メタポリタンチーズケーキ 今度はニューヨークで。 [甘味]
試験前だというのに呑気に構える上の娘の見張りを奥さんから仰せつかったため出掛けられない。
奥さんがいない休日。こんな日は甘味を作ろう。
奥さんがいるとオーブンが使えないから居ない今がチャンスだ。(しかし数時間だ。このスキに・・・・)
蕎麦プリン・・・・・と材料をチェックしていると・・・・サワークリームの賞味期限が!
NYチーズケーキを焼こうと買っておいたのを忘れていた。
急いで使わないと。チーズケーキを作ろう。クリームチーズとサワークリームをテーブルの上に放置して柔らかくする。
作るならメタポリタンチーズケーキだ。
甘味を抑えたライトなチーズケーキでは物足りない。
ガツンとコッテリ甘いチーズケーキがいい。
重いチーズケーキとコーヒーの相性ほど素晴らしい物はない。
メタポリタンチーズケーキを作るのは良いがベイクドかNYか迷うところだ。
しかし、ベイクドとNYの違いは?これが未だに判らないのだ。
チーズケーキのレシピは調べる程混乱してしまう。
サワークリームを使うのがNYで使わないのがベイクド?しかし使うベイクドもある。
湯煎?ベイクドは使わないが、NYはレシピによって湯煎したりしなかったりだ。
コーンスターチを使うのがNY?しかしこれもレシピによってはNYでも薄力粉を使う。
メレンゲ立てるか否か・・・・ベイクドだってメレンゲ立てるレシピもある(奥さんは立てている)
まったくもって混乱する。
そこで自分なりにベイクド、NY、スフレのメタポリタンチーズケーキの目安を考えてみた。
これを基準にしてみよう。
こってり甘い170gのグラニュー糖。まさに悪魔の囁きだ。
前回はメタポリタン・ベイクドチーズケーキを作ったので今回はNYでいこう。
下の娘を招集。
材料を集めて・・・・オーブンを160℃で予熱開始だ。
おっと、型にオーブンシートをセットして。今回はメレンゲ加えるから一回り大きい型でゆこう。
室温に放置して柔らかくなったクリームチーズとサワークリームをヘラでよく混ぜて・・・・
別のボールでグラニュー糖170gのうち120gと卵黄3個分をよく混ぜて・・・って、おい、いつの間に・・・・
上の娘が乱入していた。さすがに試験勉強に飽きたか・・・・
チーズと合わせる。
・・・・・・・んっ?チーズがダマになっているような気が。
どう?やっぱり綺麗に混ざらないって?
たしかにダマがある。
どうやらクリームチーズとサワークリームが十分に柔らかくなっていなかったらしい。
放置時間の不足だ。
仕方ない、濾そう。2度濾して滑らかにしよう。
ヘラでしっかりとな。
滑らかになったらレモン果汁を小さじ一杯入れて・・・・
メレンゲ立てて!卵白三個分に残っているグラニュー糖(50g)を入れて泡立てる。
角が立つまでな。
生地にコーンスターチ30gを振るい入れて・・・・・
ヘラで底からしっかり混ぜる。
混ざったらメレンゲ加えて、さらに混ぜよう。
型に流し入れて
メレンゲ加えただけあって結構量が有るな。
湯煎して160℃で60分焼こう。
わっ、割れてる・・・・しかも焼き色が思ったより付いている。
NYチーズケーキだから焼き色は付けたく無かったな。
しかも思ったより膨らんだ。フワフワだ。
スフレチーズケーキみたいだ。メレンゲ立てない方がよかったのかな。
粗熱取れたら冷蔵庫で寝かそう。
冷えて低くなったがメレンゲ立てただけあって冷えても凹まない。
5時間程冷蔵庫で根かせた。ちょっと味見。
う〜ん、軽い食感だ。口の中で溶けるような軽やかさがスフレチーズケーキのようだ。
薄力粉ではなくコーンスターチを使っているからスフレチーズケーキのとも又違う。
フワフワのチーズを食べているみたいだ。
メタポリタンチーズケーキシリーズ特有のこってりした甘さが広がる。が、ベイクドの時と違ってコクがぐっと押し寄せてくるわけではない。コクというよりチーズの香りがとろけるように立ち上る。
もちろん強烈な重さは健在だ。
たとえ食感は軽くても味覚は強烈に重い。メタポリタンの名にふさわしい。
無論これはこれで美味しいがイメージしているNYと一寸違うな。
口当たりは重くどっしりとした感じをイメージしていたのだ。
メレンゲ立てない方が抱いているNYチーズケーキのイメージに近そうだ。
今度は焼く温度も150℃ぐらいに抑えよう。
でも、下の娘はこの方が口当たりが良くて好みだという。
奥さんは重い方が良いみたいだ。