SSブログ

なんじゃあぁ~この空間は  船橋の蕎麦 中山一茶庵 [千葉房総の蕎麦]

船橋に出張となり、中山競馬場の近くにある中山一茶庵に行ってみることにした。
原木から中山競馬場を目指して走り、競馬場前の信号、北方十字路を右折するが、県道(木下街道)に行ってはいけない。
その脇の住宅地に向かう細い道を入ってゆく。
入ってすぐY字になっているので右側に進路をとると・・・・・・マンションの一階に蕎麦の幟が。
みれば蕎麦屋の入り口がある。

中山111.jpg
暖簾がガラス戸の内側という営業中なのか準備中なのか、はたまた休業なのか、いまいち判りづらい店構えだ。
一見さんは入りづらい・・・・・・

中山112.jpg
老舗の蕎麦屋らしくない店構えだが”老舗そば” と明記してある。
最近ではあまり見ない信楽焼の狸が出迎える。
この狸、場末の雰囲気を醸し出していて、ある種の期待感でワクワクしてきた。
どんな感じかな~っ・・・・・ガラス戸を開けると、そこには期待通りの異次元空間が!!! 

中山113.jpg
なんじゃこりゃ・・・・蕎麦屋とは思えない。

中山114.jpg
木彫り熊やらわけのわからない椅子、ゴタゴタ彫った柱・・・・不思議というか奇妙というか、薄気味の悪い雰囲気でいっぱいだ。小さな子供だったら怖がって逃げ出しそうだ。
事実、自分も蕎麦を食べずに出て行こうかと思ったほどだ。

中山115.jpg
骨董品集めがご趣味なのでしょうか・・・・・不思議なアイテムの数々。
展示品にはお手を触れないでくださいとの注意書きも。
展示品だったんだ・・・・
そうだ、蕎麦を食べに来たんだった・・・・気を取り直して奥のガラス戸から座敷に。

中山116.jpg
いいねぇ、この雰囲気。蕎麦屋じゃないねぇ。
まるで場末の温泉旅館のロビー脇だな。
なんか、楽しみの方向がいつの間にやら変わっている自分がいた。

中山119-あ.jpg
床の間も期待を裏切らない。
不思議な展示品がいっぱいだ。
さすがに歩き回って写真を撮るのは躊躇した。
おっと、蕎麦、蕎麦を食べに来たのだった。
本来の目的を思い出し品書きを確認。

中山117.jpg
信州の粉で石臼挽きの二八ですか。のど越しがよさそうだな。
(十割もあったが見落としてしまった。展示品たちが発する雰囲気に圧倒されていたせいかも)

中山118.jpg
十割の田舎蕎麦の存在を見落としてセイロを頼んだ。大盛りにしたが300円増しだった。

中山119.jpg
お茶とともに蕎麦アラレが出される。
塩味が効いて熱いお茶によくあう。
中山120.jpg
これ結構好きなのです。

中山121.jpg
蕎麦が運ばれてきた。
インテリアとは異なって至ってまともな外観の蕎麦。
艶やかな細打の蕎麦は見るからにのど越しが良さそうだ。

中山122.jpg
蕎麦を手繰る。
気持ちのいいのど越しだ。噛み切ると、ぷつっとした噛み応えを残して噛み切れる、腰も十分だ。
啜った瞬間に香りが立ってくるわけではないが、弱いながらも香りは感じることができる。
咀嚼すれば蕎麦の甘みが滲みでてくる。
内装が気になっていまいち味わえないが、美味しい蕎麦であることは確かなようで、喉は蕎麦を催促する。

中山123.jpg
汁を舐めてみよう。
ちょっと薄めのようだがダシの香りは十分だ。
甘みは強めで締まり感は感じない。
背筋を伸ばした汁ではなく、ちょっと猫背気味の汁だ。

中山124.jpg
薬味はどうかな?
大根おろしは水っぽく、ベタベタだ。もうちょっと絞るべきだろう。
山葵は香りが感じられなかった、これはいただけない。
葱も切り方が荒く、もう少し丁寧な仕事をしてほしいな。
 
中山125.jpg
蕎麦を汁に浸けて啜ってみる。
汁が弱いな。蕎麦の半分ぐらいを汁に浸すと丁度良い感じだ。
啜った瞬間、ダシの良い香りが口の中を支配する。
その中を蕎麦は喉に向かって飛び込んでゆく。
これを押しとどめて租借するとダシの塩気が蕎麦の甘みを呼ぶ。
美味しいが無難な味で特筆は無い・・・・・・というか、やっぱり空間が落ち着かなくて味わっている気分ではなかった。だから味をいまひとつ感じられない・・・・・
しかしこの汁、やはり弱めに思う。
この弱めの汁で十割にあうか疑問が残った。
試してみたいが、この内装の雰囲気でまた食べるのも気が進まないし・・・・・

中山126.jpg
悩んでいるところに蕎麦湯が運ばれてきた。

中山127.jpg
トロ~リとした蕎麦湯はねっとりとした舌触りを伴って喉の奥に。

中山128.jpg
こってり蕎麦湯は体が暖まってうれしい。





中山一茶庵
千葉県船橋市藤原1-20-1
℡ 047-338-9725
11:30~14:00
17:30~20:00
定休日 水曜日

nice!(47)  コメント(24)  トラックバック(0) 
共通テーマ:グルメ・料理

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。