気分
おぉ、ガンダムだ!
富山に向かってテイクオフ!
小さいけど富士山だ!
そして立山連峰。薄く雪化粧した山々が美しい。