フェルメール展と半日だけの解放日 [日常のなかで]
明日は解放日の土曜日、Bunkamuraのフェルメール展と新国立美術館のシュールリアリズム展をハシゴしようと楽しみにしていた。
だが・・・奥さんからメールが届いた、”明日仕事になったから・・・”と。
えっ?解放日だろ?せめて一カ所だけで良いから・・・
そして土曜日、午前中のみという条件で美術館にでかけた。
午前中だけという制約だと近い方が良い。Bunkamuraのフェルメール展に行こう。
9時半、東横線で渋谷に向かう。
今東横線は節電で各駅停車のみ。だから菊名に拘る必要は無い、目的地に近い方を使えば良い。
だから大倉山を使う。大倉山駅の桜は蕾もまだ固い。
三月も終わり近いのに・・・入学式にも間に合わないのでは?
渋谷に到着。・・・やはり人が少ない。
春のモアイの前も閑散としている。
渋谷のワンコの周りにも三人ほどが人待ち顔で立っていただけ。
ちょっとだけ街を歩きたいと道玄坂のほうからBunkamuraへぐるっとまわった。
渋谷の桜はもうすぐ咲きそうだ。
Bunkamuraに到着。
大人は1500円(当日券)だ。
フェルメール&オランダ・フランドル絵画展はシュテーデル美術館が改装でそのコレクションの一部が今回展示されるそうだ。
展示は歴史画、肖像画、風俗画、静物画、風景画のグループで構成されていた。
ヨハネス・フェルメール 「地理学者」
この展覧会のメイン。
窓からの淡い光の中で地理学者が思案顔。
着ている物がなんか半天に見えてしまう。
オランダも活躍した大航海時代の気分がたっぷり。
ヘリット・ダウ 「夕食の食卓を片付ける女性」
女性の所に少女が手紙を届けにきた所との説明。
細密な描写と光と影の効果的な使い方が素敵だ。
アブラハム・ミフノン 「合金の盆の上の果物とワイングラス」
無造作に置かれた高価な輸入品の静物画が流行ったそう。
いかにも金持ちらしい誇示方法ですね。
レンブラント・ファン・レイン 「サウル王の前で樫琴を弾くダヴィデ」
王の心理を表すような光と影、王の眼差しがその心の内を物語ります。
アールト・ファン・デル・ネール 「月明かりに照らされた船のある川」
月明かりの中に浮かぶ船がいい雰囲気。ここでも月の光が素敵に描かれていますね。
皆外出を控えているのかフェルメール展は意外と空いていて、それぞれの絵に適切な距離をつくって観る事ができた。
これは嬉しい。やはりそれぞれ丁度良い距離が違うから。
Bunkamuraの絵画展を楽しんだ後は渋谷で遊んでから帰りたいところだが・・・・
早く帰ってこいとのお達し、仕方ない帰ろう。
道沿いのカフェを羨ましげに眺めながら帰路につく。
ただ・・・せっかく来たんだ、何か買って帰ろうと東横のれん街の仙太郎へ。
ここの牡丹餅、大きくて良いですね。
この季節は草餅に桜餅、道明寺ですね。家族全員が好きな草餅と自分が好物の道明寺を買おう。
帰って昼ご飯。そのあとは甘いもの。
さて、午後は家に居る。
今日は妙に寒く感じる日だが節電でエアコン禁止、半天を着ているがそれでも寒い。
娘達は寒いといってベッドに潜り込んでいる。多分そのまま昼寝になってしまうだろう。
我が家は計画停電が開始されてから未だに停電していない。
停電除外区域となっているらしいが、その理由は判らない。
そんななか、とあるニュースが目に止まった。
皇居のある千代田区は、計画停電に入っていないが、天皇陛下は自主停電をしている。
羽毛田信吾長官らによると、御所では計画停電の第1グループに合わせて自主的に電源を切っている。
17、18、22、23日は1日2回実施。
東電が停電を見送った場合も実施しているという。
羽毛田長官によると、天皇陛下からは
「大勢の被災者、苦しんでいる人たちがおり、電源すらない人もいる。私の体調を気遣ってくれるのはありがたいが、寒いのは厚着をすればいいだろう」
東京ディズニーランドも、もう営業再開は出来るのだが、電力問題で、自主閉園しているという。
何と素晴らしい。自分だって停電除外区域となっていても自主停電すればいいじゃないか!陛下を見習おう。
その一方で、呆れる報道が昨日あった。
菅直人首相の元秘書で、東京都武蔵野市の松本清治市議(41)が、東京電力が実施する計画停電で、市内の一部地域が対象から外れたことについて、「松本清治の要請が実現しました」などと記したビラを配布していたことが24日、分かった。武蔵野市は菅首相の選挙区でもある。・・・
政治家って奴は・・・呆れました。本当に情けないです。こんな奴らに日本を任せていいのだろうか?心配です。
某野球チーム経営陣といい、恥ずかしい奴らが多いです。