半熟である必要があるのか? 室町半熟かすてら に悩む。 [甘味]
所用で東京駅まできた。何か行列がある、何だろう。とそばに行くと”室町半熟かすてら Hana”という看板が。
そういえば最近半熟カステラなる名をよく耳にする。カステラは大好きだ。(甘いものは何でも大好き・・・・ってことだけど)買ってみよう。行列に加わった。
室町半熟カステラ1260円と普通のカステラ1050円を購入して帰った。
外見はベイクドチーズケーキみたいだが、ふんわり感がある。
ケースから取り出す。おーっ、柔らかい。
紙をちょっとめくってみよう。生地の色合いが期待を持たせる。
何だろう、もはや外観はカステラだはないな。カステラという商品名だからカステラと思えるだけかな。
待ちきれなくなった下の娘が匂いを嗅ぐ。
どうだ?匂いはカステラか?・・・・卵の匂いが強いと言っていた。
そして紙にこびり付いたカステラを指で刮げてつまみ食い。これが美味しいんだよね。
切り分けよう。
上層の部分がトローッとして半熟感が一杯。
さあ、みんな食べよう!いただきまーす、・・・・??????
なんだかなー、不味いわけではないが、カステラという名で食べると口がカステラじゃないと拒否反応を起こす。
新しい甘味としては普通に美味しい。でも特別美味しいわけでもない。
トローッの部分は食べると弁当の甘甘卵焼きの味がほのかに感じられる。
家族皆で、”あーっ、卵焼きの味がする!、カステラじゃない!”と。
シットリとした生地の下層部がトローリの上層部と混ざって、あまーい香りが口のなかに広がる。そしてその甘味の奥から卵焼きが現れる・・・・・・。どうしようもないほど無性に普通のカステラが食べたくなった。
カステラが半熟である必然性があるのだろうか?ただ単に他との差別化、話題性だけで作ったのだろうか?
半熟カステラ、確かに新しい食感かもしれないが、ここまで話題になるほどのものだろうか?
TV、雑誌の力が凄いのか?不味い訳ではないが特別美味しく見ない。あえて半熟にこだわる価値もない。
この値段出すのならロールケーキなどを買った方が満足できる。我が家ではリピートは確実にないだろうな。
まあいい、こんな事もあろうかと普通のカステラも買ってきたのだ!
ORIGINAL、そう、オリジナル。これがいい。
既にカットしてある。家族皆同じ気持ちだったらしい、いっせいに手をのばす。
カステラの底部を見た奥さんが目の色を変えた。沢山の大きなザラメ!
そう、奥さんはカステラの底のザラメが大好きなのだ。
ザラメ好きでカステラは福砂屋LOVEなのだ。文明堂は底にザラメの感じが無いので奥さんはいつも文句を言って、文明堂がお気に入りの上の娘とバトルをしている。
真っ先に奥さんが頬張る。とたん顔が険しくなった。
???どうした?
聞くと、”何これ?パサパサ!口当たりも粗くて悪い!”
えっ?そうなの?自分も口に入れる。
あー、パサパサだ。しっとり感が無い。生地も粗く口当たりが悪い。
文明堂とか福砂屋って美味しいんだなーと改めて思った。
やはり長く商売しているだけの事はあるのだ。
このカステラ、娘達は一切れ食べて、美味しくないからそれ以上は要らないという。
このオリジナルカステラ、これも不味くはないが美味しくもない。これもリピートは無いな。
今回、期待が大きかっただけに失望も大きかった。