香り高い極細の蕎麦 自家製粉十割手打蕎麦 生粉打やじま [群馬の蕎麦]
今日の仕事は群馬の安中。上信越道を富岡で降りて向かうのだが、気になる看板を横目で見ていた。
インター出口の最初の信号にその看板はある。”十割蕎麦やじま”
その看板が示す矢印は右折。しかし目的地は左折なのだ。
今日は関越道をとばし時間を稼いだから多少の距離なら反対方向へ走っても問題ないだろう。右折レーンに進入した。
右折後暫くすると再び看板。看板に従い細い道を入って行くと・・・・
なかなか素敵な店構えだ。期待できそうな予感。
店内は座敷が二部屋あり、それぞれに3卓。椅子席もあるが、それはカウンターだ。
残念な事に灰皿が置かれている。禁煙ではないのだ。
しかし開店と同時に飛び込んだためか他に客はいない。いまなら煙草の煙に邪魔される事はないだろう。
香ばしい蕎麦茶が出される。
品書き。セイロの類いのみだ。蕎麦は田舎以外は十割である。
ザルで700円は十割蕎麦としてはお値打ちだ。しかも大盛りはたったの200円増し、なんという良心的な価格だろうか。迷い無くザルの大盛りを頼んだ。
頼むと同時に汁と薬味、それに何故かサラダの小皿が出される。
蕎麦を待つ間に一寸汁を舐めてみる。
んー、ちょっと薄いか?辛口の締まった汁だ。甘味は残らず、すーっと喉に落ちて行く。ダシの香りも高い。
輪郭はしっかりとしているが角が立っている訳ではない。締まりすぎず優しさも感じる絶妙なバランスだ。
薬味。葱は綺麗にさらしてある。山葵を舐めてみる。香り、辛味も問題ない。
蕎麦が運ばれてきた。ザルは裏返しに盛られ上げ底となるが、それを考慮しても量は多めだ。嬉しい。
極細の十割蕎麦だ。十割で極細はあまり見ないが香りは大丈夫だろうか。細さ故に風味を感じにくいのでは?と思いながら手繰ってみる。
蕎麦を啜った瞬間に口の中は蕎麦の甘く香ばしい香りで満たされた。
極細で香り高い蕎麦はあまり知らない。今までは極細蕎麦は失望するパターンが多かった。
しかし今日の極細の蕎麦は香りが高い。満足だ。
細さ故か十割でも喉越しはいい。香りの高さに喉が喜び何度も啜り蕎麦の香りを楽しむ。
咀嚼を重ねる程に甘味が重なり味蕾を刺激する。汁無しで食べ切ってしまうような勢いだ。
コシもしっかりしていて咀嚼ごとにプツッとした噛み応えが顎に伝わり咀嚼していて心地いい。
蕎麦を汁に付けて手繰る。
ダシの香りが口の中に広がり、その奥から蕎麦の香りがせり上がってくる。
締まった汁は蕎麦の甘味を押し上げて、箸が止まる事を許さない。
ふと気付く。汁の濃さが丁度いい。
最初は薄く感じたが今は丁度いいのだ。
丁度、器の中の汁が少なくなったので新たに汁を注ぎ、そのまま飲んでみる。
やはり丁度いい。
食べ進むうちに丁度良く思える絶妙な汁、このような汁を出す店は少ない。
とても素敵な店に出逢った。
でも、残念なのは禁煙でない事だ。蕎麦が美味しいだけに本当に残念だ。
蕎麦湯は小細工無しの蕎麦湯だ。
サッパリとした蕎麦湯は仕上げに丁度良い。
自家製粉粉十割手打蕎麦 生粉打 やじま
群馬県富岡市富岡564-6
☎0274-62-6131
11;30〜15;00
定休日 木曜
客先へ行く途中、紅葉平公園という名の公園があるが紅葉が綺麗だった。
思わず蕎麦撮影用のコンパクトデジカメを持って公園の中へ。
時計を気にしつつ一寸撮影タイム。
紅葉を楽しんだ後は一仕事、意外とあっさり片付いた。
さあ、帰ろう。再び上信越道へ
途中、ハイウエイオアシス ららん藤岡でハラダのラスクを買う。
ノーマルとホワイト、そしてプレミアムを買った。
ハラダの並びに気になる店が。シュークリーム屋さんなのかな。ちょっと味見がてら一個買ってみた。
景気屋笑売ウェイブ、本店は高崎にあるようだ。このシュークリームは王様のシュークリームだそうだ。
(王様のラスクといい、王様のシュークリームといい、群馬は王様が好きらしい)
メイプルのカスタードクリームだそうだ。大きさの違いで150円、200円、250円の三種類ある。
250円のものを買ってみた。
さて撮影。・・・・・ん???カメラが反応しない?モニターを見ると・・・・
”バッテリー残量がありません”の表示。バッテリーを外して手のひらで暖めて再度実装。
起動すると動作可能だ。シュークリームを撮影。
パフの上側をはがしてみる、もってりとしたクリームが詰まっている。
美味しそうだ、撮影・・・・しかしカメラがまた反応しない。モニターを見る”バッテリー残量がありません”の文字。
再びバッテリーを暖めるが・・・・・生き返らなかった。仕方ない撮影は諦めよう。
シュークリームにかぶり付く。メイプルの香ばしさとクリームのコクがとても美味しい。
口の周りをクリームだらけにしながら無心に食べる。
今度は王様のシュークリームを土産にしてみようかな。