富山マダム御用達の美味しい蕎麦 富山の蕎麦4 月のおと [富山の蕎麦]
15時の飛行機を予約しているが台風が心配だ。しかし、心配しても始まらない、昼ご飯の蕎麦屋を検討する。
それは客先から空港までのコース上に見つかった。”月のおと”
ナビを頼りに台風の風の中を走る。市街地にはいり線路を渡ると”目的地付近です”との無機質な声。
えっ?見回すが蕎麦屋はない。が。看板があった。それに従う。
到着した先は一軒家。一軒家改造の蕎麦屋だ。
この手の蕎麦屋はあまり好きではないが、台風のなか此処まで来たのだし、と入る。
結構大降りになっている。ますます飛行機が心配だ。昼の便が富山に降りられなかったら運休が確定するから。
リビングの部屋
だされた冷たい茶を飲みながら、居心地の悪さに落ち着きをなくす。
一軒家改造の店は内装の雰囲気から落ち着けない。
同じ一軒家改造でも古民家だと落ち着けるのだが・・・・・不思議だ。
ざる750円、大盛りは300円増しだ。
ざるの大盛りを頼むが、団体の予約があって大盛りは勘弁して欲しいとのこと。
まあ、仕方ないか。店も小さい、団体予約があったらキャパオーバーだろう。
勧められたのがこれ、注文はほとんどがこれらしい。
そばがきの揚げ出しだとーっ、これにしよう。
デザートも蕎麦。蕎麦豆腐や蕎麦シフォン、蕎麦あんみつ、蕎麦ぷりん、そそられる数々だ。ざるそばとデザートにすれば良かった・・・ちょっと後悔。(本当はかなり後悔。もっとしっかり品書きを見るべきだった!)
まず運ばれたのは汁と薬味、小鉢の数々。蕎麦サラダ、山菜、和え物、蕎麦団子のあんかけ、揚げ出し蕎麦がき、蒟蒻田楽。
特に美味しかったのは蕎麦サラダ。揚げた蕎麦の香ばしさが食欲をそそる。
揚げ出し蕎麦がき。もっちりとした蕎麦がきを揚げることによりコクが加わっている。
口に含むと蕎麦の香りが広がる。汁は濃いめだ。
蕎麦団子、中の餡も美味しい。
このあと蕎麦が運ばれてきた。
しまった!いかん!
口の中が油でコーティングされてしまっている。これでは蕎麦の微妙な味が感じられない。
(これを嫌って天ザルも注文しないのだ。)
急いで山葵を舐める。不十分だが、多少は改善された。
蕎麦を試す前だが汁を舐める。
!!!
こっこれは・・・・・
辛口だが辛すぎず、そのまま飲み下せる。凛とした清涼感があり、線は細いがシャープな輪郭を持っている。
甘味は全くのこらず、酸味もしかり。見事なバランスだ。
言っては失礼だが、この手の店でめぐり逢えるとは思えなかった味だ。好みの汁のバランスだ。
現代住宅改造の蕎麦屋に良い思い出は少ない。だから今日も店構えを見た地点で半分諦めていたのだ。
まて、早まるな、まだ蕎麦がある。細打ちの蕎麦だ。(細打ちは評価が厳しいのだ。)
啜る。何てこった。香りが立っていて美味い。咀嚼して香りが増すタイプではないが、啜った瞬間から蕎麦の香りが立つ。
喉越しもいい。
蕎麦は細かく挽いた粉を使っているようで肌理が細かい。艶やかで若干の透明感がある。
蕎麦の水切りも適切で、蕎麦が水っぽくない。
蕎麦を汁につけ、喉越しの良さにまかせて一気に啜る。
う〜ん、大盛りが欲しかったな。
蕎麦湯も色は白いがサッパリとした湯で、口直しに丁度良い。
店の方々が女性であるためか、この店の客層は地元マダム達がメインのようだ。たしかにオジさんは似合わない雰囲気がそこにある。
マダム達のグループの中でオジさんが一人。ちょっと居場所がなかった。
現代住宅の居心地の悪さと客層の居心地の悪さ。美味しい蕎麦と美味しそうな蕎麦デザート、又来たいが来辛さもある。
悩むところだ。
月のおと
富山県富山市八尾町井田1147-4
☎076-455-0998
11:30〜
蕎麦の食べ歩きに今までは携帯のカメラを使用していたが、今回の出張からコンパクトデジカメを導入した。
先日の休みの日に奥さんとトレッサに行って買ってきたのだ。
新横浜の大きなカメラ屋と横浜の橋のカメラ屋もとトレッサとを回ってみたが、最近のデジカメの低価格さに驚いた。
ブログ用に仕事鞄の空きスペースに入るコンパクトデジカメが欲しいと思っていたのでシンプルなラインが気に入ってPENTAXのH90を買った。
(奥さんは彼女のブログ用にNIKONのS3000を買っていた。)
やっぱり携帯カメラより使いやすい。
さて、空港に向かう。空模様が心配だ。
羽田からの飛行機が降りて来なければアウトだ。
空は明かるくなってきたから大丈夫そうだが、上空の風が心配だ。
心配をよそに降りてきた。これで安心。
羽田に向かって飛ぶ。こんなシーン、携帯カメラじゃ撮影できなかった。
新しいオモチャが嬉しくて彼方此方撮った。新しいオモチャは幾つになっても楽しい。