ガツンと大盛り 佐久の草笛(再訪) [信州の蕎麦]
蕎麦をガツンと食べたい時はこの店、草笛だ。
ここの盛り方は見事だ。しかも価格も財布に優しいから思う存分大盛りを楽しめる。
佐久インターを降りる。目の前に”佐久のおぎのや”がありそこに飛び込む。
何故なら体が水分の放出を求め、我慢が限界に近づいていたのだ。
横川と佐久平に寄ったが改装工事中で仮設トイレだった。
この樹脂製のトイレはどうも好きになれない、だから我慢していた。
すっきりしたところで店内を見ると饅頭の製造機械があって美味しそうな饅頭が試食で並んでいた。
胡桃太鼓、胡桃好きにはたまらない響きだ。
しこたま試食させてもらい、おやつ用に買ってみた。
一個100円、普通のこしあんを3個と季節限定味噌餡3個を買う。
大きな胡桃が乗っている。胡桃は大好きだ。
これは味噌餡、地元の味噌を使った餡で、塩気が甘味を引き出しつつクドさを抑えてている。
しかも味噌と胡桃がまた相性が良く、とても美味しかった。
美味しいが、味噌餡を食べた後では平凡に感じる。
味噌餡の方が断然好みだ。
結局6個食べ切ってしまった。
饅頭に満足した後は蕎麦だ。
十割の蕎麦を味わいながら食べるのも良いが、たまには喉越しを楽しむ蕎麦も良いものだ。
今回は喉越しを楽しもう。
草笛は佐久、小諸などに数店舗ある大きな蕎麦屋だ。店内も広く、蕎麦をじっくり楽しむ趣はない。
茶は玄米茶。
価格は財布に優しい。
中盛と大盛の設定がある。
この店に最初に来たとき知らずに大盛りを頼んだ。ここの大盛りはかなりの量でその大盛りに驚いた。
しかし、それ以来、佐久に来るとここの大盛りを制覇したくなるのだ。
そう、まるで登山のようだ。
当然今回も大盛りを頼む。
量が多いから中盛りの方が・・・・と店の方がアドバイスしてくれる。安易に大盛りを頼んで食べきれない人が多いのだろう。何度も完食しているから大丈夫と伝えた。
蕎麦が運ばれてきた。この蕎麦の山が実に壮観だ。蕎麦の量は1kg、一体何人前だろうか。
蕎麦汁は二本。たっぷりと用意される。
ここの蕎麦は七割蕎麦、ちょっと蕎麦の割合は低いがその分喉越し勝負だ。
横から見るとまさに山。これから登頂を目指す。
桶の中は底までしっかりと蕎麦が詰まっている。
まずは蕎麦のみで手繰る。七割なのだが意外と蕎麦の香りがある。
確かに立ち方は弱いが下手な店の二八より美味しい。
コシもしっかりしていて噛み切る時の食感が心地いい。
艶やかな表面は喉越しも良く、啜る速度はかなり速くても問題ない。
薬味は大根おろしと生姜、葱。山葵は感心しない山葵だが値段を考えれば仕方ないか。
汁を舐めてみる。薄い汁で甘味が強い。洗練された味ではなく、甘味が残るが汁自体が薄めなので左程気にならない。
さあ、本格的に登頂開始だ!
ひたすら手繰る。汁に付けてすする。味わっている暇はない。時間をかけたら登頂に失敗してしまう。遭難だけはしたくないのだ。
喉越しの良さにまかせてひたすらかき込む。
桶の高さと蕎麦の高さが同じくらいになったところで一本目の蕎麦汁が空になった。良いペースだ。
沢山食べるときは薄めの汁が助かる。濃い汁だったら口の中が飽和してしまうから。
そばの味は・・・・判らない。というより味わっている余裕は無い。
味わっていたら食べ進む速度が落ちてしまい完食ば難しくなってしまう。
一気にかき込めるかどうかが勝負なのだ。
ただ、不味い蕎麦だったら1kgの量は完食できない事は確かだ。
何度も完食しているからそれなりに美味しいのだろう。
さらに食べ進む・・・・・ちょっと苦しくなってきた。
急いで啜りすぎて空気も一緒に啜ってしまったらしい。空気を抜いて再び登り始める。
さすがに味に飽きてきた。残り三分の一になったところで大根おろしを加える。
大根おろしの酸味と辛さで味に変化を与え、ひたすら無心に啜る。
あと少し、この量からがまたキツいのだ終わりが見えているだけに辛い・・・・箸に勢いが無くなってきている。
汁に生姜を加え、味に変化をつけた。
山葵はやめた方が良い。これは過去の教訓、山葵を入れると食べ進むのが本当に苦しくなる。
山葵の味は強く、この強い味が続くと味に飽きてしまい口が拒絶を始めてしまう。しかも山葵を入れた後の汁は味に変化がつけられない。何故なら残りの薬味は山葵より弱いから。
生姜で味を変えたが箸が進まない。仕方ない、ベルトを緩めよう・・・・・・。
よしっ、少し広がった!間髪入れず胃袋に残りの蕎麦を流し込む。
完食!今回も登頂に成功した。
が、今回は一寸苦しかった、途中遭難するかと思った程だ。
過去5個登頂したが遭難しかかったのは初挑戦以来だ。体調が悪かったのだろうか・・・・
ひょっとしたら食事前に食べた饅頭が効いてしまったのかな。
蕎麦湯・・・・・さすがに飲めませんでした。もう入らない・・・・・
あー、完食した後の桶の写真を撮るの忘れた・・・・・余程満腹だったんだ。
長野県佐久市佐久平駅東21-3
☎0267-66-3939
11:00〜15:00
17:00〜20:00
今日の目的地は佐久と小諸の境あたりで森、雑木林が一杯ある。
約束の時間まで紅葉を楽しもう。
林の中にいると仕事をする気が失せてしまう。
木々の香りが心地いい。
赤、黄色、緑、それぞれに綺麗だ。
森の中だと日陰が多い。暗めの色彩になってしまう。
林の外は浅間山が綺麗だ。
やっぱり紅葉
これぞ秋、という気がする。
そろそろ時間かな、仕事に戻ろう。
森を出て客先へ向かう。
客先に到着、だがまだ少し早かった。昼休み中だ。
ふと雑木林を見ると・・・・光った葉っぱが素敵だ。
小春日和の陽光にススキも輝いている。