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こだわりを具現化した十割蕎麦 郡山の蕎麦 手打ち蕎麦 わき水 [会津の蕎麦]

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会津での仕事も金曜日の午前中でコンプリート。
帰りはどこの蕎麦にするか考える。いっそ会津ではなく郡山というのも良さそうだ。
調べると郡山インター近くに”わき水”という蕎麦屋があり、そこが良さそうだ。
が、場所が分かり辛そうだ。MAPFANで細かく調べてみるが、判り辛い。
まあ、レンタカーにはナビが付いているから大丈夫だろう。
郡山インターを降りて、注意深くナビを見ながら進む。
インター降りてから49号を左折合流し、すぐを右折のようだ。
が、右折しづらい。いったん次の信号までゆき、Uターンしてみる。
今度は左折になるわけだが、どこを左折か判らない。ナビを見ながら低速で行くが、ナビのタイムラグもあって行き過ぎた。だが、今の所で左折する道あっただろうか?
何度も往復しながらナビと左折場所を探すと、道というよりどこぞの敷地のような道があった。
看板もないから本当に判り辛い。もしナビが無かったら挫折してしまっていただろう。
細い道を入ってゆくと看板があった。がこれまた小さい。
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なんとか到着した。
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蕎麦屋然とした建物ではなく、普通の住宅を改造した造りである。
ロケーションといい、店構えといい隠れ家的なところが好みだ。
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室内は普通の住宅そのもの。
まず、小鉢が出される。蕎麦を揚げたものだ。塩加減も丁度良い。
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食べながら、お茶が無い事に気付く。見回すと蕎麦茶とわき水のポットがありセルフサービスとなっている。
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品書きを確認する。
大盛り(950円)とそばがき(500円)を頼む。
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品書きの裏には蕎麦についての説明書きがある。
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蕎麦がきた。ご主人が蕎麦についての口上を述べる。
本日の蕎麦は山都産で、付いている汁は二種類。赤い方は大根のおろし汁で、小さい方は辛み大根のおろし汁。まずは、それぞれの大根のおろし汁のみを付けて召し上がってください。
次に汁を加えて楽しんでください。2種類のおろし汁と汁のブレンドもよいでしょう。
また、こちらの天ぷらは山菜で、このモンゴルの岩塩を付けてお召し上がりください。
この岩塩を蕎麦につけるのも美味しくいただけます。
とのこと。
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辛み大根の絞り汁と普通の大根の絞り汁
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天ぷらと岩塩。
さて、まずは蕎麦のみて食す。
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蕎麦は太すぎず、喉越しも良い。かといって細すぎて頼りない事も無く啜れば蕎麦の香りが楽しめる。
岩塩を付けてみる。塩が蕎麦の甘みを引き出し、塩蕎麦もよいものだと悦に浸る。
次は普通の大根おろし汁。美味しいが、やはり頼りない。辛み大根の方が良いだろう。
辛み大根の汁を付けて食す。美味い。高遠蕎麦となるわけだが、辛み大根の辛みが蕎麦の甘みを引き出してくれる。
汁を確認しよう。ん?器が無い?しょうがない大根の絞り汁を飲み干して、その器を使おう。
ここで重大な間違いを犯した事に気付かず、大根の絞り汁を飲み干した。
ここ数日風邪気味で大根の絞り汁が飲みたくなっていたせいもあるかもしれない。
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汁を器に入れ、舐めてみる。
辛い!塩辛いのである。塩味が先にきて酸味、甘みが沈んでいる!何故だ?
ここで先程の重大な過ちに気付く。
大根の絞り汁を飲んではいけなかったのだ!ここにこの汁を加えて丁度良い具合になるように重くしてあるのだ!だから汁専用の器が無かった。
結局、辛み大根の絞り汁に汁を少し入れて高遠スタイルで楽しむ事にした。
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蕎麦湯が来た。蕎麦湯はサッパリと後口がよい。
蕎麦湯で汁を割って、あらためて汁の味を確認していると蕎麦がきが来た。
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蕎麦がきには辛み大根の入った汁とエゴマのタレが添えてあり両方で楽しむ。
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ふんわりと美味しそうな蕎麦がきだ。
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エゴマのタレと、辛み大根の入った汁
早速蕎麦がきだけを食してみる。
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ふんわりとしてネットリとした蕎麦がきを口の中に運ぶ。
口の中に蕎麦の香りが広がり、甘みが舌の上に重なり合う。
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辛み大根の入った汁に付けてみる。辛み大根の辛みが蕎麦の甘みを引き立て、甘みと汁の旨味が一体となって喉を通り過ぎる。美味い。
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次にエゴマタレを付けてみる。
甘塩っぱいエゴマ味噌タレは蕎麦がきと非常に合う。
以前餅にてエゴマ味噌タレを食べ美味かった記憶があるが、蕎麦がきにもよい。
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蕎麦の香りと味噌の塩っぱさ、甘さが絶妙であった。

ふとテーブルの隅に目を向けると、新聞の切り抜きコピーやら、取材を受けた雑誌のコピーやらがあり、目を通す。
何でも、主人の前職は教員で、リタイア後趣味のそば打ちで蕎麦屋を開くに至ったが、ここを開店するにあたって10年間のみ開店し、70歳になったら別の事をやりたいと結んであった。
趣味で蕎麦を打ち、自分の理想の蕎麦を求めた。その過程で得た結論が大根のおろし汁に汁を混ぜるといったスタイルなのだろう。これは賛同できる。確かに汁に山葵を溶くと、山葵の味ばかりが前に出てしまい、蕎麦の香りや甘みを感じ辛い気がしていたのだ。
普通の大根おろし汁なら辛み刺激は少なく香りも強くない。つまり蕎麦の邪魔をせず、またその清涼感が蕎麦の香りを引き立てるのだ。
この記事の日付が記憶では2004年だったから、十年とすると2014年、あと4年しかない。
いや、実に勿体ない。あと4年といわず蕎麦を打ち続けていただきたいと思わずにはいられない程満足できる蕎麦だった。





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