長坂 杜の中の美味しい蕎麦 翁 [山梨の蕎麦]
山梨の仕事も午前中でコンプリート、昼ご飯に蕎麦を楽しんで帰ろう。長坂にある翁が今日のターゲットだ。
ここは高橋名人の店だったところで、今はお弟子さんが引き継いでいて達磨グループを形成している。
達磨グループでは以前、富山の達磨を訪問したが、お弟子さん同士で同じ部分と違う部分を感じるのも一興だ。
11時開店だが道に迷い到着したのは11時30分。既に車が・・・・
駐車場も森の中、緑が気持ち良い。
駐車場から少し登ったところに店が有る。森の中、いい雰囲気だ。
店の中も落ち着ける空間だ、テーブル席4席と大きな座敷、真ん中には蒔きストーブ。
森を眺めながら食べる蕎麦。また格別。
品書き・・・大盛りの設定はない。細打ちと田舎の二種のみ。釜揚げ田舎という不思議な一品も。
普通蕎麦は釜揚げにしない。何故ならのびてしまうから。
昔蕎麦屋でバイトしていたが、饂飩に釜揚げはあっても蕎麦にはなかった。
時折、冒険好きな客から蕎麦で釜揚げを作って欲しいとオーダーがあったが、主はのびてしまうが良いのかと確認していた。
なのにこの店はある。ちょっと興味深い。
田舎蕎麦を頼んでみる。
茶は蕎麦茶。やはり蕎麦には蕎麦茶が嬉しい。
薬味類。香りの素晴らしい山葵だった。瑞々しさもあり美味しい山葵だ。蕎麦を待ちながら、あまりの美味しさに全部舐めてしまった。辛味大根も心地よい辛さで美味しい。
汁。舐めると・・・・若干薄いかな。でもこれは富山の達磨と一緒。おそらく食べ進めると丁度良い感じになるのだろう。
ダシがきいてキレも感じる辛口の汁。美味しい。
思わず舐めきってしまいそうになるのを我慢する。我慢しないと蕎麦に浸けるのがなくなってしまう。
田舎蕎麦。量が思ったより少ない。追加でざるそば(細打ち)も頼んだ。
蕎麦を手繰る。ムッチリした食感で食べ応えがある。咀嚼するとしっかりとした甘味が滲み出る。
汁に浸ける。汁は蕎麦に負けない。蕎麦の甘味を引き出してくれる。
一気に手繰る。蕎麦の香りは太さ程ではない。
細打ちのざるそば。極細で綺麗な蕎麦だ。
艶やかな表面で粉も細かそうだ。蕎麦のみで手繰る。
途端蕎麦の香りが満ちてくる。・・・・・田舎より香りが良い。
蕎麦のコシもあり、噛み応えが心地いい。極細故喉超しも素晴らしい。
悔しいが美味しいのだ。十割でないのに香りと甘味が素晴らしい。
咀嚼すると甘味も出てくる。蕎麦だけで食べきってしまいそうだ。
汁に浸ける。最初は薄いかとも思った汁だが、今では丁度いい。
悔しいぐらいに完璧な計算だ。富山の達磨と同じだ。
欠点は蕎麦の量が少ない事。
この量で850円は安くは無い。二枚食べないと食べた気がしない。
CPは良くは無い。
もう一つの欠点は蒔きストーブ。薪の焼ける臭いが蕎麦の香りを邪魔してしまう。
今回、この薪の臭いが気になってしまった。
蕎麦湯はさっぱりした感じの湯、
僅かに残った汁に蕎麦湯を注ぐ。
美味しく蕎麦湯を飲んだ。
CPは良くないが、美味しい蕎麦だ。二枚で1680円だったが高いとは思わなかった。
でも山梨への出張のたび毎回は来れないな。
翁
山梨県北杜師長坂町中丸2205
☎0551-32-5405
11:00〜15;00
月曜火曜定休
目印は清春芸術村白樺美術館
長坂インターから10分程